最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第289話 ゴレイラ
「とりあえず俺はこれからギルドで依頼を受けるけどあんたたちはどうするんだ?」
「もちろんお供します」
ビアンキが食い気味で答えた。
「ローレルたちもか?」
「当ったり前でしょっ」
「当然だ」
ローレルとエライザに目を向けると二人もわかりきったことを訊くなと言わんばかりにすぐさま返事をする。
「はぁ~……もう好きにしろよ」
こうして俺は三人を引き連れてギルドに足を踏み入れた。
☆ ☆ ☆
ギルドに入ると俺は依頼書が貼り出された壁に向かいF級の依頼を探し始める。
「そっか。あんたってF級の冒険者だったんだっけ、忘れてたわ」
「実力だけならS級でもおかしくないんだがな。ふふっ」
ローレルとエライザが口を開いた。
たしかこいつらはA級の冒険者のはずだから俺を下に見ているのだろう。
「勇者様、その左下にあるのはF級の依頼書ではないですか?」
「ん? あー、本当だ」
ビアンキの指差した方を見るとたしかにF級の依頼書が壁に貼ってある。
俺はそれを取ろうと手を伸ばす。
すると、
「ああん? 勇者様だぁ? 誰のことだそりゃあ?」
どすの利いた声が降ってきた。
振り向くと横にも縦にも大きなスキンヘッドの男がビアンキに顔を近付けメンチを切っている。
だがビアンキはスキンヘッドの男に臆することなく、
「勇者様はこちらの方です」
そう言いながら俺に手を向けた。
「あ? こいつが勇者? はっ。おい聞いたかお前らっ、このちっこい男が勇者様だとよっ!」
スキンヘッドの男は周りにいた冒険者連中に声を飛ばす。
「はっはっは。笑わせてくれるぜ、そんな奴のどこが勇者なんだよっ」
「弱そうなガキのくせしてよおっ」
「そいつが勇者様ならオレは神様だなっ」
「生意気なこと言ってるとぶっ飛ばしちまうぞ、がっはっは」
冒険者たちの笑い声がギルド中に響き渡った。
「何がおかしいのですか? この方は正真正銘私がお仕えすべき勇者様ですよ」
「おい、金髪の姉ちゃん。だったら今からこいつを倒してオレ様がお前の勇者様になってやるぜっ」
そう言うとスキンヘッドの男は、
「おらぁっ!」
突然俺にボディーブローを打ち込んできた。
「クリーンヒットォーッ!」
スキンヘッドの男が声を上げる。
「うわっ。あれは効いたぜっ」
「まともにくらったぞあいつっ」
「あの小僧死んだんじゃねぇか?」
周りで見ていた冒険者たちが口々に言った。
だがもちろんそんなパンチなどレベルが十一万を超えている俺に効くはずなどなく、
「いきなり何するんだお前?」
俺は顔を上げるとスキンヘッドの男を見やる。
「なっ!? な、なんでてめぇ平気な面してやがるんだっ!?」
「いや、俺の話聞けよ。俺お前に何かしたか?」
スキンヘッドの男は俺の問いには答えず大きく目を見開いてわなわなと震えていた。
「おいおい、どういうことだ……?」
「あいつぴんぴんしてるぜ……」
「手加減したのか……?」
「あいつ、ゴレイラだよなぁ……」
周囲の目もあってか、
「くっそがぁーっ! 死ねぇっ!」
スキンヘッドの男がやけになってこぶしを振り下ろしてくる。
話の通じない奴だと悟った俺は、
「スキル、峰打ちっ」
とつぶやくとともにスキンヘッドの男の顔面を殴り飛ばした。
ドゴォォーン!
スキンヘッドの男は冒険者ギルドの扉を破壊して外まですっ飛んでいく。
「あれ……? やりすぎたかな……」
俺はそっとこぶしをひっこめた。
「な、なんだ今のはっ……?」
「あの巨漢を軽々ふっ飛ばしやがったぞっ……」
「ゴレイラってたしかA級のはずだろ……それを一撃で……」
一部始終を見ていた冒険者たちがそう声をもらす。
「勇者様、お見事です」
俺が少々反省しているとビアンキが微笑みながら口にした。
「なあ、その勇者様ってやめてくれないかな。なんか恥ずかしいし」
何よりビアンキが俺を勇者様なんて呼ぶからこんな面倒事に巻き込まれたわけだし。
だがビアンキは表情を変えず、
「勇者様は勇者様ですから」
と俺の目をしっかりと見返してくる。
「なあ、ローレルたちもなんとか言ってくれよ」
「知ーらない。あたし別に関係ないもん」
「それはお前とビアンキの問題だろう。お前がなんとかするんだな」
「なんだよ、それ」
とその時だった。
「あのう、すみませんサクラ様」
ギルドの受付嬢のリムルさんが俺のもとにやってきた。
「はい、なんですか? リムルさん」
「大変申し上げにくいのですがあちらの扉の修繕費用を払っていただけますでしょうか?」
「え……」
「もちろんゴレイラ様にもあとで請求いたしますが、こちらのギルドの決まりでギルド内のものを破損した場合は理由にかかわらず当事者の方に払っていただくことになっていますので……」
「あー……そうなんですね。すみませんでした」
こうして俺は壊した扉の修繕費用として金貨二枚をリムルさんに差し出すのだった。
