《完結》転生したら、火、だった件。迫害された魔術師ちゃんが、魔神さまと崇めてきます。神なら信者を作っちゃおうぜ!
18-6.はたして信用できるのか
ざぁぁぁ――ッ……
水の流れる音が響いていた。地下水路である。
水路の端にある通路を、タルルは歩いていた。その前を、のそのそと歩いているのはゲイルである。
ゲイルはカラダが大きいために、どうしても鈍重な印象を人にあたえる。
「どこに向かってるんですか?」
「この地下水路、《紅蓮教》の修道院につながってるのさ。ここを抜ければ修道院を包囲してるチロ子爵とやらの手勢を無視して、修道院の中に入れる」
「ホントウですか」
「ああ」
「どうして、あなたがそんなことを知っているんです」
ディーネの補佐官をやっていたタルルも知らないことを、なぜこの捕虜が知っているのか。
「そりゃ、地下水路を利用するように、あの青ヒゲの伯爵に教えてやったのは、オレだからよ」
「え?」
「各主要地点を、地下水路で行き来できるように、オレが提案してやったんだよ」
と、ゲイルはつづけた。
「あなたが伯爵さまに?」
おうよ、とゲイルはうなずいた。
「このオルフェスって世界は常に雨が降り続いてるだろ。だから地下水路は立派なものがある。《光神教》はそれを利用してる。情報網や脱出路として活用してるのさ。ときには都市から別の都市にまで、水路をつなげていることもあるんだ」
「どうして……そんなことを?」
「オレはもともとソマ帝国で大隊長をやってたからな。向こうのやり方には詳しいんだよ」
「いや、そうじゃなくて、どうしてそんなことを教えてくれたんですか?」
「ためになるかと思ってね」
平然とそう言って、ゲイルは通路を進んでゆく。
(そう言えば――)
と、タルルは思い出した。
ディーネは諜報網や情報網を作りたい、と言っていた。
そのことでディーネは、ゲイルから意見を求めていたのかもしれない。
「だけど、あなたはソマ帝国の人間ですよね。《光神教》で修道士をやっていたとも言ってましたし」
「ああ」
「そんな人が、どうして伯爵さまに協力するようなことを?」
「お前――えっと、名前は?」
ゲイルは首だけ振り返って、タルルにそう問いかけてきた。
その口には、しゃぶり枝がくわえられている。
ゲイルからは、しゃぶり枝の匂いがした。ほろ苦い香り。大人の男の臭いだとタルルはそう感じた。
「タルルです。伯爵さまの補佐官をやってます」
「タルルくんは、どうしてあの青ヒゲの伯爵さんの補佐官をやっているんだ」
「オレ――ですか?」
「君の事情を教えてくれたなら、オレのことも教えてやっても良いぜ」
ディーネのことを助ける。それが最優先事項ではある。
が、このゲイルという男を信用できるかも、ディーネから頼まれていることだ。それを探るためには、ゲイルの内心を聞き出す必要がある。
「オレが教えたら、あなたも教えてくれるんですか」
「ああ」
「ウソじゃないですよね」
「言いたくないンなら、言わなくても良いんだぜ。まぁその場合は、オレもしゃべらねェけど」
あまり他言したい内容ではなかったが、そう言われては仕方がない。ひとつ呼吸をはさんで、タルルは口を割った。
「オレは――」
捨て子だった。娼館に売られた。そして男娼になった。
その娼館は公営のものではなかった。とある貴族が小遣い稼ぎに作ったもので、取り締まられることになった。そのさいに取り締まりを指揮していたのがディーネだった。
ディーネはただ娼館を潰しただけではなかった。
そこで働いていた男娼や娼婦たちを、ほかの職場や公営の娼館などに斡旋していった。娼館というと聞こえは悪いが、生きていくためにみずからその道に入った者だっているのだ。潰しただけでは、生活の糧を奪うだけになる。
その過程でタルルは、ディーネに拾われることになったのだ。
「男娼か。客はついたのかい?」
と、ゲイルは無遠慮にもそう尋ねてきた。
「ええ。けっこう、まぁ」
「まぁ、その顔立ちならけっこう客がつくだろうな。ちなみに客は男か? それとも女だったのか?」
「……」
あまり思い出したくないことだったので、ゲイルの言葉はタルルの心をえぐるものがあった。
「おっと、ブシツケだったかね。これは失敬」
ホントウに失礼だと反省しているのか怪しい軽薄な態度で、ゲイルはそう言った。
「伯爵に引き取られてから、すぐに補佐官に?」
と、ゲイルは続けざまに尋ねてきた。
「いえ、すぐってわけではないです。最初はディーネさんの私兵として使ってもらってたんです。それから目をかけてもらって」
ふぅん、とゲイルは言う。
