私の世界がなんだかとてもおかしい?件

sono

三十四話

「やっぱり晃穂のことも好きなんだね」

雲雀は一瞬すごい形相をしたが、

「でも晃穂とはキスしなかったね」

と言って微笑んだ。

「今晩だけは私だけを見て。お願いだから」

「うん…」

かわいい私の幼なじみ。今はアンドロイドだけど。抱き合いながら眠った。



翌朝、雲雀と起きて、朝食を食べて学校に行った。

「家から一緒に登校!新婚さんみたいだね!」

雲雀は朝から上機嫌だ。ヤンデレモードは怖いからよかった。

新婚さんは言い過ぎだが。ちなみに朝食は雲雀が作ってくれた。ご飯にお味噌汁と焼いた鮭。昔は定番の日本の朝食だったらしい。

パンや洋食を作ってくれることが多かったが、和食も作れるのか。すごいな雲雀は。すごい美味しかった。



またやたら腕を組んで、イチャイチャしながら登校した。回りの視線が痛いのでやめてほしい。

「じゃあ、また昼休みね」

雲雀と別れて教室に入る。

「おはようございますであります!マコちゃん!」

晃穂がいた。松葉杖はない。間接は治ったのか。

「怪我はもういいの?」

「大丈夫であります!リリーが夜なべして治してくれました」

夜なべ?ちくちく糸で縫ってくれたのかな?そんなわけないか。

「夜寂しかったでありますよぉ。放課後また泊まりに行きますよぉ?」

今度はまた晃穂が泊まりにくるのか。断る理由はないので了承した。



すぐに昼休みになった。

今日は学食にした。早く席を取らないとすぐに埋まってしまう。晃穂とダッシュした。

「松子ちゃん、こっちこっち!」

雲雀が席を取ってくれていた。

「おめぇの席はないよ!」

雲雀が晃穂に言う。

「ひどいであります!」

ウソウソと、隣の席を勧める雲雀。



「はいあーん!松子ちゃん、いっぱい食べてね」

雲雀が色々食べさせてくれる。

「マコちゃん!あーん!」

晃穂が口を大きく開けている。食べさせてくれということか?

「おめぇはこれでも食ってな!」

晃穂の口にプリントの紙を捩じ込む雲雀。悪魔だ。

「ムシャムシャ。雲雀さんは本当にひどいでありますよ。また焼き鳥にしちゃいますよ!」

「やれるものならやってみな!今度は手足たけじゃなく首も切り落とすぞ!」

言い争いする二人。っていうか、紙食べちゃったよ、晃穂。

「もう!喧嘩はやめて!またあんな喧嘩するなら二人とも絶交だよ!」

私がいうと二人はしゅんとした。

「絶交は嫌であります。ごめんであります!」

「わかったよぉ」

「二人とも握手して」

二人は渋々握手を交わした。

「これからは三人で仲良くやろう?わかった?」

一応頷いてくれた二人であった。

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