カゲロウ

大和大河

夏の雷

 子供が小さかった頃、雷が良く鳴った。
当時、東電が惨事が興らない様、電気の元を切ったりつ点けたりした。
 ロウソクの明かりで、ブレーカーを上げたり下ろしたりした。
 近所の家で、灯りが点くと、自分の家も点けた。
 こんな時は、真っ暗の中布団に入って、家族で歌を唄ったり、お婆ー(女親)の昔雷の落ちた話を聞いたりしていた。
 (お婆ーの悲惨な話を聞いたので)
 「 こんな時、雷が落ちるのは、余程運の悪い家だ」
と言っていると、
 「ゴロゴロ、ビシャッ」と
鳴った途端近所に雷が落ちた。
 ファックスが駄目に成り、扇風機が正常に首を振ら無くなったり、電話が繋がらなかったりした。
 (音霊が有るのだと、思った。)

「エッセイ」の人気作品

コメント

コメントを書く