最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第293話 ゼストさん
「おっと、一人になっちゃったな……」
周りを見渡すがほかの冒険者のたいまつの明かりは見えない。
俺は入り組んだゴブリンの洞窟で一人きりになっていたのだった。
「まあいっか」
気にせず先へと進む。
たいまつの明かりだけを頼りに洞窟の中を歩いていくと、
『ギギギッ!』
今度は剣を手にしたホブゴブリンが姿を見せた。
*************************************
ホブゴブリン――ゴブリンの上位種。ゴブリンより大きく人間の大人くらいの大きさがある。ゴブリンより頭もいい。
*************************************
俺は攻撃魔法を使うと万が一ほかの冒険者がいた場合当たってしまうおそれがあるのでここはあえて物理攻撃で迎え撃つことにする。
「おりゃっ」
『ギギャッ……!』
俺はホブゴブリンのお腹を前蹴りで蹴飛ばした。
ホブゴブリンは壁にぶつかり息絶える。
すると仲間の悲鳴を聞いてか、
『ギギギッ!』
『ギギギッ!』
『ギギギッ!』
・
・
・
ホブゴブリンたちが束になって駆けつけてきた。
「うわっ、沢山いるなぁ」
その中にはゴブリンやゴブリンソーサラーも混じっている。
*************************************
ゴブリンソーサラー――ゴブリンの上位種。杖を持ち発破魔法を使用してくる。
*************************************
『ギギギッ!!』
『ギギギッ!!』
『ギギギッ!!』
ゴブリンソーサラーたちが杖を掲げ発破魔法を発動した。
刹那、洞窟内が黄色い光球の光で照らされる。
と同時に黄色い光球が俺に向かっていくつも飛んできた。
俺はそれらをすべて手ではじく。
『ギギギッ!?』
『ギギギッ!?』
『ギギギッ!?』
・
・
・
それを見て俺を脅威と感じたのかホブゴブリンやゴブリンソーサラーたちが一番弱いはずのゴブリンをお前が先に行けと言わんばかりに前に押し出した。
俺と上位種たちとのはざまで葛藤していたゴブリンだったが『ギギッ!!』というホブゴブリンの声を受けてゴブリンが俺に向かって駆け出す。
『ギギギッ!』
俺は手を振り払ってそのゴブリンの首をはね飛ばした。
洞窟の地面にごろごろと転がるゴブリンの頭部。
するとあっさりと返り討ちに合ったゴブリンを見て勝てないと悟ったのだろう、ホブゴブリンやゴブリンソーサラーたちが蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。
洞窟の奥に向かって走り去る魔物たち。
「あ~あ、逃げちゃったよ……面倒くさいな」
仕方なく俺はそいつらを追いかけようとした。
その時だった。
「スキル、閃光魔法ランク10っ!」
『ギギャッ……!』
『ギギャッ……!』
『ギギャッ……!』
・
・
・
男性の声が響いたかと思うと次の瞬間洞窟の奥がぱあっと光り、ゴブリンたちの悲鳴が上がった。
「ふうっ。こいつら一斉に逃げてきたが何があったんだ……?」
通路の奥からそうつぶやきながら現れたのは血だらけのゼストさんだった。
☆ ☆ ☆
「ん? きみはたしか集団の後ろの方にいた冒険者だったか」
ゼストさんは俺を見て声をかけてくる。
「あ、はい。それよりゼストさん血だらけですけど大丈夫ですか?」
「ん、あー、これか。問題ないさ、これは全部ゴブリンたちの返り血だからな」
「あ、そうですか」
ゼストさんはA級の冒険者らしいからホブゴブリンやゴブリンソーサラーなど敵ではないのだろう。
「きみの後ろにもまだ冒険者はいたかい?」
「いえ、俺が最後尾でした」
「そうか」
そう言うとゼストさんは俺をなめまわすように注視した。
「うん、きみはなかなか骨がありそうだ。きみ名前は?」
「佐倉真琴です」
「サクラ・マコトか……よし、サクラ。きみはこの洞窟の入り口の外まで戻ってくれ」
「え?」
「それで洞窟から逃げ出そうとするやつがいたら一匹残らず倒してほしい。やれるかっ?」
「あ、はい。わかりました」
俺はそう答えた。
暗い洞窟内でたいまつを持ってちまちま戦うより外の方がやりやすそうだ。
「まあ、おれがいるから逃がすことはないと思うけどな」
ゼストさんはそう言い残すとまたも洞窟内に駆けていく。
「じゃあ、頼んだぞっ」
「はいっ」
うん、あの人がいれば問題なさそうだな。
俺はゼストさんを見送ると洞窟の入り口まで引き返すのだった。
周りを見渡すがほかの冒険者のたいまつの明かりは見えない。
俺は入り組んだゴブリンの洞窟で一人きりになっていたのだった。
