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え? パーティに支援魔法をかけまくっていた俺を追放? 〜若くてかわいい有望パーティに拾われたので、今さら戻ってこいと言われても、もう遅い〜

猪木洋平

7話 ミーシャと影の森へ向かう

 猫獣人のミーシャに誘われ、臨時パーティを組むことになった。彼女はCランクのレンジャーだ。さっそく、2人で”影の森”までやってきた。

「影の森か……。前のパーティで来たことがある。シャドウウルフがやっかいなんだよな」

 シャドウウルフ。自身の影を自在に操り攻撃してくる魔物だ。本体と影の両方を相手に戦う必要がある。1匹現れたら、実質は2匹を相手にするようなものとなる。

「その通りなのです。ただ、わたしは索敵には自信があるのです。シャドウウルフには近寄らないようにするのでだいじょうぶなのです」
「それは頼もしいが……。それなら、俺は必要だったか? ミーシャ1人でも良かったんじゃ……」

 索敵で敵と遭遇せずに済むのであれば、1人でも採取依頼をこなすことはできるだろう。

「万が一のために、支援魔法は有用なのです。それにロイさんの噂はかねがね……」
「俺の噂?」
「……いえ、この話は今はやめておくのです。採取場所に向かっていくのです。念のため、支援魔法をお願いするのです」
「わかった。……彼の者に祝福を。腕力強化、脚力強化、闘気強化、気配察知強化ーー」

 俺はいくつかの支援魔法を発動していく。ミーシャと、ついでに俺自身にもかけておいた。さらに追加で支援魔法を発動していこうとしたが。

「ちょ、ちょっと待つのです! 最初からそんなにかける必要はないのです。魔力が途中で足りなくなるかもしれないのです!」

 ミーシャがそう言う。

「ん? このぐらいなら、10時間以上は維持できるぞ。何の問題もない」
「え? 何を言っているのです? そんなわけがないのです」

 ミーシャこそ、何を言っているのだろう。俺は”黒き炎”では、俺以外の5人のメンバーに10種類以上の支援魔法をかけていた。俺たち2人だけに対して数個の支援魔法ぐらい、どうということはない。

「そうは言っても、できることはできるとしか言いようがないな。とりあえず、これ以上の支援魔法の発動は控えておくよ」
「こ、これ以上の支援魔法を発動する気だったのですか? さすがに信じられないのです」

 ミーシャがそう言う。何が信じられないのかよくわからない。俺は”黒き炎”でしかパーティで行動をしたことがない。何か常識に欠けるところもあったのかもしれない。俺、何かやっちゃいました?

「き、気を取り直して、先へ進むのです。付いてきてくださいなのです。ロイさん」
「わかった」

 ミーシャの職業はレンジャー。索敵などに秀でている。さらに俺の支援魔法により、感覚なども鋭敏になっているはず。彼女の案内に従っていれば、危険も少ないだろう。俺は安心して彼女に付いていく。

「え? パーティに支援魔法をかけまくっていた俺を追放? 〜若くてかわいい有望パーティに拾われたので、今さら戻ってこいと言われても、もう遅い〜」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

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