「けどよ、そんなすぐに昇進しちまったら、他から嫉妬をもらうんじゃねェのかい? しかも男娼あがりだ。色眼鏡で見られることも多いだろ」
「それがそうでもありませんでした」
当時からディーネは、かなりの変人ということで知られていたのだ。
すでに補佐官になった者が2人死んでいた。戦になったら、みずから真っ先に突っ込むような人なのだ。そりゃ補佐官が死んでいても不思議ではない。
そのおかげか、補佐官に抜擢されたさいには、むしろ周囲から同情をもらったほどだ。
「男娼あがりを補佐官にしちまうとはね。あの青ヒゲの伯爵さんは、ホントウに面白い人だ」
と、ゲイルはうっすらと生えている、アゴヒゲをナでていた。
「おかげでオレは、救われました。あの人はオレにとっては、恩人なんです。ですからこの命は、伯爵さまに捧げるつもりです」
ディーネから死ねと言われたら死ぬ。
それぐらいの覚悟はある。
「ここを右だ」
と、ゲイルが言った。
水路。
3方向に分岐していたところをゲイルは右へと曲がった。
タルルもそれに付いて行く。
ゲイルの歩幅は大きくて、タルルは小走りにならざるを得なかった。
「約束ですよ。どうしてディーネさんの味方をするのか、教えてください」
「勘違いされちゃ困るが、オレはあの青ヒゲ伯爵の味方をするつもりはねェ」
「どういう意味です?」
裏切ると言うのならば、ここで斬る。
タルルはそう警戒して、剣の柄に手を伸ばした。
「おっと、誤解しないでくれよ。敵になるとは言ってねェだろうが。オレはよ、あの魔神さまの味方をしたいのさ」
「魔神――アラストルさま――ですか?」
ゲイルが急に立ち止まるものだから、タルルはその大きな背中に衝突することになった。
「衝撃だったね。オレは目の前で見ることになったんだ。ゼッタイだと思われた《光神教》。その3大神が負けた。魔神の劫火が、天使を呑みこみやがった」
「ドワーフとソマ帝国が、戦っていたときのことですね。オレも何度か見てますよ。魔神さまの本性? というか本気を出したときの姿」
魔神の凄さをゲイルに語られるのは、なんだか負けた気がして、タルルはそう言い返した。
ゲイルよりかは、タルルのほうが魔神との付き合いは長いのだ。
「いいや。オレがイチバン良くわかる。敵だったからこそわかるんだよ。あの凄まじさは」
よく見るとゲイルの巨体が震えていた。
魔神の神威を、思い出しているのかもしれない。
「それで、怖気づいたってことですか」
「オレは魔神さまに、標を見出したのさ」
「標?」
ゲイルは困ったような顔で、タルルのほうを振り向いた。
「てめェは娼婦のことをどう思うよ」
「え? 急になんですか?」
「男娼だったんなら、何か思うことあるだろ」
と、ゲイルはしゃぶり枝を、水路に投げ捨てた。
また別の枝を取り出して口にくわえていた。
「良くはないと思います。オレみたいなのが、他にもいると思いますし」
「オレは良いと思う。娼婦は必要だ」
「ですが、そこには悲劇が多く生まれます」
タルルは、売られたのだ。
それは易々と肯定できるものではない。
「娼館ってのは、職や技術のない者が生きていくために頼る場所でもある。てめェを売ったことで、てめェの親はきっと《輝光石》を得ることが出来たんだろうさ」
「それはまぁ」
当時から通貨は《輝光石》だったから、おそらくそういったヤリトリはあったのだろう。
「そして娼婦がいることによって、都市内での犯罪率が減少するって側面もある」
「でも、だからって――ッ」
落ちつけよ、とゲイルはタルルの頭をおさえつけた。カラダが大きいだけあって、その手も巨大だった。
「どっちが正しいってわけじゃねェんだよ。善悪の判別なんて、人によって変わってくるもんだろ」
「はぁ」
「考え方の違いから、人は争いはじめる。だから、同じ方向を見る標が必要なのさ。標があれば、同じ方向を見ていることが出来るだろ」
チッと難しいか、とゲイルがそう言った。
「いえ。なんとなく、わかります」
「標はゼッタイである必要がある。オレは《光神教》を標にしていた。が、新しい標を見つけたのさ。《光神教》を塗り替えるであろう標を。だったらそっちに味方するしねェだろ」
独特の信念を持った、面白い男だ――とディーネは、ゲイルのことを評していた。たしかに特殊な思想を持っているようだった。
「伯爵さまを裏切らないのなら、なんでも良いんですけど」
「あの青ヒゲの伯爵さまが、《紅蓮教》を捨てないのなら、裏切ることはねェさ。オレはいつだって世界の平穏を案じている男なんだからな」
「ホントウですか?」
ゲイルの巨体は、どことなく獰猛さを秘めているように見える。世界の平穏なんて、温い言葉が似合う男ではなかった。
