最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第297話 トンボロさんのレベル上げ
「えーっとそちらが依頼のあったレベルを上げてほしいっていう……」
「はい。息子のトンボロといいます」
女性はトンボロさんに手を向ける。
トンボロさんは剣と鎧と兜と盾で完全武装している。
「トンボロは昔から気が弱くて虫も殺せないおっとりとした優しい性格なので未だにレベルは1のままなんです」
「あー、そうなんですか……」
「ではサクラさん、息子のことどうかよろしくお願いいたしますね」
「お、お願いします」
母子揃って頭を下げた。
「はあ……わかりました」
こうして俺は三十六歳のトンボロさんのレベル上げに付き合うことになった。
☆ ☆ ☆
「いってらっしゃい。頑張ってくるのよ、トンボロ」
「う、うん。頑張ってくるよ」
トンボロさんの母親に見送られ家をあとにしたトンボロさんと俺。
「えーっと、じゃあどこでレベル上げしますか? トンボロさん」
「ぼ、ぼくレベル1だからスライムが相手じゃないと怖くて戦えないよ」
「スライムってどこに出るんですか?」
「ママの話だと町の周辺によく出るらしいけどゴブリンとかも一緒に出てくるみたいだから。こ、怖いな~」
「じゃあとりあえず町の外に出てみましょうか」
「わ、わかった。で、でもスライム以外の魔物が出たらサクラくんが倒してよ」
町を出る時は伝言を残すようにローレルたちから言われているがちょっと町の外でスライム狩りをするくらいだから特に伝言は残さなくてもいいか。
そう思い俺はトンボロさんとベスパの町を出た。
☆ ☆ ☆
ベスパの町を出てすぐに一匹のスライムと遭遇する。
「うわっ。で、出たっ!」
スライム一匹に大袈裟なまでに驚くトンボロさん。
「さあ、トンボロさん。相手はスライムですから頑張って倒しましょう」
「う、うん。わかった」
そう言うとトンボロさんはスライムにゆっくりと近付いていった。
そして射程距離に入ると剣を大きく振り上げてからスライムめがけて振り下ろす。
ガッ。
トンボロさんの攻撃はスライムには当たらず地面をえぐった。
『プキー!』
すると次の瞬間スライムがトンボロさんの顔にどんっと体当たりをかます。
「痛いっ!」
トンボロさんは思わず声を上げ持っていた剣を落とした。
「いててて……」
『プキー!』
「痛っ……ま、待って待って!」
スライムの連続攻撃をくらいたまらず俺のもとへと逃げてくるトンボロさん。
「大丈夫ですか?」
「ご、ごめん。一旦あのスライム倒してくれるっ?」
「はあ、いいですけど」
俺は「スキル、電撃魔法ランク10っ」と唱えてスライムに電撃魔法を放った。
バリバリバリィィィー!!!
スライムが一瞬で消滅する。
「す、すごい……サクラくんすごいね」
「いえ、それほどでも……」
スライム一匹倒したくらいで褒められても。
「よ、よーし。ぼくも頑張るぞっ」
トンボロさんはぐっとこぶしを握ってやる気をみせた。
うーん……これが幼い子どもだったら可愛げがあるんだけどなぁ……。
☆ ☆ ☆
『プキーッ』
「トンボロさん、そっちに行きましたよっ」
「う、うん。わかってるっ……」
俺とトンボロさんはスライムを挟み撃ちにしていた。
スライムは俺よりトンボロさんの方が弱いと思ったのかトンボロさんの方に向かっていく。
「や、やるぞー……」
「トンボロさん、頑張ってくださいねっ」
「えいっ!」
トンボロさんはスライムに向かって剣を振るった。
ズシュッ。
剣がスライムをかすめる。
「あ、当たったっ!」
「ナイス、トンボロさんっ」
すると、
『プキーッ!』
手負いのスライムが反撃に打って出た。
トンボロさんの顔面に体当たりをする。
べちんとクリーンヒットしてトンボロさんがよろけた。
「め、目がっ……目がっ……」
体当たりの際目にスライムの攻撃が当たってしまったのかしきりにそう訴えるトンボロさんは辺り構わず剣を振り回す。
その剣はすべて空を切っていた。
「トンボロさん、落ち着いてっ」
「このっ、このっ……」
その間スライムはじーっとトンボロさんを見上げて息を整えている。
「トンボロさん、大丈夫ですかっ? 手伝いましょうかっ?」
「う、うんっ……ごめん、そうしてくれるっ?」
「わかりました」
俺はそう答えるとスライムを軽く蹴り飛ばした。
ぽーんと宙に飛んで消滅していくスライム。
「トンボロさん、もうスライムはいませんから安心してください」
「あ、ああ、ごめんね……はぁっ、ありがとう……」
まだ目が痛いのだろう、目をつぶったままトンボロさんは返す。
一時間が経過しているがまだスライム一匹倒せてはいない。
……これは結構大変な依頼を引き受けてしまったのかもしれない。
