私の世界がなんだかとてもおかしい?件

sono

四十五話

寂しいので、早めに就寝した。

次の日の朝。

「マコちゃんー!学校行こうー!」

玄関から晃穂の声が聞こえた。

ガチャガチャ。また、玄関を勝手に開けている。

「おはよう!マコちゃん!今日も元気に学校へ行こう!であります!」

晃穂が私の部屋に来た。私は思わず抱きついた。

「おほぉ!マコちゃんから抱きついて来るなんて夢でありますか?」

「晃穂!無事でよかった!昨日は抱き締められなかったから」

「そんなに心配だったでありますか?」

「心配に決まってるよ!晃穂は親友だもん!」

私は抱きつきながら言った。

「ふーん。そんなに親友なんだ?よかったね」

第三者の声がする。誰だ!?恐る恐る見ると…。

「げぇ!?雲雀!?」

「げぇ!とはなんだよ!おはよう松子ちゃん!玄関開いてたから入ってしまったよ」

すかさず晃穂を離すが、時既に遅し。

だが、雲雀も負けじと私に抱きついてきた。しかも頬にキスされた。

「松子ちゃんは私の物なんだからね!」

朝から疲れるな。あはは。


学校に遅れそうなので、急いで二人を連れて登校した。

「あ、そうだ。私論文コンクールに出ることになったから」

早足で行けば間に合うだろう。話ながら行くことにした。

「すごーい!おめでとう!さすが松子ちゃん。論文得意だもんね」

「マコちゃんおめでとうであります!よくわからないでありますがすごいであります」

「ありがとう」

二人ともすごい誉めてくれた。正直嬉しい。

「でも、すごい緊張してるんだ。大丈夫かな?」

「大丈夫だよ!松子ちゃんなら平気だよ!私も応援に行くから!」

「私も応援しに行くであります!」

「ごめん。部外者は入れないんだ…」

二人はかなり落ち込んでいた。


それから数日が経ち、論文コンクールの日になった。朝から胃が痛い。

なんで嫌なことがあるとすぐその日になってしまうのだろう?

論文コンクールの会場は浜松町にあるらしい。電車で向かう。

東京の街並みはビルが乱立し、住んでいてもすごいと思う。

最近は開発ラッシュで新しい高層ビルや広大な駅ビルが立ち並んでいる。

工事中のビルも多かった。今流行りのビルは半分がガラス貼りだったり、緑化計画で半分が植物で覆われていたりと変なビルが多かった。

なぜ、半分だけ違う建物にするのだろう?謎だ。

そんなことを考えていたら浜松町に着いた。

電車を降りると夏のような暑さが襲う。

そろそろ梅雨の時期だが、梅雨はどこに行ったのか?梅雨を飛び越えて夏になったのか?暑いのは苦手だ。

会場は浜松町のインテリジェントビルだ。脳内検索をかけ調べた。ルートを確認してビルに向かう。

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