僕の姉的存在の幼馴染が、あきらかに僕に好意を持っている件〜

柿心刃

第十三話・14

香奈姉ちゃんとのセックスは、正直言って気を遣う。
だいたい、高校生がセックスなんてまだ早いような気がするんだけど、相手がそれを所望してくるのなら、どうしようもない。

「んっ……」

途中で香奈姉ちゃんの声が漏れる。
僕の大事な箇所は、香奈姉ちゃんの声に敏感に反応してしまい、勃起した。

「あ……」
「あんっ……」

どうやら勃起した反動で香奈姉ちゃんの中を抉ってしまったらしい。
香奈姉ちゃんは、頬を赤く染めてビクンと身体を振るわせる。

「大丈夫? 香奈姉ちゃん」

僕は、心配になって香奈姉ちゃんに声をかけた。
ホントは、こんなことしたくないんだけどな……。
いくら快楽がほしいからってセックスに走るなんてこと、あってはならない。
相当、悦に入ってたのか、香奈姉ちゃんは僕の身体を抱きしめてくる。

「私なら、大丈夫だよ。ちょっと変な気持ちになっただけ。…はやく続きをやろう」
「うん」

僕は、頷くと香奈姉ちゃんの上に被さった。
香奈姉ちゃんのことだ。
ここで断ったら、絶対に怒るだろう。
そういえば、騎乗位になるのは初だな。
今までは、香奈姉ちゃんが僕の上に被さってたから、違和感がある。

「どうしたの?」
「なんか、僕からいくのって違和感があって……」
「そっか。今まで、私からいってたんだよね」
「うん。エッチなことをする時は、大抵、香奈姉ちゃんが騎乗位になってたね」
「それじゃ、今回は楓がリードしてよ」

そう言うと香奈姉ちゃんは、とろけてしまいそうなほどの笑みを浮かべて、僕の顔に手を添えてきた。
そういえば僕の大事な箇所は、香奈姉ちゃんの中に入ったままだ。
そろそろ抜かないとダメなのかな。
一応、ゴムはしてるから大丈夫だとは思うけど。
とりあえず、僕は香奈姉ちゃんの中に入った大事な箇所を、一旦抜いた。

「その前にゴムは外そうよ……。ね?」

香奈姉ちゃんは、そう僕に懇願してくる。
そんな甘えたような表情で言ってきても、ダメなものはダメだ。

「いや、この間のセックスの時は外してしたよね? だから今回は、ダメだよ」
「ゴム無しの方が、きっと気持ちいいと思うけどな」
「そりゃ、香奈姉ちゃんの言うとおり、ゴム無しの方が気持ちいいのかもしれないけど……。妊娠させたら大変なのは、香奈姉ちゃんにもわかるでしょ」
「それなら大丈夫だよ。前と同じように、避妊薬は飲んだから」
「いや……。それを飲んだからって、確実に妊娠しないってわけじゃないんだから……」
「楓は、そういうことに対しては慎重なんだね。…まぁ、楓のそんなところが、私は大好きなんだけど」
「…香奈姉ちゃん」

僕は、思わず香奈姉ちゃんを見る。
香奈姉ちゃんは、僕とのセックスに何を求めてるんだろう。
『愛』だと言ったらそれまでだけど、他にも何かあるような気がする。
だからといって、大事な箇所に着けたゴムを外すつもりはないけど。
香奈姉ちゃんは、何を思ったのか僕の大事な箇所に手を触れる。

「やっぱり、ゴムは邪魔だなぁ……。私的には、素のままでやりたいな……。ダメ?」
「絶対にダメだよ。僕は、香奈姉ちゃんの処女を守りたいんだ。だから、その……」
「私の処女なら、もう楓にあげちゃってるよ。だから、遠慮する必要はないんだよ」
「っ…… ︎」

香奈姉ちゃんの言葉に、動揺してしまう僕。
やっぱり、あの時のセックスのことを言ってるのかな?
あれは、香奈姉ちゃんが騎乗位になって無理矢理してきたからであって……。
僕の意思じゃない。

「だから…ね? ゴムは外してしまおうよ」

香奈姉ちゃんは、そう言うと僕の大事な箇所に着けてるゴムを外し始めた。

「あ……。ちょっと……」

ゴムは意外と簡単に外せる。
香奈姉ちゃんにゴムを外され、露わになった大事な箇所は、じっとりと濡れていた。
たぶん、僕の精子が付いているんだと思う。

「いい濡れ具合だね。…これなら、すんなりと挿入りそうだよ」

香奈姉ちゃんは、自分の大事な箇所を僕の大事な箇所に近づけていく。
香奈姉ちゃんの大事な箇所も、じっとりと濡れている。
──ダメだ。
素でやったら、僕の中にあるものが香奈姉ちゃんの中で溢れちゃう。

「ダメ……」

僕は涙を浮かべ、呟くように言った。
香奈姉ちゃんは、微笑を浮かべて僕を抱きしめてくる。
いつの間にやら、香奈姉ちゃんが騎乗位の上になっていた。

「大丈夫だよ。楓のなら、私が全部受け止めてあげるから。思い切り出しちゃってよ」

その言葉と同時に、僕の大事な箇所が香奈姉ちゃんの中に挿入っていく。
香奈姉ちゃんが無理矢理、僕の大事な箇所を勃起させて、そのまま香奈姉ちゃんの大事な箇所にあてがったのだ。
香奈姉ちゃんは、頬を赤く染めて僕の顔を見てくる。
僕の心のリミッターは、すでに限界を迎えていた。
もうダメだ。
香奈姉ちゃんの中に出してしまいそうだ。

「我慢しなくていいからね。お姉ちゃんに全部任せなさい」
「う……」

僕は、思わず声をもらす。
香奈姉ちゃんは、何を思ったのか僕の唇にキスをしてくる。
僕を安心させたいんだろうな。
だけど気を許すわけにはいかない。
それでも耐える僕を見て、香奈姉ちゃんは神妙な面持ちになる。

「う~ん……。なんで我慢しちゃうのかなぁ」
「だって……。香奈姉ちゃんに任せると、最後までしちゃいそうだし……」
「そんなの当たり前でしょ。何のために、楓とこういうことしてると思っているのよ」
「それは……」
「少なくとも、遊び半分でこんなことはしないよ」

たしかに香奈姉ちゃんは、遊び半分でエッチなことはしない。
大事な箇所に着けていたゴムを外すくらいだから、僕とのセックスは本気みたいだ。
だからと言って、香奈姉ちゃんの中に出すことだけは避けないといけない。

「僕的には、香奈姉ちゃんとここまでやってるんだから、十分だと思うんだけど……」
「そんなものかなぁ……。私的には、楓の本気がどんなものか見たいんだけどな」

香奈姉ちゃんは、ねだるような視線で僕を見てくる。
そんなこと言われてもな。
僕はいつだって本気なんだけど、エッチな要求に関してだけは奥手になってしまう。

「僕の本気……」

僕は呟くようにそう言って、香奈姉ちゃんの目を見る。
僕の目を見て何かを悟ったのか、香奈姉ちゃんは身体を僕に寄り添わせた。

「まぁ、楓は積極的な性格をしてないから、わかってはいるんだけどね」
「香奈姉ちゃん……」

わかっているのなら、何で……。
そう言いそうになったが、言葉になって出てくることはなかった。
香奈姉ちゃんは、積極的に身体を動かしてセックスをしてくる。
こうなると、香奈姉ちゃんに全てを任せるしかない。
僕は、香奈姉ちゃんの身体を優しく抱きしめることしかできなかった。

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