最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第304話 五日ぶりの再会
「「「ありがとうございましたっ!」」」
村人たちからお礼を言われる俺とエリーさん。
「いやあ、まさか魔物が夜な夜な村に侵入して家畜を食らっておったとはのう。いやいやしかし、あなたに頼んで正解でしたわい。これで今日から安心して眠れますじゃ」
「いえ、わたしは何も……」
「そんな謙遜なさらずに。さあさ、村の者皆で作った朝ご飯を食べて行ってくだされ」
エリーさんは村長さんに手を引かれ居間へと連れていかれる。
するとそこにいた昨日文句を言っていた村人たちがバツが悪そうに口を開いた。
「き、昨日はすまなかった」
「おらたち、ついカッとなって……」
「この通りだ、すまん」
エリーさんに向かって頭を下げる。
「いいんですよ。全然気にしていませんから。それに本当にわたしは何もしていませんから……」
エリーさんはそう言いながら俺に目を向けた。
俺はにこっと微笑むと居間にいって朝ご飯に手をつける。
おにぎりを口に運び、
「うん、美味しいですっ」
村人たちに大きく何度もうなずいてみせた。
☆ ☆ ☆
「今度は遊びに来てくだされ」
「はい。ありがとうございます」
村長さんを含めた村人全員に見送られ俺たちはキウリ村をあとにする。
村長さんたちの姿が見えなくなったところでエリーさんが立ち止まった。
「どうかしましたか?」
日傘を差しながら俺が訊ねると、
「本当にあれでよかったの? あの村の人たちみんなわたしが魔物を退治したって思っているわ」
エリーさんは申し訳なさそうに答える。
「本当はわたしはさっさと魔物に眠らされちゃって……魔物を倒したのはあなたなのに」
「いいんですよ。言いましたよね、俺別に名声とかに興味はないんです。それにこの依頼を受けたのはエリーさんですからね、俺が解決したってなるとなんかややこしいじゃないですか」
「ええ、でもやっぱり……」
「気にしないでください。それより早くベスパの町に戻りましょう。昨晩はまともに寝れなかったのでまだ少し眠くて……帰ったらひと眠りしたいんです」
「ふふっ……ありがとう、サクラくん」
言うとエリーさんは優しく俺の頭を撫でた。
「さあて、帰りましょうか」
「は、はい。そうしましょう」
俺はなぜエリーさんに頭を撫でられたのかいまいちよくわからなかったが不思議と悪い気はしなかった。
☆ ☆ ☆
お昼前にベスパの町に到着した俺たちを冒険者ギルドの入り口で待っていたのはローレルとビアンキとエライザだった。
「あれ? あんたたち何やってるんだ? そんなところで」
「それはこっちのセリフよっ。あんたこそどこ行ってたのよっ!」
ローレルが猛犬のようにほえる。
「どこって依頼でキウリ村ってところまで行ってたんだよ」
「おい、町を出る時は伝言を残せって言っただろうが」
エライザがにらみつけてきた。
でかいから迫力がある。
「あー、そういえばそうだったな」
ヤバい、忘れてた。
「ねえサクラくん、この女性たちは誰? もしかして彼女さんとか……?」
「はぁっ? あんたこそ誰よっ? っていうかあたしたちがそいつの彼女なわけないじゃん。バカなのあんたっ」
ローレルはエリーさんにもかみつく。
「おい、ローレルやめろ、失礼だろっ……すみませんエリーさん」
「え、ええ、別に大丈夫だけど……なんか事情がありそうだからわたしはここで失礼しようかしら」
そう言うとエリーさんはそそくさと冒険者ギルドの中へと入っていった。
「何よあの女。派手な恰好しちゃって」
ぶつぶつ文句を言っているローレルは放っておいて俺はエライザに顔を向ける。
「伝言を残さなかったのは悪かった。つい忘れてた。次からは気をつけるよ」
「お前が逃げたのかと思ったぞ」
「別に逃げたりなんかしないさ」
逃げたりなんかしたらローレルにどんな悪評を流されるかわかったものじゃないからな。
「勇者様、お久しぶりです。冒険者ランクは上がりましたか?」
「いや、F級のままだけど」
ビアンキの問いかけにそう答えると、
「はぁ? あんたこの五日間何やってたわけ? 遊んでたんじゃないでしょうね」
ローレルがぐっと距離をつめてきた。
俺を指差し、
「いいっ? あたしは認めてないけどあんたは一応ビアンキの勇者なんだからさっさとA級になりなさいよねっ! わかってるのっ?」
言い放つ。
ローレルたちはA級の冒険者なので俺がその地位に追いつくまでは一緒に行動はしないということになっている。
「俺だって生活がかかってるからな、言われなくても依頼は受けてるさ。今だってちゃんと依頼を成功させてきたんだからな」
「さすがです、勇者様。勇者様が人々に感謝される偉大な人物になることが私にとっては何よりの幸せです」
うっとりとした顔で天を見上げるビアンキ。
ビアンキは俺を生涯をかけて仕える勇者だと思っているのだ。
「なあ、それで俺に何か用か?」
「別に用などないさ。ビアンキがお前のことが気になるというから様子を見に来たまでだ」
「そういうことっ。あたしたちはまた別の依頼でこの町を離れるからあんたはせいぜい頑張んなさいっ」
エライザとローレルは俺のことはどうとも思ってはいない。
仲間であるビアンキと俺を二人きりにしたくないという思いは一致しているようだが。
「ではそういうことですので私たちはまた旅に出ます。勇者様も人様の役に立つように励んでくださいね」
「はいはい、わかったよ」
「じゃあねー」
