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カゲロウ

大和大河

  観た目で判断して、悪者扱いされた事や、親方が帰り際に
「オメーは、度胸が有るナー、此方に残って此の業界に入りナー」と言われたが、断った事を思い出しながら、其のまま実家に戻り自分で工場を始めた。
 今迄通り親父は、女親の言い成りだった。
揉め事の嫌いな親父は、近所の家から藁を買う約束をしたはずが、よそへ売ってしまったと聞いて、弱っていた。
 そんな親父を観ていて、俺は、頭に血が登りムカついて来たと思ったら、其の家に向かっていた。
  話を付けに行った。
    「俺の家の方が早く約束したのだから、約束を破っては困る」
と言って帰ってきた。
 「お宅にも若い娘がいるが、夜道には気を付な」
 と言って家に帰っていた。

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