弟に裏切られ、王女に婚約破棄され、父に追放され、親友に殺されかけたけど、大賢者スキルと幼馴染のお陰で幸せ、でも復讐はキッチリとさせてもらう。
第28話:閑話・死・ミヒャエル視点
やったぞ、俺は自分の力で両親が残した借金をなかったことにしたやったぞ。
しかもヴェルナーのように商人と交渉するような屈辱的な方法じゃない。
無礼極まりない商人たちを家族や使用人ごと皆殺しにして、借金の証文を焼き払ってなかったことにした上に、私財を没収して莫大な富まで手に入れたのだ。
実に貴族らしい誇り高い方法ではないか。
この一事だけでも私の方がヴェルナーよりも優れている証拠だ。
「公爵閣下、奪ってきた宝物はどうしたしましょうか」
ふん、忠臣ズラしているが、どうせ金銀財宝をネコババしているのだろう。
それくらい俺様はお見通しだぞ。
「そうか、全部この場に持ってこい。
どうせ金銀財宝をネコババして隠し持ているのだろう。
それくらいの事はお見通しだぞ。
いいか、ネコババした分も全部差し出すのだ。
手柄に応じて公平に分配してやる。
働きもせずに略奪ばかりしていた者にはお前達も腹を立てているだろう」
「はい、直ぐに傭兵どもから略奪した分を奪ってまいります」
ふん、そう言いながら自分達がネコババした分は隠しておいて、傭兵や冒険者がネコババしようとしていた分だけを差し出す心算だな。
まあ、いい、それくらいは見逃してやる。
譜代だけは多少の手心を加えてやらなければこれから王家と戦うのに困るからな。
俺くらい才能がある人間が王になるほうがこの国にためだ。
「お前はバカか」
「なっ、アンデットだ。
滅ぼせ、ヴェルナーのアンデットが現れたぞ。
直ぐに滅ぼすのだ」
「お前は本当にバカだな、ミヒャエル。
この俺のどこを見てアンデットだと思うんだ。
俺はずっと生きていたんだよ。
そしてお前が暴走して領民を害さないように見張っていたんだ。
シルバーマスクとしてな」
「な、お前がシルバーマスクだったのか、ヴェルナー。
おのれ、殺せ、死にぞこないのこいつを殺すんだ」
「それと傭兵の略奪品を取り上げたら公爵家が滅ぶぞ。
傭兵や冒険者の契約は略奪込みの契約になっているんだ。
王家と敵対している状態で傭兵や冒険者を敵に回してどうするんだ。
譜代の騎士や徒士だけで王家や貴族と戦えると思っているのか。
おい、このままではお前達まで王家の殺されるぞ。
生き残りたければミヒャエルを殺せ」
なに、何を言っているんだこいつは。
今さらお前の命令など誰が聞くと言うのだ。
自分が家臣や使用人達から見捨てられた事も分かっていないのか、ヴェルナー。
逃げ隠れしていれば命だけは助かったというのに、のこのこと俺様の前に現れるから殺されることになるんだ、愚か者が。
「そうそう、俺はもうヘルムート国王陛下と交渉してアーベントロート公爵家を継ぐことになっているからな」
何を言っているんだこいつは。
そんな事を誰が信じると言うのだ。
おい、その眼はなんだ、まさか、こいつの言うことを信じるのか。
お前達は俺と同類なのだぞ。
いずれヴェルナーに処罰される事も分からないのか。
「ば、ぎゃっ」
痛い、熱い、首が熱くて痛い。
なんだ、俺が見ているのはなんだ。
あの首のない体は誰なんだ。
まさか、まさかあの首のない体は俺なのか。
俺は首を刎ねられてしまったのか。
しかもヴェルナーのように商人と交渉するような屈辱的な方法じゃない。
無礼極まりない商人たちを家族や使用人ごと皆殺しにして、借金の証文を焼き払ってなかったことにした上に、私財を没収して莫大な富まで手に入れたのだ。
実に貴族らしい誇り高い方法ではないか。
この一事だけでも私の方がヴェルナーよりも優れている証拠だ。
「公爵閣下、奪ってきた宝物はどうしたしましょうか」
ふん、忠臣ズラしているが、どうせ金銀財宝をネコババしているのだろう。
それくらい俺様はお見通しだぞ。
「そうか、全部この場に持ってこい。
どうせ金銀財宝をネコババして隠し持ているのだろう。
それくらいの事はお見通しだぞ。
いいか、ネコババした分も全部差し出すのだ。
手柄に応じて公平に分配してやる。
働きもせずに略奪ばかりしていた者にはお前達も腹を立てているだろう」
「はい、直ぐに傭兵どもから略奪した分を奪ってまいります」
ふん、そう言いながら自分達がネコババした分は隠しておいて、傭兵や冒険者がネコババしようとしていた分だけを差し出す心算だな。
まあ、いい、それくらいは見逃してやる。
譜代だけは多少の手心を加えてやらなければこれから王家と戦うのに困るからな。
俺くらい才能がある人間が王になるほうがこの国にためだ。
「お前はバカか」
「なっ、アンデットだ。
滅ぼせ、ヴェルナーのアンデットが現れたぞ。
直ぐに滅ぼすのだ」
「お前は本当にバカだな、ミヒャエル。
この俺のどこを見てアンデットだと思うんだ。
俺はずっと生きていたんだよ。
そしてお前が暴走して領民を害さないように見張っていたんだ。
シルバーマスクとしてな」
「な、お前がシルバーマスクだったのか、ヴェルナー。
おのれ、殺せ、死にぞこないのこいつを殺すんだ」
「それと傭兵の略奪品を取り上げたら公爵家が滅ぶぞ。
傭兵や冒険者の契約は略奪込みの契約になっているんだ。
王家と敵対している状態で傭兵や冒険者を敵に回してどうするんだ。
譜代の騎士や徒士だけで王家や貴族と戦えると思っているのか。
おい、このままではお前達まで王家の殺されるぞ。
生き残りたければミヒャエルを殺せ」
なに、何を言っているんだこいつは。
今さらお前の命令など誰が聞くと言うのだ。
自分が家臣や使用人達から見捨てられた事も分かっていないのか、ヴェルナー。
逃げ隠れしていれば命だけは助かったというのに、のこのこと俺様の前に現れるから殺されることになるんだ、愚か者が。
「そうそう、俺はもうヘルムート国王陛下と交渉してアーベントロート公爵家を継ぐことになっているからな」
何を言っているんだこいつは。
そんな事を誰が信じると言うのだ。
おい、その眼はなんだ、まさか、こいつの言うことを信じるのか。
お前達は俺と同類なのだぞ。
いずれヴェルナーに処罰される事も分からないのか。
「ば、ぎゃっ」
痛い、熱い、首が熱くて痛い。
なんだ、俺が見ているのはなんだ。
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