神の加護を受け転生した超天才少年 〜とりま世界最強の自作魔法と神様達の加護を使って、無自覚無双します〜
第10話 試験
それはある朝のこと,
白斗はライダスの冒険者ギルドの裏庭、訓練場に来ていた。
「かなり、冒険者がいるんだな。」
そのスタジアムの様な会場には数多くの冒険者がいた、
「恐れずに来たか…それだけで強者だ…だが,これはその中の強者、本当の強者を見つける試験、容赦はせんぞ…」
そう言ったのは[S 級]と入ったプレートを持つ、ナイトという男だった。
「あなたを倒すこと,それが試験の内容ですか?」
「ご名答、俺はS級、このギルドでも最高峰の冒険者の1人、それと噂の新人が勝負するのだ…これくらい人が多くなるものさ。」
なるほど,だからこんなに凄い人数なんだな…
「ところで、武器はどうするんだ?魔法使いと聞いているが、」
「用意してきましたよ!」
そう言って白斗は杖ーー【神獣練鳳杖】を取り出した。
「随分いかつい妙だこと。」
「これでいいんです!」
重そうな杖だが,魔法によって普通の杖と同じくらい軽かなっている。機動力に問題はない。
「それでは始めよう。決闘開始だ。」
「お願いします。」
「ふん,一撃で力を見せてみろ。それで終わりだ。」
「それなら…《火球・出力50%》」
ドカーーン!
会場の一部が破壊された。
まあ、これくらいだな。
「は!?」
「何故だ?この会場にはあり得ないくらいの結界がかかっているのに…何故だ?」
まさか…やらかしたかな。
「いや,だが,相手は魔法使い、近接で攻める。」
気を取り戻した様だ。これで戦える。
「いくぞ!《剣技・龍一閃》」
まるで龍の様な速さ,威力の剣戟が襲ってくる。
「《結界》」
カキンッ
「え!?」
「目には目を、龍には龍を、だ。《龍の吐息》」
白斗の持つ宝石から光線が繰り出される…
「魔道具!?龍の吐息!?そんな!」
もともと龍の吐息はドラゴン専用の魔法、魔道具は魔法の術式を組み込んだもの,龍の吐息は魔法陣が複雑で必要魔力が多すぎるせいで不可能とされていたもの。
だが,目の前のコイツはそれを可能にしている,
そんなものには勝てない…。
ドーーン!!!!
魔法が直撃した様だ。
流石の俺でも死ぬか,重体ってところか。
「ナイトさん!ナイトさん!」
幻聴か?声が聞こえる。
「ナイトさん!ナイトさん!」
この声,さっきの少年の声か。
「ナイトさん!!」
ハッ、目が覚めた様だ…
「あれ?傷は…」
「治しておきました!痛いところはありませんか?」
「いや,むしろ絶好調ってところだ。」
「それはよかったです。」
「それにしても何だ。まさか,龍の吐息を魔道具にしてしまう奴がおるとは。是非紹介して欲しいものだ。」
「あの…それ,俺です…」
「そうか,お前が…!?は!?お前が作ったのか!?」
「はい,そうですが。」
これは不味い、B級程度では済ませられない。これは伝説のSSS級クラス。そんなやつをB級程度では。
「あの…」
「はい!」
「この場合どうなるんですか?」
「合格です。が,少しだけ時間を下さい、話してきますので。」
「あ,はい,どうぞ,」
ー数十分後ー
「合格だ…それもA級に、だ。」
「え!?A級ですか?」
「そりゃそうだろ…」
ーナイトの回想・十分前ー
「コイツはB級程度で済ませていい奴ではありません!」
「たしかにS級、その中でも最高峰であるお前を無傷で圧倒,それに長年の開発課題であった龍の吐息の魔法具化、それに一次では本来S級のものである課題物を魔法で作り出す…B級は勿論、S級でも物足りんぐらいだ。」
「なら!」
「だが,いきなりどこの骨かもしれん奴をS級に入れると不味い…。よって,彼をA級冒険者とする,」
ーーーーーーーーーーーー
「これでも物足りんぐらいだ…」
「いいえ!僕をいきなりA級にしていただき誠にありがとうございます!」
「それで,一つお願いをしたいのだが…」
「何でしょうか?」
「【冒険者共同訓練】に参加してくれないだろうか?」
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