タルルのその問いかけには、ゲイルは答えなかった。
水の流れる音が響いていた。地下水路である。
水路の端にある通路を、タルルは歩いていた。その前を、のそのそと歩いているのはゲイルである。
ゲイルはカラダが大きいために、どうしても鈍重な印象を人にあたえる。
「どこに向かってるんですか?」
「この地下水路、《紅蓮教》の修道院につながってるのさ。ここを抜ければ修道院を包囲してるチロ子爵とやらの手勢を無視して、修道院の中に入れる」
「ホントウですか」
「ああ」
「どうして、あなたがそんなことを知っているんです」
ディーネの補佐官をやっていたタルルも知らないことを、なぜこの捕虜が知っているのか。
「そりゃ、地下水路を利用するように、あの青ヒゲの伯爵に教えてやったのは、オレだからよ」
「え?」
「各主要地点を、地下水路で行き来できるように、オレが提案してやったんだよ」
と、ゲイルはつづけた。
「あなたが伯爵さまに?」
おうよ、とゲイルはうなずいた。
「このオルフェスって世界は常に雨が降り続いてるだろ。だから地下水路は立派なものがある。《光神教》はそれを利用してる。情報網や脱出路として活用してるのさ。ときには都市から別の都市にまで、水路をつなげていることもあるんだ」
「どうして……そんなことを?」
「オレはもともとソマ帝国で大隊長をやってたからな。向こうのやり方には詳しいんだよ」
「いや、そうじゃなくて、どうしてそんなことを教えてくれたんですか?」
「ためになるかと思ってね」
平然とそう言って、ゲイルは通路を進んでゆく。
(そう言えば――)
と、タルルは思い出した。
ディーネは諜報網や情報網を作りたい、と言っていた。
そのことでディーネは、ゲイルから意見を求めていたのかもしれない。
「だけど、あなたはソマ帝国の人間ですよね。《光神教》で修道士をやっていたとも言ってましたし」
「ああ」
「そんな人が、どうして伯爵さまに協力するようなことを?」
「お前――えっと、名前は?」
ゲイルは首だけ振り返って、タルルにそう問いかけてきた。
その口には、しゃぶり枝がくわえられている。
ゲイルからは、しゃぶり枝の匂いがした。ほろ苦い香り。大人の男の臭いだとタルルはそう感じた。
「タルルです。伯爵さまの補佐官をやってます」
「タルルくんは、どうしてあの青ヒゲの伯爵さんの補佐官をやっているんだ」
「オレ――ですか?」
「君の事情を教えてくれたなら、オレのことも教えてやっても良いぜ」
ディーネのことを助ける。それが最優先事項ではある。
が、このゲイルという男を信用できるかも、ディーネから頼まれていることだ。それを探るためには、ゲイルの内心を聞き出す必要がある。
「オレが教えたら、あなたも教えてくれるんですか」
「ああ」
「ウソじゃないですよね」
「言いたくないンなら、言わなくても良いんだぜ。まぁその場合は、オレもしゃべらねェけど」
あまり他言したい内容ではなかったが、そう言われては仕方がない。ひとつ呼吸をはさんで、タルルは口を割った。
「オレは――」
捨て子だった。娼館に売られた。そして男娼になった。
その娼館は公営のものではなかった。とある貴族が小遣い稼ぎに作ったもので、取り締まられることになった。そのさいに取り締まりを指揮していたのがディーネだった。
ディーネはただ娼館を潰しただけではなかった。
そこで働いていた男娼や娼婦たちを、ほかの職場や公営の娼館などに斡旋していった。娼館というと聞こえは悪いが、生きていくためにみずからその道に入った者だっているのだ。潰しただけでは、生活の糧を奪うだけになる。
その過程でタルルは、ディーネに拾われることになったのだ。
「男娼か。客はついたのかい?」
と、ゲイルは無遠慮にもそう尋ねてきた。
「ええ。けっこう、まぁ」
「まぁ、その顔立ちならけっこう客がつくだろうな。ちなみに客は男か? それとも女だったのか?」
「……」
あまり思い出したくないことだったので、ゲイルの言葉はタルルの心をえぐるものがあった。
「おっと、ブシツケだったかね。これは失敬」
ホントウに失礼だと反省しているのか怪しい軽薄な態度で、ゲイルはそう言った。
「伯爵に引き取られてから、すぐに補佐官に?」
と、ゲイルは続けざまに尋ねてきた。
「いえ、すぐってわけではないです。最初はディーネさんの私兵として使ってもらってたんです。それから目をかけてもらって」
ふぅん、とゲイルは言う。
「けどよ、そんなすぐに昇進しちまったら、他から嫉妬をもらうんじゃねェのかい? しかも男娼あがりだ。色眼鏡で見られることも多いだろ」
「それがそうでもありませんでした」
