第7特区

Ananclus

第16話 少女と初演習

「それでは、これより、敵、犬型アンドロイド、通称 ”ビーブル” との実戦を模した演習を行う。1班につき4人編成で行動するようにしてある。
班分けは日頃の君たちのデータを算出した結果をもとに分けた。では、各自、作戦内容及び目標の遂行に尽力を尽くせ。以上だ。」

 「承知しました!!」

 教官から班分けをされた。どうやら私は4班らしい。
お仲間のメンバーはこの前のナオミちゃんと、ゾローグって男の子、それとマシューだ。一応、マシューが班の隊長らしい。

 ゾローグは背も小さいし、フレームがどこにあるかわかんないけど、おかっぱで、頭がキレそうな大きい丸メガネをかけてる。
メガネの奥の目が純粋な少年のような、、うん。絶対に頭いい。頼りにしてる!

 「それじゃあ、これから作戦内容を確認する。」

 マシューが作戦を指示してくれるらしい。一気に隊長っぽくなった。

 「今回の目標はポイントの制圧、及びその地点までに遭遇する敵、アンドロイドの撃破だ。場所は5階建のビルとその周辺域およそ4m。

この建造物には入口が二箇所あり、正門と裏口の調理室側から2×2に分かれて侵入する。ポイントはビルの4階、北側の一室とされている。
 
 まず、俺とゾローグが正門から侵入し、敵の注意を引きつける。その間にナオミとナギで裏門から、北側のエリアを制圧、階段付近で合流し、そのまま4階までいってポイントの中にあるフラッグを奪取。異論は?」

 「異議ありません、隊長〜。」

 「僕も、問題ありません。」

 「わっ、私も、作戦頑張ります。」

 「よし、気を入れていくぞ。」

 きっ、緊張してきたー!何これ、めちゃくちゃ緊張するんですけど!大丈夫かな?

 「よし、それでは第4班、準備ができたな。仮想ビーブルの配置は完了した。では、作戦開始だ。」

教官の合図と共に、私たちは動き出す。

 「了解!4班突入します!」

 「ナギちゃん。」

 「はいっ!何、ナオミちゃん!?」

 「頑張ろうね!!」

 「うん!頑張ろう!」

 みんながついてる。大丈夫だ。落ち着け私!私たちは、マシューを筆頭に目的のビルにかけていった。

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