最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第346話 帰る場所
キリング王国の領空内を高速飛行しキリング城の屋上へとたどり着いた俺が目にしたのはエレナさんたちの死体だった。
「なっ……!?」
腐敗が進んでいるところを見ると俺と別れたすぐあとに殺されたのではないだろうか。
俺はショックを隠し切れないまま屋上から城内に入った。
すると王の間にも兵士たちの死体が散乱しておりそのいくつもの亡骸の中心部分で立ちながら眠っている者がいた。
その異様な光景に言葉を失っていると、
『……何者だ?』
そこにいた者が目を開けた。
「お、お前こそ誰だ?」
『我か? 我は邪神バアラなるぞ』
地の底から聞こえてくるような低い声でそう名乗る。
「邪神バアラっ? お前が……」
邪神バアラは全身紫色で目がギョロっとしていて背中には翼が生えていた。
背丈は二メートルくらいだと思われる。
「お前がみんなを殺したのか?」
『だったらなんだ。我を殺すか?』
「初めからそのつもりだっ」
俺は邪神バアラに殴りかかっていった。
だが邪神バアラはこれをかわすと俺のパンチに合わせてカウンターを打ち込んできた。
「ぐはっ……!」
俺はよろける。
レベルが十一万を超えている俺にダメージをくらわせるなんて……。
「スキル、電撃魔法ランク10っ!」
『我にそんな魔法は効かんっ』
「ぐあっ……!」
邪神バアラのタックルをもろに受けて俺は後ろに吹っ飛んだ。
「スキル、回復魔法ランク10っ」
俺は受けたダメージを回復する。
『どうした? その程度ぶはぁっ……!』
その時余裕の表情を浮かべていた邪神バアラが血を吐いた。
『くっ……な、なんだとっ。どういうことだっ!?』
「俺の魔法は特別製なんだ」
【魔法効果10倍】によって俺の魔法は実質ランク100相当の威力になっている。
さっきの電撃魔法を受けていた邪神バアラはその衝撃に耐えきれなかったというわけだ。
『ふ、ふざけるなっ。我が人間ごときに負けるはずがないっ!』
そう言うなり邪神バアラは床を蹴って俺に向かってくる。
「うおおぉぉーっ!」
俺は電撃魔法のダメージにより動きが遅くなっていた邪神バアラを迎え撃つ。
こぶしとこぶしがぶつかり合った。
次の瞬間――
邪神バアラの全身に亀裂が入る。
『ぐああぁっ……! そ、そんなバカなっ……』
「これで終わりだっ! スキル、火炎魔法ランク10っ!」
俺はボロボロの邪神バアラに向かって超特大の炎の玉を至近距離から放った。
『ぐぐぐぁっ……』
炎の玉を受け止めるも、
『ぐ、く、くそぉっ……うがあぁぁぁっ……!!』
そのまま飲み込まれる邪神バアラ。
そして――
《佐倉真琴のレベルが710846上がりました》
炎が消え去った時、邪神バアラも完全に消滅していたのだった。
☆ ☆ ☆
邪神バアラがいた場所にはブラックホールのような黒い穴が開いていた。
これに入ればもとの世界に戻れるのだと俺は直感する。
もとの世界はどうなっているのだろう。
父さんと義母さんは無事だろうか。
キューンは大丈夫かな。
世界はどうなってしまっているのだろうか。
俺は黒い穴に手を伸ばして――
☆ ☆ ☆
「こんだけ待っても戻ってこないってことは、あいつもとの世界に帰ったんじゃない」
「かもな。もともとあいつはこの世界の人間ではないからな。当然といえば当然か」
「勇者様……もしかして死んでしまったんじゃ――」
「それはないって、ビアンキ……こうなったらあいつの手柄全部あたしたちのものにしちゃいましょ」
「ふふんっ、邪神バアラをわたしたちが倒したことにするのか……いいかもな」
「勇者様……」
「おーい、あんたら言いたい放題言ってくれてるじゃないか」
「「「っ!?」」」
三人はこれまでに見せたことないようなおかしな表情でこっちを見た。
「あんたっ!?」
「お前っ!?」
「勇者様っ!?」
「俺はこうして生きてるし、ちゃんと戻ってきたぞ。なのにローレルもエライザもビアンキも……はぁ~、俺って信用ないんだな」
「この野郎っ、心配させんな、バカっ」
言うなりローレルが俺に飛び膝蹴りを放ってきた。
初めて出会った時と同じように見事な蹴りだった。
「遅いぞ、サクラっ」
エライザは俺にヘッドロックをかましてくる。
そしてビアンキは、
「お帰りさないませ、勇者様っ」
目に涙を浮かべながら俺の胸へと飛び込んできた。
☆ ☆ ☆
