《完結》転生したら、火、だった件。迫害された魔術師ちゃんが、魔神さまと崇めてきます。神なら信者を作っちゃおうぜ!
28-7.聖火台 其の参
広間。
円形の広間になっており、多くのエルフたちがいた。
エルフたちは疲れ切っているのか、その場に座り込んでいる者もいれば、壁によりかかっている者もいた。
赤子もいるのか、泣き声も聞こえる。
沈鬱な空気によって場がよどんでいるかのようだった。
故郷を襲われたのだから、そんな空気になるのもムリはない。
その部屋の中央――。
「あちらに」
と、アルテミスが指さした先には、たしかに聖火台と思わしき器が置かれていた。
聖火台の周囲には、パイプと思わしきものがいくつも伸びている。これまで見てきた聖火台とはすこし様相が違っていた。
そのパイプの束は、絡まり合う樹木を見ているかのようだった。
「このパイプは?」
パイプのつたう先に視線を這わせてみる。そのパイプは天井全体に張り付くように広がっていた。まるで何匹もの蛇が、絡まりあっているかのようだった。
ここで火を起こすことで、この怪物城の動力になるのです――とアルテミスが教えてくれた。
「なるほど。これはつまり……」
「仕組みは蒸気機関と同じじゃな」
と、口をはさむ者がいた。
「メデュ! 無事だったか」
「魔神さまも無事でなにより、ワラワは一足先にこちらに避難させてもらおうておった」
「そうか」
「この聖火台じゃが、仕組みはディーネとドワーフが造り上げた超蒸気装甲と同じでろうな」
「そうらしいな」
蒸気機関はふつう火室と言われる部屋を必要とする。そこで石炭を燃やして超高温の熱をつくりあげる必要があるのだ。ホントウに、聖火台に火を灯しただけで、怪物城が動くのだろうか?
「魔神さま」
と、プロメテが呼びかけてきた。
「ああ」
と、オレはプロメテの前にかがみこんで、ヘルムを開けた。屈むことで、オレとプロメテの目線の高さは同じになった。
オレが入っていた火室に、プロメテがコテを入れてきた。そしてすくい上げた。
「お願いします」
と、聖火台の上に運んでくれた。
瞬間。
眠っていた聖火台に、オレの炎が燃えうつった。ゴッと勢いよく炎が燃え上がることになった。
「おおっ」
と、その火を見て、エルフたちがどよめいていた。
オレの本体を、プロメテがふたたび装甲のなかへと戻してくれた。
「これで良いのかな?」
聖火台に火がついただけで、なにも異変が起こらない。もし何も起こらない場合は最悪、オレと《紅蓮教》で10万の大軍をどうにかするしかない。
グラ――っ……と足場が揺れた。
「おろっ」
と、よろめいたプロメテを、オレが抱き寄せるカッコウになった。
「動いた――のか?」
「どうでしょうか?」
一度、大きく揺れはしたけれど、この怪物城が動いているのかは判別できなかった。動くような気配はなかった。
代わりにーー。
ギギギギギッ……と、きしむような金属音をたてて、聖火台の周りが、鋼鉄の扉で隠されることになった。
まるで、聖火台を守らんとする亀の甲羅のようだった。
「な、なんだ?」
「この鋼鉄の殻に、聖火台がおおわれることによって、火室となるのです」
と、アルテミスが言った。
「なら、これで、怪物城は動くということか?」
「残念ながら、これだけではまだ動きません。燃料がありませんから……」
と、アルテミスはかぶりを振った。
「燃料……と言うと?」
「石炭です。火を灯しただけでも、多少は動いてくれるかと期待したのですが……」
「石炭なら、多少ならある」
「ほんとうですか?」
「この超蒸気装甲のなかに積んである。それで足りるだろうか?」
「わかりませんが、その石炭をいただけますか? もしかすると、それで動くかもしれません」
「ああ」
オレは、超蒸気装甲の予備に積んであった石炭を、アルテミスに差し出すことにした。
アルテミスは、それを受けとると、甲羅で閉ざされた聖火台に歩み寄った。甲羅の一部に取っ手がついてあった。その戸を開けて、石炭を投げ込んだ。
しばらく無反応だった。やはり、それだけの石炭では足りないか。
そう落胆した瞬間だった。
聖火台の周囲に伸びていたパイプたちが、長い眠りから覚めたかのように、おもむろに動きはじめた。柱は上下にピストン運動をはじめて、壁に取り付けられていた歯車が回転をはじめた。
ボーン!
