最弱スキル【眼】を持つ冒険者〜パーティーをクビになった後、最弱スキルは最強だったことに気づいて,「戻れ」と言われても知りません〜
〜プロローグ〜 最弱冒険者、クビになる。
マオ・ライツリード
それは俺、17歳の青年の名前だ。
俺は【眼】というユニークスキルを持っている。
ユニークスキルはそもそもスキルを持つ人が少ないこの世界でも希少とされるスキルだ。
俺がこのスキルを持っていたお陰でレジェンドスキル【剣聖】を持つゲイルを筆頭とするパーティー【異端者の遠吠え】のメンバーである。
しかし,人生は平和には進まないものなのである。
スキルにはレベルがあり,レベルが上がればスキルの技が増える。という仕組みだ。
俺のスキル【眼】のレベル1のスキルは【鑑定眼】
このスキルがどうなのかというと,パーティーに戦闘ができない鑑定師がいるのと同じなのである。
そして俺のスキルはパーティーの【戦闘重視】【ユニークスキルの名を世に轟かせる】という目的から大きく外れていたのである。
パーティーの雑用として働いていたが、遂にその時が来た。
「マオ、お前、クビだ。」
ゲイルから放たれたその言葉。
今考えるとその言葉が俺を、俺の人生を大きく変えた鍵だったのかもしれない。
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