弟に裏切られ、王女に婚約破棄され、父に追放され、親友に殺されかけたけど、大賢者スキルと幼馴染のお陰で幸せ、でも復讐はキッチリとさせてもらう。
第36話:身勝手・インゲボー視点
「国王陛下、私の婚約者はどうなっているのですか」
父上はいったい何を考えているのかしら。
私の婚約者が死んでしまったというのに、いつまでも次の婚約者を決めません。
お金があって私のやる事に何も文句を言わない貴族を直ぐに見つけてもらわないと、台所領の収入だけでは何もできなくなってしまいます。
欲しい宝石があるというのに、今まで散々買ってやったというのに、前の代金をもらうまではもう宝石を渡せないだなんて、たかが宝石商の分際で不遜極まりない。
近衛騎士に殺させてしまいましょうか。
その時に宝石も持ってこさせればいいかしら。
「何を勝手な事を言っているのだ、インゲボー。
最初にヴェルナーとの婚約を解消してミヒャエルに乗り換えたのはお前だ。
それでなくても金遣いが荒く身持ちの悪いお前を、誰が妻にしたというのだ」
「あら、私は最初から臣籍に降嫁するきはありませんわ。
私が女王に戴冠して王配を迎えるのですもの」
「バカ者!
兄弟姉妹で王位争いを始める心算か。
そのような事は絶対に許さんし、やらせんぞ。
余の後はザームエルが継ぐのだ。
ザームエルに何かあれば、ルーペルトが継ぐのだ。
もしどちらかに何かあれば、お前を殺すからな、インゲボー」
あら、まあ、それは困りましたわ。
そうなるとザームエルとルーペルトを一度に殺さないといけませんわね。
いえ、父上も含めれば3人一緒に殺す必要がありますわ。
これは少々難題ですわね。
1人ずつなら毒の用意もできていましたのに。
「承りましたわ、父上。
私も殺されるのは嫌ですから、愚かな事はいたしませんは」
ええ、私は賢明ですから、一度に3人同時に殺して差し上げましょう。
「分かればいい、分かれば。
余も愛しいお前を殺したいわけではない。
平民の宝石商からの借金を踏み倒すくらいのことは笑って許してやる。
もう宝石は十分持っているだろう。
今は領主として領地の立て直しに力を入れるのだ」
父上も愚かな事をもうされる。
領地の立て直しなど家臣のやる事です。
王女の私は、他国の王族や国内貴族に侮られないように、華やかに金銀財宝に身を飾る事が一番大切なのです。
そんな事も分からない愚かな父上、そんな事だから貴族共に侮られるのです。
ああ、そういえば、ミヒャエルの手に入れた金銀財宝をヴェルナーが横取りしたと、誰かが言っていましたわね。
ミヒャエルのモノなら兄のヴェルナーではなくて婚約者の私が貰うべきでしょう。
でも昔からケチだったヴェルナーが素直に渡すはずがないですね。
ここは誰かを使って奪ってくるしかありませんね。
「誰かある、直ぐに来なさい」
父上はいったい何を考えているのかしら。
私の婚約者が死んでしまったというのに、いつまでも次の婚約者を決めません。
お金があって私のやる事に何も文句を言わない貴族を直ぐに見つけてもらわないと、台所領の収入だけでは何もできなくなってしまいます。
欲しい宝石があるというのに、今まで散々買ってやったというのに、前の代金をもらうまではもう宝石を渡せないだなんて、たかが宝石商の分際で不遜極まりない。
近衛騎士に殺させてしまいましょうか。
その時に宝石も持ってこさせればいいかしら。
「何を勝手な事を言っているのだ、インゲボー。
最初にヴェルナーとの婚約を解消してミヒャエルに乗り換えたのはお前だ。
それでなくても金遣いが荒く身持ちの悪いお前を、誰が妻にしたというのだ」
「あら、私は最初から臣籍に降嫁するきはありませんわ。
私が女王に戴冠して王配を迎えるのですもの」
「バカ者!
兄弟姉妹で王位争いを始める心算か。
そのような事は絶対に許さんし、やらせんぞ。
余の後はザームエルが継ぐのだ。
ザームエルに何かあれば、ルーペルトが継ぐのだ。
もしどちらかに何かあれば、お前を殺すからな、インゲボー」
あら、まあ、それは困りましたわ。
そうなるとザームエルとルーペルトを一度に殺さないといけませんわね。
いえ、父上も含めれば3人一緒に殺す必要がありますわ。
これは少々難題ですわね。
1人ずつなら毒の用意もできていましたのに。
「承りましたわ、父上。
私も殺されるのは嫌ですから、愚かな事はいたしませんは」
ええ、私は賢明ですから、一度に3人同時に殺して差し上げましょう。
「分かればいい、分かれば。
余も愛しいお前を殺したいわけではない。
平民の宝石商からの借金を踏み倒すくらいのことは笑って許してやる。
もう宝石は十分持っているだろう。
今は領主として領地の立て直しに力を入れるのだ」
父上も愚かな事をもうされる。
領地の立て直しなど家臣のやる事です。
王女の私は、他国の王族や国内貴族に侮られないように、華やかに金銀財宝に身を飾る事が一番大切なのです。
そんな事も分からない愚かな父上、そんな事だから貴族共に侮られるのです。
ああ、そういえば、ミヒャエルの手に入れた金銀財宝をヴェルナーが横取りしたと、誰かが言っていましたわね。
ミヒャエルのモノなら兄のヴェルナーではなくて婚約者の私が貰うべきでしょう。
でも昔からケチだったヴェルナーが素直に渡すはずがないですね。
ここは誰かを使って奪ってくるしかありませんね。
「誰かある、直ぐに来なさい」
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