最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第313話 地下遺跡
マックスさんと二人でマックスさんの家に戻った俺はビアンキたちと合流を果たした。
そこで俺は昼ご飯をいただきながらマックスさんの話に耳を傾ける。
「冒険者ギルドの方には依頼料というか報酬はお支払いできないと言ったんですけどそれで大丈夫ですか?」
「いいわよ。その代わり遺跡内でみつかったものは全部あたしたちにくれるんでしょ」
代表してローレルが答えた。
「ええ、実はそれでご相談があるのですが遺跡内でもしあなた方もいらないような出土品がみつかったらわたしに譲ってもらえないでしょうか? わたしは学者なのでみなさんに価値のないものでもわたしにとっては貴重なサンプルだったりするのです」
「ふーん。出土品って昔のお皿とか化石とかみたいなもの?」
「はい、まあ」
「あたしが欲しいのは小判とかコインとか金銀財宝だから別にそんなのは全然いらないけど……ビアンキもエライザもそれならいいわよね?」
ローレルはビアンキとエライザに顔を向ける。
例によって俺には訊かない。
「ええ、私は構わないわ」
「わたしもだ。好きにしたらいい」
「ってことだから大丈夫よ」
「いやあ、ありがとうございます、みなさん」
「じゃあそういうことであたしたちはそろそろ出かけるわね。ちょっとサクラ、あんたいつまで食べてるのっ? 早く行くわよっ」
「お、おうっ」
俺は素早くご飯を胃に流し込むとローレルたちとともにマックスさんの家をあとにした。
☆ ☆ ☆
マックスさんが発見した遺跡はゴンズの町からさらに五十キロ西に行った場所にあるという。
俺たちは町を出るとただひたすら遺跡を目指して歩いた。
道中現れる魔物はすべてエライザが撃退しつつ途中休憩を挟みながら歩くこと一日、俺たちはマックスさんの言う遺跡にたどり着いた。
そこには白い石の壁が無数に立っていて昔はそこに建物があったのだろうが長い年月で風化したような感じになっていた。
「なあ、こんなとこ何もないんじゃないか?」
俺はビアンキたちに声をかける。
ローレルはお宝があると言っていたが俺にはとてもそうは思えない。
もしあったとしてもすでに誰かに持っていかれているだろう。
すると、
「バカね~。こういう遺跡には大抵地下への入り口があったりするのよ」
とローレル。
「そうなのか?」
「そうなのっ。だからあんたも早く探してよねっ」
見るとビアンキもエライザも俺とローレルから離れて地面を見ながら入り口を探し歩いていた。
「ああ、わかった」
俺もみんなにならって地下への入り口らしきものを探す。
十分ほど探し回った頃だろうか、
「あったぞっ」
エライザが声を上げた。
「ほんとかっ」
「ナイス、エライザっ」
俺とローレルとビアンキはエライザのもとへ駆け寄る。
とエライザの足元に大きな鉄の扉のようなものがあった。
早速俺がその両開きの扉を開けようと手を伸ばす。が、
「あっ、バカバカっ。駄目だってば!」
ローレルに腕を掴まれて止められてしまう。
「なんだよ?」
力仕事は男の出番だろうと思って俺がせっかく開けてやろうとしたってのに。
「こういういかにも秘密の扉っぽいものは無理矢理開けると地面が陥没して中に入れなくなっちゃうことがあるのよ」
「そうなのか? じゃあどうするんだ?」
「ふっふーん。そこであたしの出番ってわけよ」
ローレルは小さい胸を張る。
「何をするんだ?」
「まあ、見てなさい」
言うとローレルは地面にある扉に手をかざした。
「スキル、開錠魔法ランク10っ!」
ローレルが唱えると次の瞬間ゴゴゴゴゴ……と扉がひとりでに開いた。
「おおっ。すごっ」
「でしょでしょ。これで入れるわっ。さあ行きましょっ」
ローレルを先頭にビアンキとエライザも地下道へと階段を下りていく。
俺もそのあとに続いて中に入っていった。
☆ ☆ ☆
「暗いなぁ……たいまつでも持ってこないとこの先進めないぞ」
「大丈夫ですよ勇者様」
ビアンキはそう言うと持っていた金属製の杖を掲げて、
「スキル、明光魔法ランク10っ」
と口にする。
その直後ビアンキの杖の先端が強い光を放って輝き出した。
「うおっ、まぶしいっ」
光に照らされて一気に地下道の中が明るくなる。
「これで問題ないです」
ビアンキは俺を見ると微笑んだ。
「へー、そんな魔法もあるのか。ローレルといいビアンキといいすごいな」
「そうよ。伊達にA級の冒険者じゃないんだからねっ。エライザは隠し扉をみつけてくれたし魔物も倒してくれてるし、今のところ役に立ってないのはあんただけよ」
ローレルは俺の胸を肘で小突いてくる。
「意地の悪い奴だな。見てろよ、俺がお宝を発見してみせてやるっ」
