話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

【変態ゴレてん】変態少年が異世界に転生してゴーレムになったから魔改造を施したけれど変態は治りませんでした。追伸、ゴーレムでも変態でも女の子にモテたいです。

ヒィッツカラルド

第30話【城内の謁見】

兵士たちに逮捕された俺とクレアは手錠で拘束されながら、グラナダ村の隣にあるアッバーワクー城に連行されていた。

俺とクレアは拘束されたまま城までの城下町を連れまわされる。

俺に関しては鎖で上半身をグルグル巻きにされていた。

ゴーレムの外見が恐れられたのだろう。

『ちぇ、根性無しどもが、ビビリやがってよ……』

鎖は重たくないが、歩きずらいのだ。

そして、城下町の住人たちが、引き回される俺たちを怪訝な眼差しで見ていた。

奥様たちが物陰でコソコソと話していやがる。

幸いにもクレアの偽装魔法は解けていない。

彼女は幻術で人間に化けたままである。

彼女がダークエルフだとは知られていないのが救いであった。

もしもバレていたら、また更に大騒ぎだったのかも知れない。

そして、俺たちは城の謁見室に通される。

謁見室には豪華な玉座があり、その玉座に太ったハゲオヤジが座っていた。

かなり肥満なデブだが、眼光は鋭い強面だ。

なかなか頭が切れそうな面構えだったがトドに似ている。

領主、ギルデン・ザビエルらしい。

兵士のひとりがコッソリと教えてくれたのだ。

その横にバカ息子のガルマル・ザビエルが立っている。

あのにやけた若造だ。

もみ上げだけがグルグルと長い。

ウザったく見えるので、引っこ抜いてやりたくなる。

まあ、今回は我慢してやるわい。

謁見室には、その他にも大臣やら兵士たちがたくさん集まっていた。

皆がザワザワとざわめいている。

そして、俺とクレアが無理矢理にも玉座の前で膝まつかされると、大臣のひとりが声を張った。

「それでは、今回のオーガ襲撃に関して審議を行います!!」

大臣の後にギルデンが玉座に座ったまま軽く手を上げながらヤル気無く一言で述べた

「では、死刑な」

『はやっ!!!』

大臣が再び声を張る。

「兵士たちよ、即効、この者たちの首を跳ねよ!!」

「「はっ!!」」

二人の兵士が腰から剣を抜いて俺たちの後ろに立つ。

俺はテレパシーで叫んだ。

『ちょっと待てや! 問答無用で死刑ってなんだよ!?』

大臣が言う。

「ガルマル様より報告を受けておる。この魔女たちがオーガを招いたと!」

『アホか! 俺たちはオーガと関係無いぞ!!』

「貴様らなんぞ信じられるか!!」

『じゃあ、なんでオーガを招いた張本人たちが、村人の避難を手助けするんだよ!!』

俺の言い訳を聞いてひとりの兵士が大臣に耳打ちした。

すると今度は大臣がギルデンに報告する。

「どうやら村人の避難に手を貸していたのは事実のようです。複数の兵士が目撃しているとか……」

大臣の報告を聞いたギルデンが面倒臭そうに言った。

「ならば、今回の事件には、お前らは関係無いと?」

「はい、我々は村に子供の治療に訪れた帰りに巻き込まれただけでございます」

ギルデンの言葉にクレアが言葉を正して返答する。

ギルデンがクレアに問う。

「貴様は何者だ?」

クレアは畏まりながら答えた。

「二代目傀儡の魔女、クレアと申す魔法使いでございます」

「二代目、傀儡の魔女……。ならばマリアンヌの関係者か?」

「はい、マリアンヌ様はわたくしの師に当たります」

「なるほど、マリアンヌの弟子だったか」

あれれ、このおっさんは、ヤル気が無さそうだけど話は分かるようだな。

それにマリアンヌを知ってやがるようだ。

ギルデンが話を続ける。

「今、マリアンヌはどうしている? 弟子に名を譲って引退でもしたか?」

「マリアンヌ様は先日老衰で亡くなりました」

「そうだったか……。よし、大臣、傀儡の魔女の縄を解け。解放だ」

「はっ!」

話が早いな……。

大臣はギルデンに頭を下げると、今度は兵士たちに縄を解けと合図を送る。

すると兵士たちが俺たちの拘束を解いてくれた。

俺も重々しい鎖の束から解放される。

そして、ギルデンが謝罪をしてきた。

「すまなかったな、傀儡の魔女殿。誤解とは言え、女性に無礼を働いた」

「構いません」

なんだろう?