このあと俺はもとの世界に戻り、平和になったのを確認してから再びこっちの世界にやってくることになるのだがその話はいずれまた。
「なっ……!?」
腐敗が進んでいるところを見ると俺と別れたすぐあとに殺されたのではないだろうか。
俺はショックを隠し切れないまま屋上から城内に入った。
すると王の間にも兵士たちの死体が散乱しておりそのいくつもの亡骸の中心部分で立ちながら眠っている者がいた。
その異様な光景に言葉を失っていると、
『……何者だ?』
そこにいた者が目を開けた。
「お、お前こそ誰だ?」
『我か? 我は邪神バアラなるぞ』
地の底から聞こえてくるような低い声でそう名乗る。
「邪神バアラっ? お前が……」
邪神バアラは全身紫色で目がギョロっとしていて背中には翼が生えていた。
背丈は二メートルくらいだと思われる。
「お前がみんなを殺したのか?」
『だったらなんだ。我を殺すか?』
「初めからそのつもりだっ」
俺は邪神バアラに殴りかかっていった。
だが邪神バアラはこれをかわすと俺のパンチに合わせてカウンターを打ち込んできた。
「ぐはっ……!」
俺はよろける。
レベルが十一万を超えている俺にダメージをくらわせるなんて……。
「スキル、電撃魔法ランク10っ!」
『我にそんな魔法は効かんっ』
「ぐあっ……!」
邪神バアラのタックルをもろに受けて俺は後ろに吹っ飛んだ。
「スキル、回復魔法ランク10っ」
俺は受けたダメージを回復する。
『どうした? その程度ぶはぁっ……!』
その時余裕の表情を浮かべていた邪神バアラが血を吐いた。
『くっ……な、なんだとっ。どういうことだっ!?』
「俺の魔法は特別製なんだ」
【魔法効果10倍】によって俺の魔法は実質ランク100相当の威力になっている。
さっきの電撃魔法を受けていた邪神バアラはその衝撃に耐えきれなかったというわけだ。
『ふ、ふざけるなっ。我が人間ごときに負けるはずがないっ!』
そう言うなり邪神バアラは床を蹴って俺に向かってくる。
「うおおぉぉーっ!」
俺は電撃魔法のダメージにより動きが遅くなっていた邪神バアラを迎え撃つ。
こぶしとこぶしがぶつかり合った。
次の瞬間――
邪神バアラの全身に亀裂が入る。
『ぐああぁっ……! そ、そんなバカなっ……』
「これで終わりだっ! スキル、火炎魔法ランク10っ!」
俺はボロボロの邪神バアラに向かって超特大の炎の玉を至近距離から放った。
『ぐぐぐぁっ……』
炎の玉を受け止めるも、
『ぐ、く、くそぉっ……うがあぁぁぁっ……!!』
そのまま飲み込まれる邪神バアラ。
そして――
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炎が消え去った時、邪神バアラも完全に消滅していたのだった。
☆ ☆ ☆
邪神バアラがいた場所にはブラックホールのような黒い穴が開いていた。
これに入ればもとの世界に戻れるのだと俺は直感する。
もとの世界はどうなっているのだろう。
父さんと義母さんは無事だろうか。
キューンは大丈夫かな。
世界はどうなってしまっているのだろうか。
俺は黒い穴に手を伸ばして――
☆ ☆ ☆
「こんだけ待っても戻ってこないってことは、あいつもとの世界に帰ったんじゃない」
「かもな。もともとあいつはこの世界の人間ではないからな。当然といえば当然か」
「勇者様……もしかして死んでしまったんじゃ――」
「それはないって、ビアンキ……こうなったらあいつの手柄全部あたしたちのものにしちゃいましょ」
「ふふんっ、邪神バアラをわたしたちが倒したことにするのか……いいかもな」
「勇者様……」
「おーい、あんたら言いたい放題言ってくれてるじゃないか」
「「「っ!?」」」
三人はこれまでに見せたことないようなおかしな表情でこっちを見た。
「あんたっ!?」
「お前っ!?」
「勇者様っ!?」
「俺はこうして生きてるし、ちゃんと戻ってきたぞ。なのにローレルもエライザもビアンキも……はぁ~、俺って信用ないんだな」
「この野郎っ、心配させんな、バカっ」
言うなりローレルが俺に飛び膝蹴りを放ってきた。
初めて出会った時と同じように見事な蹴りだった。
「遅いぞ、サクラっ」
エライザは俺にヘッドロックをかましてくる。
そしてビアンキは、
「お帰りさないませ、勇者様っ」
目に涙を浮かべながら俺の胸へと飛び込んできた。
☆ ☆ ☆
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