義妹がすぐ被害者面をするので、本当に被害者にしてあげる事にしました
第14話
「必ず、あの兄妹をぶっ潰してやりましょう!」
私の言葉に皆、力強く頷いた。私は必ずこの仲間と共に、あの兄妹を地獄に落とす。
「…しかしどうする?相手は公爵だ。簡単には…」
ツートンさんが、神妙な面持ちでそう呟いた。その通りだ。簡単にはいかないだろう。だからこそ、私はここに来た。
「私たちの婚約は破棄となりましたが、正式に破棄となるのはあと13日後です。それまでの期間は名目上婚約者のままなので、公爵家に自由に出入りができます。公爵家の、地下書庫にも」
「…なるほど。それで私の元に?」
伯爵は私の考えを素早く察してくれたらしい。私は大きく頷いて返事をし、伯爵の次の言葉を待った。
「…実は一つ、気になる情報を掴んでいる」
皆が、伯爵に注目する。
「単刀直入に言おう。地下書庫に保管されている採掘票を調べてもらいたい」
「さ、採掘票ですか!?」
ルーベさんが、大きな声をあげる。意外なものが話に出てきたからだろう。
貴族は自身が管理する領土内で鉱石などの採掘を行なった場合、何をどれだけ採掘したかを記録し、資料にまとめて国に報告する義務がある。目的はもちろん、違法な採掘を防ぐためにある。
「実は公爵家には、不透明な鉱石の受け渡しの流れがある、という話がある」
あの家にいたくせに、私は全く知らなかった。まあ、あの男がそんな大事な事、私などに話すはずはないか。
「…確かに、調べてみる価値はありますね。仮に何もなかったとしても、手がかりくらいは掴めるかもしれませんし」
私はそう答えた。テルルもまた私にうなずき、同意の意を示してくれた。
「もし公爵が違法採掘をしていたなら、奴から公爵位を取り上げる切り札になる!いやそれだけじゃない!奴を塀の中に入れてやる事だってできる!!」
ツートンさんが嬉しそうに声を上げた。私も、全く同じ思いだ。皆が闘志を燃やしている中、ボソッとルーベさんが呟いた。
「…きっと、カレンさんもお喜びでしょう」
高揚気分から一転、皆神妙な面持ちになった。1人を除いては。
「…カレンのためにも、必ず報いを受けさせる…一方的な嫉妬で理不尽に命を奪った、あの兄妹に…」
一方的な嫉妬と伯爵は言った。リーゼはカレンさんの、何に嫉妬したんだろうか?私はそれが気になり、伯爵に言葉を投げた。
「…リーゼは、カレンさんの何に嫉妬したんでしょうか?」
私の問いかけに、伯爵は一間ついて答えてくれた。しかしその内容は、あまりに衝撃的な内容であった。
「…カレンが、転生者だったからだ…」
続
私の言葉に皆、力強く頷いた。私は必ずこの仲間と共に、あの兄妹を地獄に落とす。
「…しかしどうする?相手は公爵だ。簡単には…」
ツートンさんが、神妙な面持ちでそう呟いた。その通りだ。簡単にはいかないだろう。だからこそ、私はここに来た。
「私たちの婚約は破棄となりましたが、正式に破棄となるのはあと13日後です。それまでの期間は名目上婚約者のままなので、公爵家に自由に出入りができます。公爵家の、地下書庫にも」
「…なるほど。それで私の元に?」
伯爵は私の考えを素早く察してくれたらしい。私は大きく頷いて返事をし、伯爵の次の言葉を待った。
「…実は一つ、気になる情報を掴んでいる」
皆が、伯爵に注目する。
「単刀直入に言おう。地下書庫に保管されている採掘票を調べてもらいたい」
「さ、採掘票ですか!?」
ルーベさんが、大きな声をあげる。意外なものが話に出てきたからだろう。
貴族は自身が管理する領土内で鉱石などの採掘を行なった場合、何をどれだけ採掘したかを記録し、資料にまとめて国に報告する義務がある。目的はもちろん、違法な採掘を防ぐためにある。
「実は公爵家には、不透明な鉱石の受け渡しの流れがある、という話がある」
あの家にいたくせに、私は全く知らなかった。まあ、あの男がそんな大事な事、私などに話すはずはないか。
「…確かに、調べてみる価値はありますね。仮に何もなかったとしても、手がかりくらいは掴めるかもしれませんし」
私はそう答えた。テルルもまた私にうなずき、同意の意を示してくれた。
「もし公爵が違法採掘をしていたなら、奴から公爵位を取り上げる切り札になる!いやそれだけじゃない!奴を塀の中に入れてやる事だってできる!!」
ツートンさんが嬉しそうに声を上げた。私も、全く同じ思いだ。皆が闘志を燃やしている中、ボソッとルーベさんが呟いた。
「…きっと、カレンさんもお喜びでしょう」
高揚気分から一転、皆神妙な面持ちになった。1人を除いては。
「…カレンのためにも、必ず報いを受けさせる…一方的な嫉妬で理不尽に命を奪った、あの兄妹に…」
一方的な嫉妬と伯爵は言った。リーゼはカレンさんの、何に嫉妬したんだろうか?私はそれが気になり、伯爵に言葉を投げた。
「…リーゼは、カレンさんの何に嫉妬したんでしょうか?」
私の問いかけに、伯爵は一間ついて答えてくれた。しかしその内容は、あまりに衝撃的な内容であった。
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