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え? パーティに支援魔法をかけまくっていた俺を追放? 〜若くてかわいい有望パーティに拾われたので、今さら戻ってこいと言われても、もう遅い〜

猪木洋平

39話 みんな笑顔の打ち上げ

 ”黒き炎”が受注していた隊商の護衛依頼の件は、無事に片付いた。みんなで街の酒場へ打ち上げに繰り出す。俺、ミーシャ、ニナ。それにユリウス、ルフレ、ガレン、リサ、シオンだ。

「今日のお代は、俺たち”黒き炎”が出させてもらおう。たくさん食べてくれ。ロイ。乾杯のあいさつを頼む」

 ユリウスがそう言って、俺に振る。

「では……。”白き雷光”と”黒き炎”のますますの活躍を祈って、乾杯!」
「「かんぱーい!」」

 みんなで酒をどんどん飲んでいく。みんな笑顔の結末になったし、酒がうまい!

 8人でどんどん飲み食いしながら、雑談する。とはいえ、俺たちは冒険者。自然と仕事関係の話になっていく。

「それにしても、ロイの支援魔法は本当に強力だな。反則気味だぜ」
「本当にすごいのです。わたしも助かっているのです」

 ユリウスとミーシャがそう言う。みんなからベタ褒めされ続けたので、俺も自身の支援魔法の強力さを認識しつつある。

「しかし、支援魔法によって増幅された力を自分の実力と誤認してしまう危険があるのである! 吾輩もそうであった」
「ふん! 私も気をつけることにするわ」

 ガレンとニナがそう言う。支援魔法ありきで戦闘スタイルを確立してしまうと、いざ支援魔法がない状況になったときに、うまく立ち回れなくなるリスクがある。

「ハイレベルな力を体験できたことは、間違いなくプラスになるはずですわ」
「その通りですね。ロイ君とパーティを組んでいたことを、これからの自分の成長に結びつけていきたいところです」
「ボクもがんばるよ。今までは、ロイ先輩に頼り切りだった」

 リサ、ルフレ、シオンがそう言う。彼女たちも、まだまだ上を目指す心づもりのようだ。

「ああ。お互いがんばろうな。今後も会う機会はいくらでもあるだろう」

 冒険者同士は、時おり行動を共にする。高ランクの魔物を合同で討伐する際や、隊商の護衛依頼を受注したときなどだ。

「ふっ。俺も、ロイのライバルとなれるよう精進するぜ。正直、今の実力では足元にも及ばんからな」
「いや、そんなことはないと思うが……」

 ユリウスの言葉を受けて、俺はそう言う。

「だが! 酒の席では話が違うぜ! 飲み比べ勝負だ!」
「え? ええー」

 ユリウスが俺のコップに酒をなみなみと注いでいく。正直、酒の強さに自信はない。耐毒の支援魔法を自分にだけかければ勝てるだろうが……。こういう場でそんなことをするわけにもいかないか。

 俺とユリウス。それにニナとガレン。飲み比べ勝負に参加するのはこの4人だ。

「うおおおお!」
「ぐおおおお!」
「ふん!」
「ぬうううう!」

 4人でガンガンお酒を飲んでいく。

「がんばれー、なのです」
「ユリウスさん。もうひと息ですわ!」
「その通りですね。”黒き炎”の意地を見せてください」
「みんながんばれ。でも、無理はしないでね」

 ミーシャ、リサ、ルフレ、シオンがそう言う。

 こんな感じで、打ち上げは進んでいった。みんな笑顔の打ち上げである。……次の日に、ひどい二日酔いに襲われたのはまた別の話だ。

 この場の8人に、あと数人の新メンバー。俺たちがSランク連合パーティ”黒白の雷炎”として名を轟かせるのは、数年後の話となる。

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