カゲロウ

大和大河

竹の皮

 小さかった頃、竹藪へ行って、一生懸命に小遣いが欲しくて、竹の皮を集めて来て女親
に渡したが、1円も貰え無かった。
 (女親は、凛と言う名前だが、余り好きで無かったので女親と書く)
 竹の皮が金に成った時代だ。
 兎を飼っていたので、学校から帰ると、兎の餌さを採りに行って来た。
 兎に喰わしてでかくした。女親が兎屋に売ったが、小遣いは貰え無かった。(兎が売れた時代だ)
 当時何処の家でも鶏を飼っていて、夜明けに太陽が登る頃、
「コケコッコー」
と言う鶏の鳴き声が響いた。
トラック等走って無い時代で良く聴こえた。

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