ボーン!
と、そこここで、汽笛のような音が鳴り響いていた。
そのトツゼンの活動に戸惑っていると、アルテミスは弾かれたように、窓辺に駆け寄って、オレのことを手招きした。
アルテミスに誘われたのは、バルコニーのように外へと張りだした場所だった。
外。
出てみて驚いた。
バルコニーからは、あたりの景色をヘイゲイすることが出来た。怪物城は脚を生やして、森の木々を踏み分けるようにして進んでいるのだった。
オレと同じく全身のあちこちから、蒸気を吹き出しては、ドスン、ドスン、と足を運んでいた。
「動いたのか」
信用していなかったわけではないが、まさかこの山のような城が、ホントウに動くとは思わなかった。
オレの常識の範疇にはないシロモノである。
「怪物城はまだ生きていたようですね。魔神さまの火のおかげで、動くことが出来たようです。これでみんなで、《聖白騎士団》から逃げ切ることが出来まず」
へぇ、こりゃすげェな――と、レイアがバルコニーの欄干から身を乗り出して驚嘆を表していた。
はしゃぎすぎて、落ちるなよ――と、エイブラハングに揶揄されている。
ッたく、子供なんじゃから――とメデュがあきれるように、肩をすくめていた。
「《聖白騎士団》は……あそこか……」
森の向こうには丘陵が広がっているのが見て取れる。
その丘陵には、満天の星のごとく《輝光石》が燦然とかがやいていた。《聖白騎士団》が携帯しているものに違いない。
その軍勢の光から、怪物城は順調に遠ざかっていた。
この城が動き出したことには、《聖白騎士団》も驚いていることだろう。
追っては来ないはずだ。追って来たとしても、険しい森の中を突っ切って、この怪物城の足に追いつけるとは思えない。
怪物城は決して速くはないものの、1歩1歩の歩幅がおおきかった。
「一件落着ということで良いのかな」
プロメテのカラダは、アルテミスが癒してくれた。メデュの母親を助けることも出来たし、エルフたちを救うことも出来た。3大神のグングニエルを討滅し、あまつさえ、聖火台に火を灯すことも出来たのだ。
オレがメデュとエイブラハングのみを伴って、都市を出たのは軽率だったかもしれないが、充分な見返りはあったと思う。
「エルフさんたちは、これからどうするのです?」
と、プロメテがアルテミスに問いかけた。
「しばらく都市シェークスに身を寄せてもらおうと考えているようです。エルフの族長であるウイキョウと、カザハナがそう言っていましたから。ただ、そちらが了解してくれればの話になるのですが……」
アルテミスは不安気に尋ねてきた。
「それは問題ないのですよ。きっとディーネ国王も、メデュ公爵も承知してくれるのです」
ですよね、とプロメテがメデュに問いかけていた。
うむ、とそれを受けてメデュはうなずく。
「ワラワに異論はない。ディーネも多民族の受け入れは積極的に行っておる。今はひとりでも仲間が欲しいところじゃからな。受け入れてくれるじゃろう」
「その言葉を聞いて安心しました。うちのウイキョウとカザハナにも、そう伝えておきます。きっと安心すると思うので」
アルテミスはそう言い残して、怪物城のなかへと戻って行った。
「ここはチッと寒いわ。ワラワも先に戻らせてもらうぞ」
と、メデュも室内に戻った。
さっきから言い争いをしていたレイアとエイブラハングのふたりも、寒かったかして室内に戻って行った。
