草原五一五

華気心

月と父とデートをするんだ


声聞(しょうもん、仏の説法をじかに聞くか死後に残した教えを学ぶかして四諦を理解する人)一つの剣が舞ひ
瑠璃の夢に絡み合ひ言葉の
一本の木が育って行けそうである。
詩に貫かれた愛の 例えば僕の隣のフレンチクルーラー、この花のような空間に
詩には愛が残っていて
とても素敵。
声聞の高さを見知る、芳しさ。思い出した様な懐かしい父の感触は
つるぎのこころほど際限なく僕を温め…
さあ、僕は愛に登る!
詩はこのように高い思想だったのだ。
(良い音も元々は愛だったのだから
目を見てばかり居ると、言葉のスピードに、
意味がついて、
意識が逸れて、良い筋が失われる
目を閉じよう。僕は好きに目を瞑って喘ぐが、
あまり知ったこっちゃない。草もカラダも差が無いように勤めれば、光に紛れる事が出来るのさ。詩ほど言葉なんて、知ったこっちゃない。)

しかし僕は女だから
しょせん低俗で有り、
嫌われる。そう有りながら
そう有る事で痛みの草をふかふか生やし
何事かは受け入れる。
僕の手が冷えてしまう事は少し悲しいが、
枯れる事も、腐る事も、躍動する。
僕は美しいか。



何度も、何度も、
鏡を確認する
女の怠慢はゆるされている

行ける、船を出そう
架空に降る雨も、縫い
晴れ間にはしる急行に乗り
花屋敷へ
そこには何も無いが
有りて有る宇宙へは、続く
僕は花と宇宙を食らって
船は飛べるさ



天空を見せてやる





言葉一つの剣が舞ひる夢や言葉の一本の木が育つて行きそうである、七支剣は石上神社の事だが昨日参り、猿田彦様もそこにおつた。風を吹かすらしい。詩に、貫かれて僕は愛された。神の云ふあらましを仏は聞かず、僕もまた仏で有り反省をする。

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