ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下部下にトロトロに溺愛されてます。
中途採用の新人です⑵
ガチャッと会議室の鍵を開け二人で中に入ると少し重々しい空気が私達を包み込んだ。
「あの、俺、あの日からずっと水野さんの事を探してて、運命かと思いました」
「……は、はあ」
全く理解できない内容だったが次の瞬間ハッと鮮明に記憶が蘇った。
「これ、ずっと返そうと思って洗って持ち歩いてました、あの時は本当にありがとうございました」
そう言って差し出して来たのは先日に私が喫茶店で水をかけられた男性に渡したハンカチだった。
丁寧にアイロン掛けまでされている。
「あ、あの時の! こんな偶然あるのね、わざわざありがとう」
サッと受け取りその場を立ち去ろうとした瞬間、グッと腕を引かれバランスを崩し、ドサっと倒れるように私は彼の腕の中にいた。
一瞬の事すぎて何も反応が出来なかった。
「あ、あの、松田君、仕事に戻るので手を離してもらえるかしら?」
「……俺、水野さんが好きなんです、付き合ってください」
「はっ、え? 上司をからかうのも程々にしなさい!」
「俺本気です、あの日からずっと水野さんの事が忘れられなくて……」
更に彼のグッと抱きしめる力が強くなり身動きが取れなくなる。
自分自身男の人に抱きしめられるなんて……告白されるなんて何年ぶりだろう……
もう一生独身で仕事に生きていくと思っていた私の女の部分が少し疼く。
こんな事言われて嬉しくない訳がない。
「どうしたら信じてくれますか?」
「いや、信じる信じないの話じゃないのよ、私は松田君の事を全く知らない訳だし、ましてや今日から上司と部下の関係になるのよ? この前の喫茶店の彼女はどーしたのよ!」
「あぁ、あの人は勝手に勘違いしてただけですよ、付き合った覚えもなければ、デートもしてない。てか一切手も出してないのに水かけられたとか人生で初めてでしたよ、あんなヒステリックな女性初めて見ました」
ハハハと笑いながらなかなか腕を離してくれない彼の顔をキッと睨みつけ「離しなさい」と強く言い放った。
「その目……グッときます……」
そうボソッと呟いた瞬間私の唇は彼の唇に奪われていた。
「っつ……んん!!」
何とか引き剥がそうともがくがやはり相手は男。
全く動じず私の唇を奪い続ける。
久しぶりの柔らかい感触に戸惑いを隠せない。
キスなんて何年ぶりだろう……キスの仕方さえ忘れていた。
「俺本気ですから、これからガンガン攻めていきますよ」
ジッと獲物を捕まえるような鋭い目つきで私の事を見つめる。
こういう男を肉食系男子って言うのだろうか。
いや、それとも獣系男子か?
「な、何言ってるの! 仕事に戻るわよ」
平常心を無理矢理取り戻し部屋のドアを開ける。
その後ろを何もなかったかのように後ろに着いて出てくる松田、手を出してないとか言ってるけど彼は喫茶店で女性から水をかけられるくらいだ、きっと遊び人なんだろう……間に受けない方がいい。じゃなきゃあんなに腰が砕けそうになるキスをするはずない……
「あの、俺、あの日からずっと水野さんの事を探してて、運命かと思いました」
「……は、はあ」
全く理解できない内容だったが次の瞬間ハッと鮮明に記憶が蘇った。
「これ、ずっと返そうと思って洗って持ち歩いてました、あの時は本当にありがとうございました」
そう言って差し出して来たのは先日に私が喫茶店で水をかけられた男性に渡したハンカチだった。
丁寧にアイロン掛けまでされている。
「あ、あの時の! こんな偶然あるのね、わざわざありがとう」
サッと受け取りその場を立ち去ろうとした瞬間、グッと腕を引かれバランスを崩し、ドサっと倒れるように私は彼の腕の中にいた。
一瞬の事すぎて何も反応が出来なかった。
「あ、あの、松田君、仕事に戻るので手を離してもらえるかしら?」
「……俺、水野さんが好きなんです、付き合ってください」
「はっ、え? 上司をからかうのも程々にしなさい!」
「俺本気です、あの日からずっと水野さんの事が忘れられなくて……」
更に彼のグッと抱きしめる力が強くなり身動きが取れなくなる。
自分自身男の人に抱きしめられるなんて……告白されるなんて何年ぶりだろう……
もう一生独身で仕事に生きていくと思っていた私の女の部分が少し疼く。
こんな事言われて嬉しくない訳がない。
「どうしたら信じてくれますか?」
「いや、信じる信じないの話じゃないのよ、私は松田君の事を全く知らない訳だし、ましてや今日から上司と部下の関係になるのよ? この前の喫茶店の彼女はどーしたのよ!」
「あぁ、あの人は勝手に勘違いしてただけですよ、付き合った覚えもなければ、デートもしてない。てか一切手も出してないのに水かけられたとか人生で初めてでしたよ、あんなヒステリックな女性初めて見ました」
ハハハと笑いながらなかなか腕を離してくれない彼の顔をキッと睨みつけ「離しなさい」と強く言い放った。
「その目……グッときます……」
そうボソッと呟いた瞬間私の唇は彼の唇に奪われていた。
「っつ……んん!!」
何とか引き剥がそうともがくがやはり相手は男。
全く動じず私の唇を奪い続ける。
久しぶりの柔らかい感触に戸惑いを隠せない。
キスなんて何年ぶりだろう……キスの仕方さえ忘れていた。
「俺本気ですから、これからガンガン攻めていきますよ」
ジッと獲物を捕まえるような鋭い目つきで私の事を見つめる。
こういう男を肉食系男子って言うのだろうか。
いや、それとも獣系男子か?
「な、何言ってるの! 仕事に戻るわよ」
平常心を無理矢理取り戻し部屋のドアを開ける。
その後ろを何もなかったかのように後ろに着いて出てくる松田、手を出してないとか言ってるけど彼は喫茶店で女性から水をかけられるくらいだ、きっと遊び人なんだろう……間に受けない方がいい。じゃなきゃあんなに腰が砕けそうになるキスをするはずない……
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