ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下部下にトロトロに溺愛されてます。
少女漫画のようには上手くいかないです⑼
次から次へと勝手に涙が溢れ出す。それでもこのどす黒くもやもやした感情を振り払うように全力で走った。
歩いている人をどんどん抜かし駅まで走る。
「え!? おい! 真紀!」
グッと腕を引かれ止められたがその腕は松田ではなく橅木だった。
「うぅっ……橅木……」
「お前松田と帰るんじゃなかったのかよ」
そうだ。ついさっきまで一緒に居たのに。一緒に帰るはずだったのに。
「ったく、とにかくこっち来い」
ボロボロに泣いてる私を道の端に寄せ橅木はスーツのポケットからハンカチを出し涙を拭ってくれた。
「……何があったんだよ」
「っつ……ごめん、何でもない……」
「水野さんっ!!!」
松田に呼ばれた気がした瞬間、私は橅木の腕の中にいた。グッと強く抱きしめられ橅木の胸に顔を埋める。
「んん……橅木どうしたの……」
「なぁ松田、お前も大事な後輩だけどな、真紀も俺の大事な同僚なんだよ、こう何回も泣かされちゃ俺も黙ってられねーよ?」
「泣くって……水野さん……」
「お前はマコトちゃんを大事にすればいいよ、真紀は俺が大切にするから」
「……マコトちゃん?」
――聞きたくない。
「水野さん……こっち向いて下さい」
こんなグチャグチャな嫉妬でまみれた私を見られたくない。ギュッと力を入れ橅木にしがみついた。
「真紀は話す事なんて無いってよ、じゃあな松田、また明日」
橅木に肩を抱かれその場を後にした。松田がどんな表情でこちらを見ていたのかは分からないが、もし顔を見てしまっていたら酷いことを言ってしまいそうだった。そのくらいマコトに嫉妬していた。
「橅木……ごめんね」
「何があったんだかさっぱり分かんねーけど、真紀がまた泣いてるってただことじゃ無いだろ、ほっとける訳ないだろ」
「……またマコトが来てた、さっきそこで会って一緒に帰ろうって、そしたら松田君三人で帰ろうとか言うんだよ? 酷すぎるわよ……何が好きよ……」
「さっきは松田一人だったけど、まぁ確かに三人で帰ろうはデリカシーが無さすぎるな」
「もう好きになんなきゃよかったかな……」
好きと言う感情を知らなければこんな苦しい思いしなくて済んだのかもしれない。こんな黒い感情にまみれることも無かったのかもしれない。
「俺は今の真紀も好きだよ、やっと人間になったなって感じ」
「なにそれ! 元から人間なんですけどっ」
「ははは、今日は帰ってきちまったけど、明日ちゃんと松田と話せ、話さなきゃお互い分からないこともある」
「……話せるかな」
「嫌でも会社で顔合わせるんだから話せるよ」
「いや、それはそうなんだけど……」
あっという間に私の降りる駅に着いた。
電車から降りる際に「頑張れよ」と私の頭をポンと軽く叩いて笑顔で見送ってくれた。
歩いている人をどんどん抜かし駅まで走る。
「え!? おい! 真紀!」
グッと腕を引かれ止められたがその腕は松田ではなく橅木だった。
「うぅっ……橅木……」
「お前松田と帰るんじゃなかったのかよ」
そうだ。ついさっきまで一緒に居たのに。一緒に帰るはずだったのに。
「ったく、とにかくこっち来い」
ボロボロに泣いてる私を道の端に寄せ橅木はスーツのポケットからハンカチを出し涙を拭ってくれた。
「……何があったんだよ」
「っつ……ごめん、何でもない……」
「水野さんっ!!!」
松田に呼ばれた気がした瞬間、私は橅木の腕の中にいた。グッと強く抱きしめられ橅木の胸に顔を埋める。
「んん……橅木どうしたの……」
「なぁ松田、お前も大事な後輩だけどな、真紀も俺の大事な同僚なんだよ、こう何回も泣かされちゃ俺も黙ってられねーよ?」
「泣くって……水野さん……」
「お前はマコトちゃんを大事にすればいいよ、真紀は俺が大切にするから」
「……マコトちゃん?」
――聞きたくない。
「水野さん……こっち向いて下さい」
こんなグチャグチャな嫉妬でまみれた私を見られたくない。ギュッと力を入れ橅木にしがみついた。
「真紀は話す事なんて無いってよ、じゃあな松田、また明日」
橅木に肩を抱かれその場を後にした。松田がどんな表情でこちらを見ていたのかは分からないが、もし顔を見てしまっていたら酷いことを言ってしまいそうだった。そのくらいマコトに嫉妬していた。
「橅木……ごめんね」
「何があったんだかさっぱり分かんねーけど、真紀がまた泣いてるってただことじゃ無いだろ、ほっとける訳ないだろ」
「……またマコトが来てた、さっきそこで会って一緒に帰ろうって、そしたら松田君三人で帰ろうとか言うんだよ? 酷すぎるわよ……何が好きよ……」
「さっきは松田一人だったけど、まぁ確かに三人で帰ろうはデリカシーが無さすぎるな」
「もう好きになんなきゃよかったかな……」
好きと言う感情を知らなければこんな苦しい思いしなくて済んだのかもしれない。こんな黒い感情にまみれることも無かったのかもしれない。
「俺は今の真紀も好きだよ、やっと人間になったなって感じ」
「なにそれ! 元から人間なんですけどっ」
「ははは、今日は帰ってきちまったけど、明日ちゃんと松田と話せ、話さなきゃお互い分からないこともある」
「……話せるかな」
「嫌でも会社で顔合わせるんだから話せるよ」
「いや、それはそうなんだけど……」
あっという間に私の降りる駅に着いた。
電車から降りる際に「頑張れよ」と私の頭をポンと軽く叩いて笑顔で見送ってくれた。
「恋愛」の人気作品
書籍化作品
-
二度追放された冒険者、激レアスキル駆使して美少女軍団を育成中!-
-
848
-
-
【書籍化】マジックイーター 〜ゴブリンデッキから始まる異世界冒険〜-
4504
-
山育ちの冒険者 この都会(まち)が快適なので旅には出ません-
442
-
没落貴族の俺がハズレ(?)スキル『超器用貧乏』で大賢者と呼ばれるまで-
267
-
【書籍化・コミカライズ化作品】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~-
77
-
婚約破棄してやろうじゃないの………-
21
-
勇者パーティーを追い出された死霊魔術師はリッチになって魔王軍で大好きな研究ライフを送る-
4
-
冷たい部長の甘い素顔【コミカライズ連載中】-
971
-
【コミカライズ配信中!】社長、この偽婚約はいつまで有効ですか?(原題:花束と婚約指輪)-
63

コメント
コメントを書く