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カゲロウ

大和大河

冷たい風

 2月の夕暮れ時、家の外灯に照らされた、小石を避けながら、大通り迄タバコを買いに来た。
 子供は巣立ち、カカァーは家を出て行った 。
 風が冷たく頬に当たり寒い。
近所の家の屋根の破れたトタン板が、
「バタバタ」と
音を立てていた。
 この虚しい夕暮れが、
小さい時から嫌だった。

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