「オレたちも戻るか。室内は聖火台のおかげで、ここよりは温かいだろ。セッカク快癒したのに、風邪でも引いたら大変だからな」
「その前に魔神さま」
戻ろうとしたオレに、プロメテがあらたまったような声をかけてきた。
「ん?」
「今度からお出かけするときは、チャント言ってくださいね。心配しますから」
と、プロメテはいじけるように、頬をふくらませていた。
勝手にオレがいなくなったことで、実際すこし怒ってるのかもしれない。怒ってる――と言うより、すねている、といったほうが的確か。
「心配したのは、こっちのほうなんだがな」
「なんだか私ばかり、魔神さまに助けられて、不甲斐ないのですよ」
「なら、オレのほうも、プロメテに頼みがあるんだが」
「なんでしょうか?」
「う、うむ」
言いにくいことだったので、すこし躊躇があった。
「?」
と、プロメテは不思議そうに首をかしげた。
「前々から思っていたんだがな。頭をナでさせてもらえないかな――と」
「頭?」
「ああ」
ほかの人たちから、頭をナでられると、プロメテは心底うれしそうな顔をする。
プロメテにその表情をさせることが、火の姿であるオレには出来なかった。しかし今なら、それが出来る。
「えっと……?」
プロメテはまだ意味がわからないと言うような表情をしていた。
沈黙が気まずかったので、なかば強引にオレはみずからの手を、プロメテの頭にかぶせた。
「お、おわっ」
と、プロメテは驚いたように身をすくめていた。
その表情は、他の者たちにナでられたときのものとは、少しばかり違っていた。わずかにうつむき加減で、目の下のあたりを赤らめて、うかがうようにオレのほうを見つめてきたのだ。
まるで恥じらうようなその表情に、オレはドキリとした。
ピー。
怪物城が、蒸気を吹き鳴らしている。
聖火台は、残り2つ。
終わりが近い。
そんな気がする。
円形の広間になっており、多くのエルフたちがいた。
エルフたちは疲れ切っているのか、その場に座り込んでいる者もいれば、壁によりかかっている者もいた。
赤子もいるのか、泣き声も聞こえる。
沈鬱な空気によって場がよどんでいるかのようだった。
故郷を襲われたのだから、そんな空気になるのもムリはない。
その部屋の中央――。
「あちらに」
と、アルテミスが指さした先には、たしかに聖火台と思わしき器が置かれていた。
聖火台の周囲には、パイプと思わしきものがいくつも伸びている。これまで見てきた聖火台とはすこし様相が違っていた。
そのパイプの束は、絡まり合う樹木を見ているかのようだった。
「このパイプは?」
パイプのつたう先に視線を這わせてみる。そのパイプは天井全体に張り付くように広がっていた。まるで何匹もの蛇が、絡まりあっているかのようだった。
ここで火を起こすことで、この怪物城の動力になるのです――とアルテミスが教えてくれた。
「なるほど。これはつまり……」
「仕組みは蒸気機関と同じじゃな」
と、口をはさむ者がいた。
「メデュ! 無事だったか」
「魔神さまも無事でなにより、ワラワは一足先にこちらに避難させてもらおうておった」
「そうか」
「この聖火台じゃが、仕組みはディーネとドワーフが造り上げた超蒸気装甲と同じでろうな」
「そうらしいな」
蒸気機関はふつう火室と言われる部屋を必要とする。そこで石炭を燃やして超高温の熱をつくりあげる必要があるのだ。ホントウに、聖火台に火を灯しただけで、怪物城が動くのだろうか?