ローレルたちに触発されて俺もやる気をみなぎらせるのだった。
そこで俺は昼ご飯をいただきながらマックスさんの話に耳を傾ける。
「冒険者ギルドの方には依頼料というか報酬はお支払いできないと言ったんですけどそれで大丈夫ですか?」
「いいわよ。その代わり遺跡内でみつかったものは全部あたしたちにくれるんでしょ」
代表してローレルが答えた。
「ええ、実はそれでご相談があるのですが遺跡内でもしあなた方もいらないような出土品がみつかったらわたしに譲ってもらえないでしょうか? わたしは学者なのでみなさんに価値のないものでもわたしにとっては貴重なサンプルだったりするのです」
「ふーん。出土品って昔のお皿とか化石とかみたいなもの?」
「はい、まあ」
「あたしが欲しいのは小判とかコインとか金銀財宝だから別にそんなのは全然いらないけど……ビアンキもエライザもそれならいいわよね?」
ローレルはビアンキとエライザに顔を向ける。
例によって俺には訊かない。
「ええ、私は構わないわ」
「わたしもだ。好きにしたらいい」
「ってことだから大丈夫よ」
「いやあ、ありがとうございます、みなさん」
「じゃあそういうことであたしたちはそろそろ出かけるわね。ちょっとサクラ、あんたいつまで食べてるのっ? 早く行くわよっ」
「お、おうっ」
俺は素早くご飯を胃に流し込むとローレルたちとともにマックスさんの家をあとにした。
☆ ☆ ☆
マックスさんが発見した遺跡はゴンズの町からさらに五十キロ西に行った場所にあるという。
俺たちは町を出るとただひたすら遺跡を目指して歩いた。
道中現れる魔物はすべてエライザが撃退しつつ途中休憩を挟みながら歩くこと一日、俺たちはマックスさんの言う遺跡にたどり着いた。
そこには白い石の壁が無数に立っていて昔はそこに建物があったのだろうが長い年月で風化したような感じになっていた。
「なあ、こんなとこ何もないんじゃないか?」
俺はビアンキたちに声をかける。
ローレルはお宝があると言っていたが俺にはとてもそうは思えない。
もしあったとしてもすでに誰かに持っていかれているだろう。
すると、
「バカね~。こういう遺跡には大抵地下への入り口があったりするのよ」
とローレル。
「そうなのか?」
「そうなのっ。だからあんたも早く探してよねっ」
見るとビアンキもエライザも俺とローレルから離れて地面を見ながら入り口を探し歩いていた。
「ああ、わかった」
俺もみんなにならって地下への入り口らしきものを探す。
十分ほど探し回った頃だろうか、
「あったぞっ」
エライザが声を上げた。
「ほんとかっ」
「ナイス、エライザっ」
俺とローレルとビアンキはエライザのもとへ駆け寄る。
とエライザの足元に大きな鉄の扉のようなものがあった。
早速俺がその両開きの扉を開けようと手を伸ばす。が、
「あっ、バカバカっ。駄目だってば!」
ローレルに腕を掴まれて止められてしまう。
「なんだよ?」
力仕事は男の出番だろうと思って俺がせっかく開けてやろうとしたってのに。
「こういういかにも秘密の扉っぽいものは無理矢理開けると地面が陥没して中に入れなくなっちゃうことがあるのよ」
「そうなのか? じゃあどうするんだ?」
「ふっふーん。そこであたしの出番ってわけよ」
ローレルは小さい胸を張る。
「何をするんだ?」
「まあ、見てなさい」
言うとローレルは地面にある扉に手をかざした。
「スキル、開錠魔法ランク10っ!」
ローレルが唱えると次の瞬間ゴゴゴゴゴ……と扉がひとりでに開いた。
「おおっ。すごっ」
「でしょでしょ。これで入れるわっ。さあ行きましょっ」
ローレルを先頭にビアンキとエライザも地下道へと階段を下りていく。
俺もそのあとに続いて中に入っていった。
☆ ☆ ☆
「暗いなぁ……たいまつでも持ってこないとこの先進めないぞ」
「大丈夫ですよ勇者様」
ビアンキはそう言うと持っていた金属製の杖を掲げて、
「スキル、明光魔法ランク10っ」
と口にする。
その直後ビアンキの杖の先端が強い光を放って輝き出した。
「うおっ、まぶしいっ」
光に照らされて一気に地下道の中が明るくなる。
「これで問題ないです」
ビアンキは俺を見ると微笑んだ。
「へー、そんな魔法もあるのか。ローレルといいビアンキといいすごいな」
「そうよ。伊達にA級の冒険者じゃないんだからねっ。エライザは隠し扉をみつけてくれたし魔物も倒してくれてるし、今のところ役に立ってないのはあんただけよ」
ローレルは俺の胸を肘で小突いてくる。
「意地の悪い奴だな。見てろよ、俺がお宝を発見してみせてやるっ」
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