――俺の所持金、残り金貨一枚と銀貨四枚也。
「もちろんお供します」
ビアンキが食い気味で答えた。
「ローレルたちもか?」
「当ったり前でしょっ」
「当然だ」
ローレルとエライザに目を向けると二人もわかりきったことを訊くなと言わんばかりにすぐさま返事をする。
「はぁ~……もう好きにしろよ」
こうして俺は三人を引き連れてギルドに足を踏み入れた。
☆ ☆ ☆
ギルドに入ると俺は依頼書が貼り出された壁に向かいF級の依頼を探し始める。
「そっか。あんたってF級の冒険者だったんだっけ、忘れてたわ」
「実力だけならS級でもおかしくないんだがな。ふふっ」
ローレルとエライザが口を開いた。
たしかこいつらはA級の冒険者のはずだから俺を下に見ているのだろう。
「勇者様、その左下にあるのはF級の依頼書ではないですか?」
「ん? あー、本当だ」
ビアンキの指差した方を見るとたしかにF級の依頼書が壁に貼ってある。
俺はそれを取ろうと手を伸ばす。
すると、
「ああん? 勇者様だぁ? 誰のことだそりゃあ?」
どすの利いた声が降ってきた。
振り向くと横にも縦にも大きなスキンヘッドの男がビアンキに顔を近付けメンチを切っている。
だがビアンキはスキンヘッドの男に臆することなく、
「勇者様はこちらの方です」
そう言いながら俺に手を向けた。
「あ? こいつが勇者? はっ。おい聞いたかお前らっ、このちっこい男が勇者様だとよっ!」
スキンヘッドの男は周りにいた冒険者連中に声を飛ばす。
「はっはっは。笑わせてくれるぜ、そんな奴のどこが勇者なんだよっ」
「弱そうなガキのくせしてよおっ」
「そいつが勇者様ならオレは神様だなっ」
「生意気なこと言ってるとぶっ飛ばしちまうぞ、がっはっは」
冒険者たちの笑い声がギルド中に響き渡った。
「何がおかしいのですか? この方は正真正銘私がお仕えすべき勇者様ですよ」
「おい、金髪の姉ちゃん。だったら今からこいつを倒してオレ様がお前の勇者様になってやるぜっ」
そう言うとスキンヘッドの男は、
「おらぁっ!」
突然俺にボディーブローを打ち込んできた。
「クリーンヒットォーッ!」
スキンヘッドの男が声を上げる。
「うわっ。あれは効いたぜっ」
「まともにくらったぞあいつっ」
「あの小僧死んだんじゃねぇか?」
周りで見ていた冒険者たちが口々に言った。
だがもちろんそんなパンチなどレベルが十一万を超えている俺に効くはずなどなく、
「いきなり何するんだお前?」
俺は顔を上げるとスキンヘッドの男を見やる。
「なっ!? な、なんでてめぇ平気な面してやがるんだっ!?」
「いや、俺の話聞けよ。俺お前に何かしたか?」
スキンヘッドの男は俺の問いには答えず大きく目を見開いてわなわなと震えていた。
「おいおい、どういうことだ……?」
「あいつぴんぴんしてるぜ……」
「手加減したのか……?」
「あいつ、ゴレイラだよなぁ……」
周囲の目もあってか、
「くっそがぁーっ! 死ねぇっ!」
スキンヘッドの男がやけになってこぶしを振り下ろしてくる。
話の通じない奴だと悟った俺は、
「スキル、峰打ちっ」
とつぶやくとともにスキンヘッドの男の顔面を殴り飛ばした。
ドゴォォーン!
スキンヘッドの男は冒険者ギルドの扉を破壊して外まですっ飛んでいく。
「あれ……? やりすぎたかな……」
俺はそっとこぶしをひっこめた。
「な、なんだ今のはっ……?」
「あの巨漢を軽々ふっ飛ばしやがったぞっ……」
「ゴレイラってたしかA級のはずだろ……それを一撃で……」
一部始終を見ていた冒険者たちがそう声をもらす。
「勇者様、お見事です」
俺が少々反省しているとビアンキが微笑みながら口にした。
「なあ、その勇者様ってやめてくれないかな。なんか恥ずかしいし」
何よりビアンキが俺を勇者様なんて呼ぶからこんな面倒事に巻き込まれたわけだし。
だがビアンキは表情を変えず、
「勇者様は勇者様ですから」
と俺の目をしっかりと見返してくる。
「なあ、ローレルたちもなんとか言ってくれよ」
「知ーらない。あたし別に関係ないもん」
「それはお前とビアンキの問題だろう。お前がなんとかするんだな」
「なんだよ、それ」
とその時だった。
「あのう、すみませんサクラ様」
ギルドの受付嬢のリムルさんが俺のもとにやってきた。
「はい、なんですか? リムルさん」
「大変申し上げにくいのですがあちらの扉の修繕費用を払っていただけますでしょうか?」
「え……」
「もちろんゴレイラ様にもあとで請求いたしますが、こちらのギルドの決まりでギルド内のものを破損した場合は理由にかかわらず当事者の方に払っていただくことになっていますので……」
「あー……そうなんですね。すみませんでした」
こうして俺は壊した扉の修繕費用として金貨二枚をリムルさんに差し出すのだった。
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