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え? パーティに支援魔法をかけまくっていた俺を追放? 〜若くてかわいい有望パーティに拾われたので、今さら戻ってこいと言われても、もう遅い〜

猪木洋平

10話 街への帰り道 vsホーンラビット

 シャドウウルフに襲われていたネモという女性を助けた。俺とミーシャは、ネモを連れて街に戻り始める。森の中をしばらく歩いた頃。

「あっ。ホーンラビットなのです」

 ホーンラビットは、角の生えたウサギだ。やや低級の魔物である。とはいえ、駆け出し冒険者であれば不覚を取ることもある。油断のできない魔物だ。

「ミーシャ。やれるか?」
「問題ないのです。シャドウウルフよりも低級の魔物なのです。それに、さっきのロイさんの支援魔法の効力がまだ継続しているのです」

 ミーシャがそう言う。確かに、先ほど俺が彼女にかけた支援魔法はそのまま継続してある。あの程度の数の支援魔法を俺たち2人にかけ続けるぐらいは、何の問題もない。

 ついでに、体力強化や肉体強度強化の支援魔法はネモにもかけている。俺の魔力にはまだまだ余裕がある。

「ホーンラビットくらいなら、魔法なしでもいけるのです。……せえいっ!」

 ミーシャが短剣でホーンラビットを斬りつける。彼女はレンジャー。戦闘がメインの職種ではない。しかし、なかなかの剣筋である。魔法だけでなく剣も扱えるとは、多才だ。

「ぎゃうっ!」

 ホーンラビットが悲鳴をあげて、絶命した。一撃だ。

「さすがはミーシャだ。ホーンラビット程度は相手にもならないか」
「い、いえ。やっぱり、ロイさんの支援魔法のおかげだと思うのです。普段のわたしでもホーンラビットは狩れますが、一撃では倒せないのです」
「そうなのか? ふむ。もしかすると、俺とミーシャの相性がいいのかもしれないな」

 もしそうだったのなら、ラッキーだ。何とか、俺を彼女のパーティに正式に加入させてもらいたいところだ。街までの道中で、もう少しアピールを狙うことにしよう。

「相性レベルの問題ではないような気がするのですが……。まあ、街に戻ってから他のメンバーに試してもらえばわかる話なのです。今は、置いておくのです。街へ戻りましょう」
「そうだな。気を抜かずに行こう」

 俺とミーシャ、それにネモの3人で、引き続き街へ進んでいく。しばらくして。

「……む。またホーンラビットか」
「わたしが倒すのです」

 ミーシャがそう言って、一歩前に出る。しかし、俺はそれを制止する。

「待ってくれ、ミーシャ。俺も少しは働かせてほしい。ここは任せてくれ」
「ロイさんは支援魔法で十分に働いてくれているのですが……。そう言うのであれば、ここは任せるのです」

 さて。俺自身も多少は戦えるというところを、ミーシャに見せておかないとな。

 ホーンラビットはただのザコだが、俺程度の実力なら油断すれば万が一ということもある。そうなれば、ミーシャの俺に対する評価はダダ下がりになってしまうだろう。気を引き締めて、討伐に臨む必要がある。

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