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え? パーティに支援魔法をかけまくっていた俺を追放? 〜若くてかわいい有望パーティに拾われたので、今さら戻ってこいと言われても、もう遅い〜

猪木洋平

26話 グレイウルフ討伐依頼の受注

 ”白き雷光”に加入して初めてのシャドウウルフ狩りから、数日が経過した。俺たちは、毎日順調に狩りをこなしている。今日も精力的に冒険者活動をしよう。

「さて。今日はどこに行く?」
「今日は影の森の西側に行きたいのです」
「西側? 確か、やや弱めの魔物がいる区域だな。グレイウルフとか」

 影の森の中でも、多少の環境の差異などにより、魔物の生息傾向が異なっている。昨日までのミーシャやニナの動きを見る限りは、わざわざ弱めのグレイウルフを狙って狩る必要性は感じなかった。稼ぎも減ってしまうし。何か意図があるのだろうか。

「ふん! ロイの支援魔法は、正直に言って強力過ぎるわ。ここらで一度、支援魔法を控えめにした状態で狩りを行っておくべきだと思ったのよ。そうしないと、いざ魔力切れとか不測の事態に陥ったときに、一気にピンチになる可能性があるもの」

 ニナがそう言う。俺の支援魔法が強力過ぎるかどうかは置いておくとしても、確かに支援魔法ありきの戦闘スタイルになるのはリスクがある。

「なるほど。確かに、支援魔法を抑えた状態での戦闘をパーティとして経験しておくのはいいことだろうな。わかった」

 俺はそう言う。冒険者ギルドでグレイウルフの討伐の依頼を受注する。その後さっそく、影の森へ出発した。


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 俺、ミーシャ、ニナの3人で影の森の西側までやってきた。

「さて。もうそろそろ、グレイウルフと出くわしてもおかしくないだろうが……」
「しっ! 噂をすれば、お出ましのようなのです。グレイウルフが1頭。前方、距離は30メートルほどなのです」

 ミーシャがそう言う。彼女の職業はレンジャーだ。魔物や盗賊の察知、それに罠や注意すべき足場などを見極める能力に長けている。

「ふん! まずは私が相手をするわ。ロイ、支援魔法を頼むわ。控えめにね」
「わかった。……支援魔法。腕力強化、肉体強度強化ーー」

 俺はニナに支援魔法を少しだけかける。種類は2種類だけ。それぞれの効力も抑えてある。今まで彼女にかけていた支援魔法よりも格段に控えめだ。また、以前”黒の炎”の面々にかけていた支援魔法と比べても、同じく控えめである。

「ありがとう。じゃあ、いってくるわ!」

 ニナがそう言って、グレイウルフに向かって駆け出す。グレイウルフもニナを認識したようで、迎撃の構えをとっている。ニナが劣勢になったときに備えて、俺とミーシャも後に続く。

 はたして、ニナは無事にグレイウルフを討伐できるのだろうか。ピンチになったりすれば助けに行こう。注意して見ておく必要がある。

「え? パーティに支援魔法をかけまくっていた俺を追放? 〜若くてかわいい有望パーティに拾われたので、今さら戻ってこいと言われても、もう遅い〜」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

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