当時からディーネは、かなりの変人ということで知られていたのだ。
すでに補佐官になった者が2人死んでいた。戦になったら、みずから真っ先に突っ込むような人なのだ。そりゃ補佐官が死んでいても不思議ではない。
そのおかげか、補佐官に抜擢されたさいには、むしろ周囲から同情をもらったほどだ。
「男娼あがりを補佐官にしちまうとはね。あの青ヒゲの伯爵さんは、ホントウに面白い人だ」
と、ゲイルはうっすらと生えている、アゴヒゲをナでていた。
「おかげでオレは、救われました。あの人はオレにとっては、恩人なんです。ですからこの命は、伯爵さまに捧げるつもりです」
ディーネから死ねと言われたら死ぬ。
それぐらいの覚悟はある。
「ここを右だ」
と、ゲイルが言った。
水路。
3方向に分岐していたところをゲイルは右へと曲がった。
タルルもそれに付いて行く。
ゲイルの歩幅は大きくて、タルルは小走りにならざるを得なかった。
「約束ですよ。どうしてディーネさんの味方をするのか、教えてください」
「勘違いされちゃ困るが、オレはあの青ヒゲ伯爵の味方をするつもりはねェ」
「どういう意味です?」
裏切ると言うのならば、ここで斬る。
タルルはそう警戒して、剣の柄に手を伸ばした。
「おっと、誤解しないでくれよ。敵になるとは言ってねェだろうが。オレはよ、あの魔神さまの味方をしたいのさ」
「魔神――アラストルさま――ですか?」
ゲイルが急に立ち止まるものだから、タルルはその大きな背中に衝突することになった。
「衝撃だったね。オレは目の前で見ることになったんだ。ゼッタイだと思われた《光神教》。その3大神が負けた。魔神の劫火が、天使を呑みこみやがった」
「ドワーフとソマ帝国が、戦っていたときのことですね。オレも何度か見てますよ。魔神さまの本性? というか本気を出したときの姿」
魔神の凄さをゲイルに語られるのは、なんだか負けた気がして、タルルはそう言い返した。
ゲイルよりかは、タルルのほうが魔神との付き合いは長いのだ。
「いいや。オレがイチバン良くわかる。敵だったからこそわかるんだよ。あの凄まじさは」
よく見るとゲイルの巨体が震えていた。
魔神の神威を、思い出しているのかもしれない。
「それで、怖気づいたってことですか」
「オレは魔神さまに、標を見出したのさ」
「標?」
ゲイルは困ったような顔で、タルルのほうを振り向いた。
「てめェは娼婦のことをどう思うよ」
「え? 急になんですか?」
「男娼だったんなら、何か思うことあるだろ」
と、ゲイルはしゃぶり枝を、水路に投げ捨てた。
また別の枝を取り出して口にくわえていた。
「良くはないと思います。オレみたいなのが、他にもいると思いますし」
「オレは良いと思う。娼婦は必要だ」
「ですが、そこには悲劇が多く生まれます」
タルルは、売られたのだ。
それは易々と肯定できるものではない。
「娼館ってのは、職や技術のない者が生きていくために頼る場所でもある。てめェを売ったことで、てめェの親はきっと《輝光石》を得ることが出来たんだろうさ」
「それはまぁ」
当時から通貨は《輝光石》だったから、おそらくそういったヤリトリはあったのだろう。
「そして娼婦がいることによって、都市内での犯罪率が減少するって側面もある」
「でも、だからって――ッ」
落ちつけよ、とゲイルはタルルの頭をおさえつけた。カラダが大きいだけあって、その手も巨大だった。
「どっちが正しいってわけじゃねェんだよ。善悪の判別なんて、人によって変わってくるもんだろ」
「はぁ」
「考え方の違いから、人は争いはじめる。だから、同じ方向を見る標が必要なのさ。標があれば、同じ方向を見ていることが出来るだろ」
チッと難しいか、とゲイルがそう言った。
「いえ。なんとなく、わかります」
「標はゼッタイである必要がある。オレは《光神教》を標にしていた。が、新しい標を見つけたのさ。《光神教》を塗り替えるであろう標を。だったらそっちに味方するしねェだろ」
独特の信念を持った、面白い男だ――とディーネは、ゲイルのことを評していた。たしかに特殊な思想を持っているようだった。
「伯爵さまを裏切らないのなら、なんでも良いんですけど」
「あの青ヒゲの伯爵さまが、《紅蓮教》を捨てないのなら、裏切ることはねェさ。オレはいつだって世界の平穏を案じている男なんだからな」
「ホントウですか?」
ゲイルの巨体は、どことなく獰猛さを秘めているように見える。世界の平穏なんて、温い言葉が似合う男ではなかった。
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