目をごしごしとこすっているトンボロさんを眺めながら俺はそう考えていた。
「はい。息子のトンボロといいます」
女性はトンボロさんに手を向ける。
トンボロさんは剣と鎧と兜と盾で完全武装している。
「トンボロは昔から気が弱くて虫も殺せないおっとりとした優しい性格なので未だにレベルは1のままなんです」
「あー、そうなんですか……」
「ではサクラさん、息子のことどうかよろしくお願いいたしますね」
「お、お願いします」
母子揃って頭を下げた。
「はあ……わかりました」
こうして俺は三十六歳のトンボロさんのレベル上げに付き合うことになった。
☆ ☆ ☆
「いってらっしゃい。頑張ってくるのよ、トンボロ」
「う、うん。頑張ってくるよ」
トンボロさんの母親に見送られ家をあとにしたトンボロさんと俺。
「えーっと、じゃあどこでレベル上げしますか? トンボロさん」
「ぼ、ぼくレベル1だからスライムが相手じゃないと怖くて戦えないよ」
「スライムってどこに出るんですか?」
「ママの話だと町の周辺によく出るらしいけどゴブリンとかも一緒に出てくるみたいだから。こ、怖いな~」
「じゃあとりあえず町の外に出てみましょうか」
「わ、わかった。で、でもスライム以外の魔物が出たらサクラくんが倒してよ」
町を出る時は伝言を残すようにローレルたちから言われているがちょっと町の外でスライム狩りをするくらいだから特に伝言は残さなくてもいいか。
そう思い俺はトンボロさんとベスパの町を出た。
☆ ☆ ☆
ベスパの町を出てすぐに一匹のスライムと遭遇する。
「うわっ。で、出たっ!」
スライム一匹に大袈裟なまでに驚くトンボロさん。
「さあ、トンボロさん。相手はスライムですから頑張って倒しましょう」
「う、うん。わかった」
そう言うとトンボロさんはスライムにゆっくりと近付いていった。
そして射程距離に入ると剣を大きく振り上げてからスライムめがけて振り下ろす。
ガッ。
トンボロさんの攻撃はスライムには当たらず地面をえぐった。
『プキー!』
すると次の瞬間スライムがトンボロさんの顔にどんっと体当たりをかます。
「痛いっ!」
トンボロさんは思わず声を上げ持っていた剣を落とした。
「いててて……」
『プキー!』
「痛っ……ま、待って待って!」
スライムの連続攻撃をくらいたまらず俺のもとへと逃げてくるトンボロさん。
「大丈夫ですか?」
「ご、ごめん。一旦あのスライム倒してくれるっ?」
「はあ、いいですけど」
俺は「スキル、電撃魔法ランク10っ」と唱えてスライムに電撃魔法を放った。
バリバリバリィィィー!!!
スライムが一瞬で消滅する。
「す、すごい……サクラくんすごいね」
「いえ、それほどでも……」
スライム一匹倒したくらいで褒められても。
「よ、よーし。ぼくも頑張るぞっ」
トンボロさんはぐっとこぶしを握ってやる気をみせた。
うーん……これが幼い子どもだったら可愛げがあるんだけどなぁ……。
☆ ☆ ☆
『プキーッ』
「トンボロさん、そっちに行きましたよっ」
「う、うん。わかってるっ……」
俺とトンボロさんはスライムを挟み撃ちにしていた。
スライムは俺よりトンボロさんの方が弱いと思ったのかトンボロさんの方に向かっていく。
「や、やるぞー……」
「トンボロさん、頑張ってくださいねっ」
「えいっ!」
トンボロさんはスライムに向かって剣を振るった。
ズシュッ。
剣がスライムをかすめる。
「あ、当たったっ!」
「ナイス、トンボロさんっ」
すると、
『プキーッ!』
手負いのスライムが反撃に打って出た。
トンボロさんの顔面に体当たりをする。
べちんとクリーンヒットしてトンボロさんがよろけた。
「め、目がっ……目がっ……」
体当たりの際目にスライムの攻撃が当たってしまったのかしきりにそう訴えるトンボロさんは辺り構わず剣を振り回す。
その剣はすべて空を切っていた。
「トンボロさん、落ち着いてっ」
「このっ、このっ……」
その間スライムはじーっとトンボロさんを見上げて息を整えている。
「トンボロさん、大丈夫ですかっ? 手伝いましょうかっ?」
「う、うんっ……ごめん、そうしてくれるっ?」
「わかりました」
俺はそう答えるとスライムを軽く蹴り飛ばした。
ぽーんと宙に飛んで消滅していくスライム。
「トンボロさん、もうスライムはいませんから安心してください」
「あ、ああ、ごめんね……はぁっ、ありがとう……」
まだ目が痛いのだろう、目をつぶったままトンボロさんは返す。
一時間が経過しているがまだスライム一匹倒せてはいない。
……これは結構大変な依頼を引き受けてしまったのかもしれない。
目をごしごしとこすっているトンボロさんを眺めながら俺はそう考えていた。
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