「死ぬなよ」
俺は三人と別れると冒険者ギルドに入るのだった。
村人たちからお礼を言われる俺とエリーさん。
「いやあ、まさか魔物が夜な夜な村に侵入して家畜を食らっておったとはのう。いやいやしかし、あなたに頼んで正解でしたわい。これで今日から安心して眠れますじゃ」
「いえ、わたしは何も……」
「そんな謙遜なさらずに。さあさ、村の者皆で作った朝ご飯を食べて行ってくだされ」
エリーさんは村長さんに手を引かれ居間へと連れていかれる。
するとそこにいた昨日文句を言っていた村人たちがバツが悪そうに口を開いた。
「き、昨日はすまなかった」
「おらたち、ついカッとなって……」
「この通りだ、すまん」
エリーさんに向かって頭を下げる。
「いいんですよ。全然気にしていませんから。それに本当にわたしは何もしていませんから……」
エリーさんはそう言いながら俺に目を向けた。
俺はにこっと微笑むと居間にいって朝ご飯に手をつける。
おにぎりを口に運び、
「うん、美味しいですっ」
村人たちに大きく何度もうなずいてみせた。
☆ ☆ ☆
「今度は遊びに来てくだされ」
「はい。ありがとうございます」
村長さんを含めた村人全員に見送られ俺たちはキウリ村をあとにする。
村長さんたちの姿が見えなくなったところでエリーさんが立ち止まった。
「どうかしましたか?」
日傘を差しながら俺が訊ねると、
「本当にあれでよかったの? あの村の人たちみんなわたしが魔物を退治したって思っているわ」
エリーさんは申し訳なさそうに答える。
「本当はわたしはさっさと魔物に眠らされちゃって……魔物を倒したのはあなたなのに」
「いいんですよ。言いましたよね、俺別に名声とかに興味はないんです。それにこの依頼を受けたのはエリーさんですからね、俺が解決したってなるとなんかややこしいじゃないですか」
「ええ、でもやっぱり……」
「気にしないでください。それより早くベスパの町に戻りましょう。昨晩はまともに寝れなかったのでまだ少し眠くて……帰ったらひと眠りしたいんです」
「ふふっ……ありがとう、サクラくん」
言うとエリーさんは優しく俺の頭を撫でた。
「さあて、帰りましょうか」
「は、はい。そうしましょう」
俺はなぜエリーさんに頭を撫でられたのかいまいちよくわからなかったが不思議と悪い気はしなかった。
☆ ☆ ☆
お昼前にベスパの町に到着した俺たちを冒険者ギルドの入り口で待っていたのはローレルとビアンキとエライザだった。
「あれ? あんたたち何やってるんだ? そんなところで」
「それはこっちのセリフよっ。あんたこそどこ行ってたのよっ!」
ローレルが猛犬のようにほえる。
「どこって依頼でキウリ村ってところまで行ってたんだよ」
「おい、町を出る時は伝言を残せって言っただろうが」
エライザがにらみつけてきた。
でかいから迫力がある。
「あー、そういえばそうだったな」
ヤバい、忘れてた。
「ねえサクラくん、この女性たちは誰? もしかして彼女さんとか……?」
「はぁっ? あんたこそ誰よっ? っていうかあたしたちがそいつの彼女なわけないじゃん。バカなのあんたっ」
ローレルはエリーさんにもかみつく。
「おい、ローレルやめろ、失礼だろっ……すみませんエリーさん」
「え、ええ、別に大丈夫だけど……なんか事情がありそうだからわたしはここで失礼しようかしら」
そう言うとエリーさんはそそくさと冒険者ギルドの中へと入っていった。
「何よあの女。派手な恰好しちゃって」
ぶつぶつ文句を言っているローレルは放っておいて俺はエライザに顔を向ける。
「伝言を残さなかったのは悪かった。つい忘れてた。次からは気をつけるよ」
「お前が逃げたのかと思ったぞ」
「別に逃げたりなんかしないさ」
逃げたりなんかしたらローレルにどんな悪評を流されるかわかったものじゃないからな。
「勇者様、お久しぶりです。冒険者ランクは上がりましたか?」
「いや、F級のままだけど」
ビアンキの問いかけにそう答えると、
「はぁ? あんたこの五日間何やってたわけ? 遊んでたんじゃないでしょうね」
ローレルがぐっと距離をつめてきた。
俺を指差し、
「いいっ? あたしは認めてないけどあんたは一応ビアンキの勇者なんだからさっさとA級になりなさいよねっ! わかってるのっ?」
言い放つ。
ローレルたちはA級の冒険者なので俺がその地位に追いつくまでは一緒に行動はしないということになっている。
「俺だって生活がかかってるからな、言われなくても依頼は受けてるさ。今だってちゃんと依頼を成功させてきたんだからな」
「さすがです、勇者様。勇者様が人々に感謝される偉大な人物になることが私にとっては何よりの幸せです」
うっとりとした顔で天を見上げるビアンキ。
ビアンキは俺を生涯をかけて仕える勇者だと思っているのだ。
「なあ、それで俺に何か用か?」
「別に用などないさ。ビアンキがお前のことが気になるというから様子を見に来たまでだ」
「そういうことっ。あたしたちはまた別の依頼でこの町を離れるからあんたはせいぜい頑張んなさいっ」
エライザとローレルは俺のことはどうとも思ってはいない。
仲間であるビアンキと俺を二人きりにしたくないという思いは一致しているようだが。
「ではそういうことですので私たちはまた旅に出ます。勇者様も人様の役に立つように励んでくださいね」
「はいはい、わかったよ」
「じゃあねー」
「死ぬなよ」
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