私の世界がなんだかとてもおかしい?件

sono

百一話

本文

「こんにちは。松子ちゃん…」

私のこと心配して雲雀が家に来てくれた。

「学校休んでたけど今日具合悪いの?大丈夫?」

「別に具合が悪いわけじゃなくて…。精神的につらいの…」

「晃穂が学校休学になったらしいけど、それと関係あるの?」

流石、雲雀鋭い。

「うん。晃穂が休学であんまり会えないから寂しすぎて…」

「松子ちゃんには、私がいるじゃない!ずっと一緒だよ!」

雲雀が私の両手を掴んで言った。

「あ、ありがとう…」

「お昼は食べた?」

「食べる気しない…。食欲なくて…」

全く食欲がなかった。

「ダメだよ!食べないと!お腹一杯になれば少しは気も紛れるよ?台所借りるね」

そう言うと雲雀は、勝手知ったる他人の家とばかりに台所に向かった。

「お昼食べてないと思って、材料買って来たんだ。具合が悪いのかと思って、お粥にしたけどごめんね」

雲雀はお米を洗いながら言った。

私は台所のテーブルの椅子に座って待つことにした。


程なくしてお粥ができた。雲雀が運んでくれた。

「松子ちゃん、どうぞ召し上がれ…」

「いただきます…」

お粥だけでなく、ほうれん草のおひたしと野菜の煮物があった。

お粥を口に入れる。

「あっつ!」

「松子ちゃん!大丈夫?ふーふーしないとダメだよ…」

お粥が熱くて、少し口の中を火傷してしまった。

「私が冷ましてあげるね」

雲雀はそう言うと、お粥をふーふーして、食べさせてくれた。

雲雀の優しさが、身に沁みた…。

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