死にたがりの魔物使いは異世界で生き抜くためにモンスターを合成します。

シオヤマ琴@『最強最速』10月2日発売

ドラゴン狩り

キンシャザの町の外をしばらく歩いていると夜になった。
俺はドラゴン狩りを開始する。


早速姿を現したのは二体の大きなドラゴンだった。
ハピネスキングは二体のドラゴンめがけて火の玉を放った。
しかしドラゴンも炎を吐いてこれを相殺する。
次にドラゴンに殴りかかる。が、硬いうろこにはじかれてしまう。


「口の中を狙えっ」
『承知した』


ハピネスキングはドラゴンの口を掴むと押し広げて手を中に突き刺した。
『グエェ!』
ドラゴンが悲痛な鳴き声を上げる。


「攻撃が効いてるぞっ」


だがもう一体のドラゴンがハピネスキングに突進してはね飛ばした。


「大丈夫かっ?」
ハピネスキングに駆け寄る。
『さすがドラゴン。しかし吾輩、いいことを思いついたぞ』
言うとハピネスドラゴンは瞬間移動をして消えた。


そして次の瞬間、
『グエェー!』
ドラゴンが叫んだかと思うとドラゴンの体内から肉を突き破って出てきた。


『知恵の勝利だ、主よ』
ハピネスキングがドラゴンの血を浴びた状態で口にする。


それを見たドラゴンが逃げようと後ろを向いた。


「おい、逃げるぞ」
『承知。瞬間移動!』


同じ方法で二体のドラゴンを撃破したハピネスキング。




その後もドラゴンを狩りまくり、途中一体のドラゴンも仲間にした。


そして、


【ハピネスキング レベル23とドラゴン レベル10を合成しますか? はい いいえ】


の文字に俺は迷いなく【はい】を選ぶ。


二体のモンスターの体が光りくっついて合わさる。
目も開けられないほどの強い光が辺りを照らして……。


光がおさまるとそこには、頑強そうなうろこを纏った巨大なドラゴンの姿があった。

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