このオッサンは、ヤル気が低そうで顔は怖いけれど、悪人でもなさそうだな。

息子はクズっぽいけれどさ。

そして、ギルデンが更に言う。

「それで、隣のしゃべるゴーレムはなんなのだ? それも傀儡魔法の結晶か?」

「これは偶然の産物です。ゴーレムの体に人間の心が宿った無二の存在。腐っていますが人格も持ち合わせています」

あらら、秘密をばらしまくりだね~。

それに俺の人格が腐ってるって言いませんでしたか、今さ?

俺の人格って、そんなに腐ってるの?

「今は私の護衛として側に置いています。こちらの者も、今後ともよろしくお願いいたします、ギルデン公」

しゃあないので俺も頭を下げた。

「そうか、心強いガーディアンだな」

なに、この二人は?

すげ~、淡々と話が進むぞ?

とってもスムーズじゃねぇか?

なんだか話が噛み合っている様子だ。

「なあ、ところで傀儡の魔女殿?」

「クレアとお呼びくださいませ、ギルデン公」

「では、クレア。ひとつ私の頼みを聞いてもらいたい」

「何でありましょうか?」

「話を聞けば、数匹のオーガが逃げだしたとか。それを追跡して、討伐してもらいたい」

クレアは即答で返した。

「畏まりました。オーガの討伐、この二代目傀儡の魔女クレアがお引き受けいたしましょう」

「まことか」

トド似の強面が微笑んだ、

「頼んだぞ、クレアよ」

「畏まりました」

これで話は終わった。

一時はどうなるかとヒヤヒヤしたが、こうして俺たちは無事に城から歩いて出れた。

俺とクレアはアッバーワクー城を正門から出ると城下町から出て行った。

帰り道にグラナダの村を通り過ぎたのだが、村人たちは早くも復旧作業に励んでいた。

俺とクレアが村に入ると子供たちがクレアに笑顔で駆け寄ってくる。

俺たちが助けた子供たちだ。

クレアは男の子たちばかりの頭を撫でていた。

ここでもショタコンの顔を見せている。

しょうがないので俺は女の子の頭を撫でてやる。

でも、ほとんどの女の子は俺を怖がり、その場から逃げて行った。

やっぱりゴーレムは怖いようだな……。

さ、寂しい……。

そして、ジム爺さんも無事だったようだ。

足の折れてるジェガンも無事らしい。

クレアも心配していたのか、安否を聞いて安心していた。

そして、俺たちは森に帰り洞窟ハウスに到着する。

そのころには日が落ちていた。

辺りは薄暗くなっている。

俺は夕飯の準備を始めたクレアのお尻に向かって話し掛けた。

「クレア。オーガの討伐はどうするんだ」

「明日の朝になったら準備を整えて旅立つぞ。オーガも数を減らしている。だから昨日の今日で人里を襲わんだろうからな」

「それによ、あんな簡単に依頼を受けたけれどさ、良かったのか。報酬の話もしなかったしよ」

「ギルデン公とは初顔合わせだったからな。恩を売ったのだ。これからの揉め事を避けるためにな。また、冒険者が夜更けに襲ってきたら面倒臭いだろう。貴族に名が伝われば、それもなくなるはずだ」

「なるほど、恩を売るのか。なかなか策士だね~」

「貴様は政治に関しては、かなり疎いようだな」

「うん、人間関係構築は苦手だ……」

だから全盛ではすぐに会社を止めたのだ。

大人の人間関係って難しいよね。

学生の頃は楽しく遊んでいるだけで、誰とでも仲良くなれていたのにさ。

そんな時代が懐かしいよ。

そして、クレアが夕食を食べ終わる。

するとすぐさまベッドに入った。

「私は睡眠を取る。明日は日の出から行動開始だぞ」

「あいよ~、了解了解~」

明日はオーガ狩りだ。

今度は奇襲を受ける立場から、奇襲を仕掛ける立場になるのだ。

三匹相手でも、作戦次第でどうにでもなるだろうさね。

俺は本を読みながら、眠らない夜を過ごした。

朝が来るのを待つ。

それと【暗器技Lv1】を習得していた。

ログを確認したら【オーガ撃退ミッション完了、ボーナスポイントを150点獲得しました】

【オーガを倒して50点獲得】

っと、あった。

ラッキー♡



「【変態ゴレてん】変態少年が異世界に転生してゴーレムになったから魔改造を施したけれど変態は治りませんでした。追伸、ゴーレムでも変態でも女の子にモテたいです。」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く