「魔神さま」
と、プロメテが呼びかけてきた。
「ああ」
と、オレはプロメテの前にかがみこんで、ヘルムを開けた。屈むことで、オレとプロメテの目線の高さは同じになった。
オレが入っていた火室に、プロメテがコテを入れてきた。そしてすくい上げた。
「お願いします」
と、聖火台の上に運んでくれた。
瞬間。
眠っていた聖火台に、オレの炎が燃えうつった。ゴッと勢いよく炎が燃え上がることになった。
「おおっ」
と、その火を見て、エルフたちがどよめいていた。
オレの本体を、プロメテがふたたび装甲のなかへと戻してくれた。
「これで良いのかな?」
聖火台に火がついただけで、なにも異変が起こらない。もし何も起こらない場合は最悪、オレと《紅蓮教》で10万の大軍をどうにかするしかない。
グラ――っ……と足場が揺れた。
「おろっ」
と、よろめいたプロメテを、オレが抱き寄せるカッコウになった。
「動いた――のか?」
「どうでしょうか?」
一度、大きく揺れはしたけれど、この怪物城が動いているのかは判別できなかった。動くような気配はなかった。
代わりにーー。
ギギギギギッ……と、きしむような金属音をたてて、聖火台の周りが、鋼鉄の扉で隠されることになった。
まるで、聖火台を守らんとする亀の甲羅のようだった。
「な、なんだ?」
「この鋼鉄の殻に、聖火台がおおわれることによって、火室となるのです」
と、アルテミスが言った。
「なら、これで、怪物城は動くということか?」
「残念ながら、これだけではまだ動きません。燃料がありませんから……」
と、アルテミスはかぶりを振った。
「燃料……と言うと?」
「石炭です。火を灯しただけでも、多少は動いてくれるかと期待したのですが……」
「石炭なら、多少ならある」
「ほんとうですか?」
「この超蒸気装甲のなかに積んである。それで足りるだろうか?」
「わかりませんが、その石炭をいただけますか? もしかすると、それで動くかもしれません」
「ああ」
オレは、超蒸気装甲の予備に積んであった石炭を、アルテミスに差し出すことにした。
アルテミスは、それを受けとると、甲羅で閉ざされた聖火台に歩み寄った。甲羅の一部に取っ手がついてあった。その戸を開けて、石炭を投げ込んだ。
しばらく無反応だった。やはり、それだけの石炭では足りないか。
そう落胆した瞬間だった。
聖火台の周囲に伸びていたパイプたちが、長い眠りから覚めたかのように、おもむろに動きはじめた。柱は上下にピストン運動をはじめて、壁に取り付けられていた歯車が回転をはじめた。
ボーン!
ボーン!
と、そこここで、汽笛のような音が鳴り響いていた。
そのトツゼンの活動に戸惑っていると、アルテミスは弾かれたように、窓辺に駆け寄って、オレのことを手招きした。
アルテミスに誘われたのは、バルコニーのように外へと張りだした場所だった。
外。
出てみて驚いた。
バルコニーからは、あたりの景色をヘイゲイすることが出来た。怪物城は脚を生やして、森の木々を踏み分けるようにして進んでいるのだった。
オレと同じく全身のあちこちから、蒸気を吹き出しては、ドスン、ドスン、と足を運んでいた。
「動いたのか」
信用していなかったわけではないが、まさかこの山のような城が、ホントウに動くとは思わなかった。
オレの常識の範疇にはないシロモノである。
「怪物城はまだ生きていたようですね。魔神さまの火のおかげで、動くことが出来たようです。これでみんなで、《聖白騎士団》から逃げ切ることが出来まず」
へぇ、こりゃすげェな――と、レイアがバルコニーの欄干から身を乗り出して驚嘆を表していた。
はしゃぎすぎて、落ちるなよ――と、エイブラハングに揶揄されている。
ッたく、子供なんじゃから――とメデュがあきれるように、肩をすくめていた。
「《聖白騎士団》は……あそこか……」
森の向こうには丘陵が広がっているのが見て取れる。
その丘陵には、満天の星のごとく《輝光石》が燦然とかがやいていた。《聖白騎士団》が携帯しているものに違いない。
