弟に裏切られ、王女に婚約破棄され、父に追放され、親友に殺されかけたけど、大賢者スキルと幼馴染のお陰で幸せ、でも復讐はキッチリとさせてもらう。
第39話:襲撃者
さて、刺客が傭兵団の警戒網を突破して屋敷にとりついた。
窓を開けて侵入しようとしたようだが、屋敷の外壁には接触した人間は麻痺する魔術と昏倒する魔術をかけてある。
「刺客が侵入しようとしているが、表にでるな。
ドアや窓を開けたスキに中に入るぞ」
俺は控室に待機している護衛役の騎士に指示した。
一斉に強い刺客達を捕縛できればよかったのだが、敵もバカではない。
一斉に同時に屋敷の外壁に触れたりしなかった。
ドアや窓の鍵開けの名人であろう斥候職が最初に外壁に触れて、その場で麻痺昏倒してしまったので、他の連中は外壁に触れなかった。
「はい」
直ぐに撤退するかと思ったのだが、索敵魔術の反応では屋敷の側に潜んでいる。
恐らくこちらがうかつな行動をすると予測しているのだろう。
確かに普通の貴族家なら直ぐにドアを開けて敵を確認しようとするだろう。
さて、このまま逃がす方がいいのか、それとも捕らえるべきなのか。
何度も襲撃させて傭兵団や家臣団の訓練相手にする方がいいだろうか。
「ギャッシャーン」
襲撃者はよほど厳しく俺を殺せと言われているようだ。
撤退することなく窓を破壊して屋敷の中に侵入しようとする。
襲撃者達が屋敷の外壁に触れないようにして窓に飛び込んだのが分かる。
だが窓の破壊音が大きいから、我が家の騎士団や徒士団が駆けつけるだろう。
しかし騎士団や徒士団程度では防ぎきれない強敵だ。
「やれ、侵入者を捕らえろ」
「ギャアアアアア」
「連携だ、連携をとって迎え討つんだ」
「ヒッイイイイ、止めてくれ、殺さないでくれ」
騎士団と徒士団が次々と斃されているのが索敵魔術で分かる。
いや、魔術などに頼らなくても断末魔が聞こえてくる。
それにしても、相手が強敵とはいえ脆すぎる。
こんなに弱いくては何の役にも立たない。
これでは鍛えてどうこうするレベルではないのかもしれない。
「行かせるな、公爵閣下の所に行かせるな」
我が家の騎士団長が悲壮感漂う声で叫んでいる。
このままでは刺客に突破されると思っているのだろう。
索敵魔術の反応を見ても我が家の家臣たちでは防がないのが分かる。
だがそう分かってはいても少しは頑張って欲しいと思ってしまう。
弟におもねるような腐った連中ではあるが、つい身内だと思ってしまう。
「リヒャルダ、もう直ぐここに敵が襲ってくる。
だが絶対に俺の前に出て護ろうとしないでくれ。
リヒャルダには常に俺の背中を護って欲しい、いいね」
「はい、お任せくださいヴェルナー様。
誰であろうとヴェルナー様の背後を襲わせはしません」
窓を開けて侵入しようとしたようだが、屋敷の外壁には接触した人間は麻痺する魔術と昏倒する魔術をかけてある。
「刺客が侵入しようとしているが、表にでるな。
ドアや窓を開けたスキに中に入るぞ」
俺は控室に待機している護衛役の騎士に指示した。
一斉に強い刺客達を捕縛できればよかったのだが、敵もバカではない。
一斉に同時に屋敷の外壁に触れたりしなかった。
ドアや窓の鍵開けの名人であろう斥候職が最初に外壁に触れて、その場で麻痺昏倒してしまったので、他の連中は外壁に触れなかった。
「はい」
直ぐに撤退するかと思ったのだが、索敵魔術の反応では屋敷の側に潜んでいる。
恐らくこちらがうかつな行動をすると予測しているのだろう。
確かに普通の貴族家なら直ぐにドアを開けて敵を確認しようとするだろう。
さて、このまま逃がす方がいいのか、それとも捕らえるべきなのか。
何度も襲撃させて傭兵団や家臣団の訓練相手にする方がいいだろうか。
「ギャッシャーン」
襲撃者はよほど厳しく俺を殺せと言われているようだ。
撤退することなく窓を破壊して屋敷の中に侵入しようとする。
襲撃者達が屋敷の外壁に触れないようにして窓に飛び込んだのが分かる。
だが窓の破壊音が大きいから、我が家の騎士団や徒士団が駆けつけるだろう。
しかし騎士団や徒士団程度では防ぎきれない強敵だ。
「やれ、侵入者を捕らえろ」
「ギャアアアアア」
「連携だ、連携をとって迎え討つんだ」
「ヒッイイイイ、止めてくれ、殺さないでくれ」
騎士団と徒士団が次々と斃されているのが索敵魔術で分かる。
いや、魔術などに頼らなくても断末魔が聞こえてくる。
それにしても、相手が強敵とはいえ脆すぎる。
こんなに弱いくては何の役にも立たない。
これでは鍛えてどうこうするレベルではないのかもしれない。
「行かせるな、公爵閣下の所に行かせるな」
我が家の騎士団長が悲壮感漂う声で叫んでいる。
このままでは刺客に突破されると思っているのだろう。
索敵魔術の反応を見ても我が家の家臣たちでは防がないのが分かる。
だがそう分かってはいても少しは頑張って欲しいと思ってしまう。
弟におもねるような腐った連中ではあるが、つい身内だと思ってしまう。
「リヒャルダ、もう直ぐここに敵が襲ってくる。
だが絶対に俺の前に出て護ろうとしないでくれ。
リヒャルダには常に俺の背中を護って欲しい、いいね」
「はい、お任せくださいヴェルナー様。
誰であろうとヴェルナー様の背後を襲わせはしません」
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