魔王様、復活のお時間です‼︎
【24時間目】魔王様、中庭大掃除のお時間です‼︎
奈賀井さんの人骨発見事件(別にわざと韻踏んでるワケジャナイヨ)からはや1時間。
僕はというとここ私立黒瀬川学園の、生徒会会計・書記を務める二葉亭 逸華さんの「私は今からこの人骨を鑑識に回してきます。なので、ホオズキ組の皆さんは私が戻るまで休憩なさってください。あとついでにこのど○ろとか言う漫画雑誌は面白いので生徒会執務室に飾っておきます」との御触れがあったためオフレコではあるが学園の周囲を少し回ってみようと思いたって先ほどからぶらぶらとしている訳だが。
に、しても広い。
馬鹿に広いのだ、この学園は。
一体どこからこの学園を建てるマニーが回ってきているのか疑問に思うぐらいデカい。
普通こんだけの建物と土地を使うとならばお金の工面で首が回らなくなるもんだが……一体全体この学園を建てた人間は何者なんだろうか。
多分どこぞのトニー・ス○ークのような軍事産業で名声を得た人間なのだろう。
などとこの学園についての考察をしているうち(最近僕の語りなにかと考察ばっかだよね)に聖良と坂口さんの担当する学園の中庭に着く。
もちろんそこには聖良と坂口さん含め、ホオズキ組の面々が居るのであるが──────
「いやちょっと聖良さん?何事これ?」
僕は被害を受けまいと、中庭はじに集うホオズキ組の面々に混ざっている聖良に声をかける。
片手のペットボトルの中身を一口、僕に説明を始めた。
「逢魔様。それがですね、つい先ほどまで普通にみなさんで作業をしていたのですが───」
ふと聖良が指を刺す。
その先を目でなぞるとそこには少し凹んだ地面と少量の石礫が散乱していた。
恐らくここに何か巨大な、それでいて重いものでもあったのだろうか──と思わせるような光景がそこにはあった。
「そう。ちょうどあそこにそれはそれは巨大な岩が───そうですね。例えるならコスタリカの石球のようなものがありまして」
「いや例えが分かりにくいよ。……それで今この状況に陥っていてみんなは予定通りの作業ができない……どころか危険だからこうやって庭のはじに集まってると」
ここまで引っ張っといて申し訳ない───つまり、一体全体何が起こっているかというと。
「わっはっは!!これは全く、かなり重いぞ!!こいつを運んだという新聞部員はさぞ力持ちなのだろうなっ!!!」
件の石球を坂口さんが肩に担いで運んで────いるんですよ!!!!
え!?なんで!?このヒト人間だよね!?室伏○治ですらあそこまでパワーないよ!?しかも女性!!女性という条件に加えまだ学生!!不可能のプライスレスがついててこの有様!!!!
「躑躅森 逢魔。驚くにはまだ早いですよ……。あのパワー、相当今まで血の滲むようなトレーニングを繰り返してきたに違い有馬記念。」
驚く僕の横からぬっと人影が現れる。
それと同時に頭に巻いているはちまきをぎゅっと締めると軽いストレッチをし始めた───この人は、
「天野 亜衣子《あいこ》さん!?ちょ久しぶりじゃないすか!!3話目以来ですねぇ!?それと露骨にウ○娘に媚びを売らなくていいから!!」
みなさんもう忘れてると思うが3話目で「私はAIです。」というびっくり仰天の助な自己紹介をした人でお馴染みの天野さんだ。
てっきり使い捨てのモブキャラだと思ってたけどちゃんと出番あるんだね………!!
「とうっ。」というやけに棒読みな掛け声と共に天野さんは中庭に飛び出すとそのまま石球をピンボールのように軽やかに捌いていく坂口さんの元へ駆け抜けていった。
「坂口 杏子。この石球を運んだのは新聞部ではなく情報戦略部ですよ。それと申し訳ないのですがパワーキャラは貴方だけではありません……かく言う私もパワーキャラです。何故ならアンドロイドですからね。」
いや要らんとこで張り合ってどうすんのこの人!?
あとアンドロイドだからって言ってパワーキャラである必要ないよね!?そんで坂口さんに張り合えんのかい!!人外おんでこのクラス!!人外っ!!
僕が再び驚いているとまたまた再び僕の横から頭がにゅっと出てくる。
それと同時に「はぁぁぁあ!美女2人のドッグファイト!!興奮せざる……えないっ!!」と意味不明な発言と共に着ている制服のボタンを外し脱いでいく───この人は、
「いや誰この露出狂《ろしゅつきょう》は!?あ、まって!!でもなんか覚えがある!!なんかこの人もえらい昔の話に──具体的には9話目に水原さん宅に不法侵入してた半裸の美人さんだ!!んでサツにしょっ引かれた人!!そんで誰かポリス呼んでーーーーっ!!」
「逢魔様。どうやらその方はこの私立黒瀬川学園の生徒会員で副会長を務めてる方らしいのです」
いやまさかの生徒会メンバーなんかい!!
それはそれで何やってんすか!?純粋に変態なのかな?変態さんなのかな!?
てかここ名門進学校ですよね!?そこの生徒を束ねるトップが変人の巣窟《そうくつ》で良いんすかね!?良いんすかね!?!?
「そこのthe・普通の少年……ウチの名を知りたいだろ!!え!?知りたいだろ!!知りたいって言え!!お前!好きだろ!ウチの名!!」
「いやそんな"ぽっ○っぽー"みたいなノリで聞かれ」
「ウチの名は二葉亭 密華!!座右の銘は『超絶美少女と美少年、そんでドギツいエロがあればそれで良し!!』そしてぇええぇぇっっつつっ!!!良い女と良い女がくんずほつれつちちくりあってるそんな状況!混ざるほかないいいいつつつ!!」
断末魔《だんまつま》に近い叫びとともにその変態もとい二葉亭 密華さんは今まさにバトルの真っ最中である坂口さんと天野さんのフィールドに突っ込んでいった。
「逢魔様。私たちの現場から以上です」
「ちょっとカメラ止めて」
☆続々と変人登場。抑えきれないカオス……!─────
───────────────────────
【登場人物紹介】
●躑躅森 逢魔
魔王の息子で主人公。
休憩のために寄ったところの場所が悪かったため身体が休まる事はなかった。
まあどちらにせよ主人公に休まる時はないが。
●躑躅森 聖良
逢魔の幼馴染でお付きのメイドさん。
超高スペック美少女ではあるがさすがに脳筋2人について行けず。
まあついていこうと思えばついていけそうだがパワーキャラ三人はさすがにこのラノベのジャンルが変わってくるのでボツに。
●坂口 杏子
4人目の能力持ち筋肉マッスルパワー系少女。
巨大な岩ですら彼女にかかればただのダンベルである。
もはやラブコメではなくバトル系にでるべきである。
●天野 亜衣子
もはや誰も覚えてないであろうホオズキ組のメンバー。
本人曰くアンドロイドではあるが多分その設定すら忘却しているだろう。
今回の話で新たにパワーキャラ要素が加わった。
●トニー・ス○ーク
世界的に有名なヒーローでアイア○マンの中身。
アベ○ジャーズでは最終的に【自主規制】になり、挙げ句の果てには【自主規制】、【自主規制】となり幕を閉じる。
何言ってるかわかんねぇよ!と言う人は映画を見よう!(適当)
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