その軍勢の光から、怪物城は順調に遠ざかっていた。
この城が動き出したことには、《聖白騎士団》も驚いていることだろう。
追っては来ないはずだ。追って来たとしても、険しい森の中を突っ切って、この怪物城の足に追いつけるとは思えない。
怪物城は決して速くはないものの、1歩1歩の歩幅がおおきかった。
「一件落着ということで良いのかな」
プロメテのカラダは、アルテミスが癒してくれた。メデュの母親を助けることも出来たし、エルフたちを救うことも出来た。3大神のグングニエルを討滅し、あまつさえ、聖火台に火を灯すことも出来たのだ。
オレがメデュとエイブラハングのみを伴って、都市を出たのは軽率だったかもしれないが、充分な見返りはあったと思う。
「エルフさんたちは、これからどうするのです?」
と、プロメテがアルテミスに問いかけた。
「しばらく都市シェークスに身を寄せてもらおうと考えているようです。エルフの族長であるウイキョウと、カザハナがそう言っていましたから。ただ、そちらが了解してくれればの話になるのですが……」
アルテミスは不安気に尋ねてきた。
「それは問題ないのですよ。きっとディーネ国王も、メデュ公爵も承知してくれるのです」
ですよね、とプロメテがメデュに問いかけていた。
うむ、とそれを受けてメデュはうなずく。
「ワラワに異論はない。ディーネも多民族の受け入れは積極的に行っておる。今はひとりでも仲間が欲しいところじゃからな。受け入れてくれるじゃろう」
「その言葉を聞いて安心しました。うちのウイキョウとカザハナにも、そう伝えておきます。きっと安心すると思うので」
アルテミスはそう言い残して、怪物城のなかへと戻って行った。
「ここはチッと寒いわ。ワラワも先に戻らせてもらうぞ」
と、メデュも室内に戻った。
さっきから言い争いをしていたレイアとエイブラハングのふたりも、寒かったかして室内に戻って行った。
「オレたちも戻るか。室内は聖火台のおかげで、ここよりは温かいだろ。セッカク快癒したのに、風邪でも引いたら大変だからな」
「その前に魔神さま」
戻ろうとしたオレに、プロメテがあらたまったような声をかけてきた。
「ん?」
「今度からお出かけするときは、チャント言ってくださいね。心配しますから」
と、プロメテはいじけるように、頬をふくらませていた。
勝手にオレがいなくなったことで、実際すこし怒ってるのかもしれない。怒ってる――と言うより、すねている、といったほうが的確か。
「心配したのは、こっちのほうなんだがな」
「なんだか私ばかり、魔神さまに助けられて、不甲斐ないのですよ」
「なら、オレのほうも、プロメテに頼みがあるんだが」
「なんでしょうか?」
「う、うむ」
言いにくいことだったので、すこし躊躇があった。
「?」
と、プロメテは不思議そうに首をかしげた。
「前々から思っていたんだがな。頭をナでさせてもらえないかな――と」
「頭?」
「ああ」
ほかの人たちから、頭をナでられると、プロメテは心底うれしそうな顔をする。
プロメテにその表情をさせることが、火の姿であるオレには出来なかった。しかし今なら、それが出来る。
「えっと……?」
プロメテはまだ意味がわからないと言うような表情をしていた。
沈黙が気まずかったので、なかば強引にオレはみずからの手を、プロメテの頭にかぶせた。
「お、おわっ」
と、プロメテは驚いたように身をすくめていた。
その表情は、他の者たちにナでられたときのものとは、少しばかり違っていた。わずかにうつむき加減で、目の下のあたりを赤らめて、うかがうようにオレのほうを見つめてきたのだ。
まるで恥じらうようなその表情に、オレはドキリとした。
ピー。
怪物城が、蒸気を吹き鳴らしている。
聖火台は、残り2つ。
終わりが近い。
そんな気がする。
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