ダンジョン・ニート・ダンジョン ~ダンジョン攻略でお金が稼げるようになったニートは有り余る時間でダンジョンに潜る~
オーガ
地下十六階層に下り立った俺たちの目の前には頭に角の生えた全身青い色の人型のモンスターが立っていた。
筋肉質な体で背丈は二メートルくらいありそうだ。
「あれがオーガですよっ」
『ウオォォー!』
オーガは大きな剣を持ちこっちに向かって駆け出した。
振り下ろしてきた大剣を俺は刀で受け流し、その流れでもってオーガの首に刀を突き刺す。
『ウオォ……!』
刀を引き抜くとオーガはどすんと前のめりに倒れ込んだ。
消滅していくオーガ。
だが大きな剣は消えずに残っている。
「あれ? ククリ、この剣消滅しないけどどうなってるんだ?」
「この剣は攻撃力+28のソードイーターです。きっと宝箱からオーガ自身が取り出したものでしょうね」
ククリは返す。
「せっかくだからもらっておきましょう」
「ああ、そうだな」
俺はソードイーターという大剣を拾い上げ異次元袋にしまった。
『もうマツイさん、あたしがさっきの奴倒そうと思ってたのにっ』
スラが近寄ってきて口を開く。
「ああ、悪い悪い」
『もーっ』
灼熱の炎をマスターしたスラは戦いたくてうずうずしているようだった。
「スラの灼熱の炎は消費魔力1だろ。どうせ使うなら沢山のオーガが出た時に使ってほしいんだよ」
『んー、だったらオーガが沢山出てきたらあたしが相手するかんねっ。わかったっ?』
「わかったよ。それで頼む」
そう口にした直後、
「あっ、オーガの群れが現れましたよっ」
ククリが声を上げた。
『マツイさん今度はあたしがやるからね、ククリちゃん下がってて。せーの……』
スラは息を思いきり吸い込んでから、
ゴオォォォー!!!
とオーガの群れに向かって灼熱の炎を吐いた。
『ウオォ……!』
『ウオォ……!』
『ウオォ……!』
灼熱の炎に飲み込まれオーガたちが消し炭になって消えていく。
……ォォン。
「うーん、味方ながらぞっとする威力だな」
「ですね」
『やったねー。マツイさんより多く倒しちゃったし』
この圧倒的威力で消費魔力1なんて……なんかずるいな。
このあと俺たちはオーガを倒しながら宝箱を探して回ったのだが一向に宝箱はみつからなかった。
「もとからこのフロアには一つしかなかったのかそれともオーガが全部取りつくしてしまったのか、とにかくもうここには宝箱はありませんね」
「そうみたいだな。仕方ないオーガコレクターを手に入れておくか」
『あたしも手伝うよ』
「わかってる」
俺は首からぶら下げたにおい袋の封を開けるとオーガたちがやってくるのを待つ。
そして、
「来たぞっ、スラ」
『オッケー』
続々とやってくるオーガの群れをスラとともに迎え撃ったのだった。
筋肉質な体で背丈は二メートルくらいありそうだ。
「あれがオーガですよっ」
『ウオォォー!』
オーガは大きな剣を持ちこっちに向かって駆け出した。
振り下ろしてきた大剣を俺は刀で受け流し、その流れでもってオーガの首に刀を突き刺す。
『ウオォ……!』
刀を引き抜くとオーガはどすんと前のめりに倒れ込んだ。
消滅していくオーガ。
だが大きな剣は消えずに残っている。
「あれ? ククリ、この剣消滅しないけどどうなってるんだ?」
「この剣は攻撃力+28のソードイーターです。きっと宝箱からオーガ自身が取り出したものでしょうね」
ククリは返す。
「せっかくだからもらっておきましょう」
「ああ、そうだな」
俺はソードイーターという大剣を拾い上げ異次元袋にしまった。
『もうマツイさん、あたしがさっきの奴倒そうと思ってたのにっ』
スラが近寄ってきて口を開く。
「ああ、悪い悪い」
『もーっ』
灼熱の炎をマスターしたスラは戦いたくてうずうずしているようだった。
「スラの灼熱の炎は消費魔力1だろ。どうせ使うなら沢山のオーガが出た時に使ってほしいんだよ」
『んー、だったらオーガが沢山出てきたらあたしが相手するかんねっ。わかったっ?』
「わかったよ。それで頼む」
そう口にした直後、
「あっ、オーガの群れが現れましたよっ」
ククリが声を上げた。
『マツイさん今度はあたしがやるからね、ククリちゃん下がってて。せーの……』
スラは息を思いきり吸い込んでから、
ゴオォォォー!!!
とオーガの群れに向かって灼熱の炎を吐いた。
『ウオォ……!』
『ウオォ……!』
『ウオォ……!』
灼熱の炎に飲み込まれオーガたちが消し炭になって消えていく。
……ォォン。
「うーん、味方ながらぞっとする威力だな」
「ですね」
『やったねー。マツイさんより多く倒しちゃったし』
この圧倒的威力で消費魔力1なんて……なんかずるいな。
このあと俺たちはオーガを倒しながら宝箱を探して回ったのだが一向に宝箱はみつからなかった。
「もとからこのフロアには一つしかなかったのかそれともオーガが全部取りつくしてしまったのか、とにかくもうここには宝箱はありませんね」
「そうみたいだな。仕方ないオーガコレクターを手に入れておくか」
『あたしも手伝うよ』
「わかってる」
俺は首からぶら下げたにおい袋の封を開けるとオーガたちがやってくるのを待つ。
そして、
「来たぞっ、スラ」
『オッケー』
続々とやってくるオーガの群れをスラとともに迎え撃ったのだった。
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