「まあいっか」
気にせず先へと進む。
たいまつの明かりだけを頼りに洞窟の中を歩いていくと、
『ギギギッ!』
今度は剣を手にしたホブゴブリンが姿を見せた。
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ホブゴブリン――ゴブリンの上位種。ゴブリンより大きく人間の大人くらいの大きさがある。ゴブリンより頭もいい。
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俺は攻撃魔法を使うと万が一ほかの冒険者がいた場合当たってしまうおそれがあるのでここはあえて物理攻撃で迎え撃つことにする。
「おりゃっ」
『ギギャッ……!』
俺はホブゴブリンのお腹を前蹴りで蹴飛ばした。
ホブゴブリンは壁にぶつかり息絶える。
すると仲間の悲鳴を聞いてか、
『ギギギッ!』
『ギギギッ!』
『ギギギッ!』
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ホブゴブリンたちが束になって駆けつけてきた。
「うわっ、沢山いるなぁ」
その中にはゴブリンやゴブリンソーサラーも混じっている。
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ゴブリンソーサラー――ゴブリンの上位種。杖を持ち発破魔法を使用してくる。
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『ギギギッ!!』
『ギギギッ!!』
『ギギギッ!!』
ゴブリンソーサラーたちが杖を掲げ発破魔法を発動した。
刹那、洞窟内が黄色い光球の光で照らされる。
と同時に黄色い光球が俺に向かっていくつも飛んできた。
俺はそれらをすべて手ではじく。
『ギギギッ!?』
『ギギギッ!?』
『ギギギッ!?』
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それを見て俺を脅威と感じたのかホブゴブリンやゴブリンソーサラーたちが一番弱いはずのゴブリンをお前が先に行けと言わんばかりに前に押し出した。
俺と上位種たちとのはざまで葛藤していたゴブリンだったが『ギギッ!!』というホブゴブリンの声を受けてゴブリンが俺に向かって駆け出す。
『ギギギッ!』
俺は手を振り払ってそのゴブリンの首をはね飛ばした。
洞窟の地面にごろごろと転がるゴブリンの頭部。
するとあっさりと返り討ちに合ったゴブリンを見て勝てないと悟ったのだろう、ホブゴブリンやゴブリンソーサラーたちが蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。
洞窟の奥に向かって走り去る魔物たち。
「あ~あ、逃げちゃったよ……面倒くさいな」
仕方なく俺はそいつらを追いかけようとした。
その時だった。
「スキル、閃光魔法ランク10っ!」
『ギギャッ……!』
『ギギャッ……!』
『ギギャッ……!』
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男性の声が響いたかと思うと次の瞬間洞窟の奥がぱあっと光り、ゴブリンたちの悲鳴が上がった。
「ふうっ。こいつら一斉に逃げてきたが何があったんだ……?」
通路の奥からそうつぶやきながら現れたのは血だらけのゼストさんだった。
☆ ☆ ☆
「ん? きみはたしか集団の後ろの方にいた冒険者だったか」
ゼストさんは俺を見て声をかけてくる。
「あ、はい。それよりゼストさん血だらけですけど大丈夫ですか?」
「ん、あー、これか。問題ないさ、これは全部ゴブリンたちの返り血だからな」
「あ、そうですか」
ゼストさんはA級の冒険者らしいからホブゴブリンやゴブリンソーサラーなど敵ではないのだろう。
「きみの後ろにもまだ冒険者はいたかい?」
「いえ、俺が最後尾でした」
「そうか」
そう言うとゼストさんは俺をなめまわすように注視した。
「うん、きみはなかなか骨がありそうだ。きみ名前は?」
「佐倉真琴です」
「サクラ・マコトか……よし、サクラ。きみはこの洞窟の入り口の外まで戻ってくれ」
「え?」
「それで洞窟から逃げ出そうとするやつがいたら一匹残らず倒してほしい。やれるかっ?」
「あ、はい。わかりました」
俺はそう答えた。
暗い洞窟内でたいまつを持ってちまちま戦うより外の方がやりやすそうだ。
「まあ、おれがいるから逃がすことはないと思うけどな」
ゼストさんはそう言い残すとまたも洞窟内に駆けていく。
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