最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第287話 世間は広いようで狭い
お腹がすいていた俺は再び猫猫亭へとおもむいた。
「「「いらっしゃいませーっ!」」」
店員さんたちは昨日の騒ぎのことなど何もなかったかのように相変わらず明るく振る舞っている。
俺は昨晩の喧嘩の当事者として捕まったはずなのに特段変な目で見られることもなかった。
もしかしたら酒場での喧嘩というのは日常茶飯事なのかもしれない。
「お客様、お一人様ですか?」
「はい」
「ではこちらへどうぞ」
昨日とは違い俺はカウンター席に案内される。
「それではご注文はいかがなさいますか?」
「えーっと……じゃあこのオムライスで」
俺はメニューにでかでかと載っていたオムライスを指差した。
「はい、かしこまりました。では失礼いたします」
俺は水を飲みながら料理が運ばれてくるのを待つ。
周りを見回すが朝だからなのかお客さんの姿はまばらだった。
昨晩のにぎやかな雰囲気も悪くはないがどちらかというと俺は今の落ち着いた静かな雰囲気の方が好きかもしれない。
「お待たせいたしました」
「あ、どうも」
俺は早速目の前に置かれたオムライスをスプーンですくい口に運ぶ。
うん。美味しい。
俺の現在の所持金は金貨三枚に銀貨五枚。
宿屋が一泊金貨一枚だから少なくとも三日以内にまた新たな依頼をこなさなくてはな。
☆ ☆ ☆
「「「またお越しくださいませーっ」」」
オムライス分の銀貨一枚を支払ってから猫猫亭をあとにした俺はその足で冒険者ギルドへと向かった。
もちろん新たな依頼を引き受けてお金を稼ぐためだ。
☆ ☆ ☆
しばらく歩いてギルドの外観が見えてきた時、
「……あれ?」
そこには思いがけない人物たちがいた。
「おっそーい! どこ行ってたのよっ」
「ふんっ、やっぱり来たか」
「ここにいればまたあなたに会えると思っていました」
つい一時間ほど前に別れたばかりのローレルとエライザとビアンキだ。
三人はギルドの前で俺を待ち構えていたようだった。
「なんであんたたちがここにいるんだ? この町を出ていったはずだろ」
「事情が変わったんだ」
「事情?」
エライザの言う事情とはなんだろう……?
「っていうかほんとにこいつが探してた勇者なわけ?」
「ブライドさんの話によるとこの人で間違いないわ」
「ふんっ。わたしにはどうにも信じられんがな」
三人は俺を置き去りにして話し出す。
「ん? あんたら、ブライドさんのこと知ってるのか?」
ビアンキが口にしたブライドさんという言葉にひっかかった俺は問いかけた。
「ええ。ブライドさんはライコウ大帝国に行商におもむく際冒険者を雇うのでその時に何度かご一緒したことがあります」
「へー、そうだったのか」
三人がブライドさんと知り合いだったとは……。
意外と世間は狭いな。
「そんなことはどうでもいいのよっ。それよりあんた、ステータスボードをあたしたちに見せなさいっ」
ローレルが突然そんなことを言い出した。
「え、なんで?」
「あんたがほんとにビアンキの探してた人間か確認するためよっ」
「は? 何を言ってるのかよくわからないんだが……」
するとローレルは俺の胸ぐらを掴んで、
「いいからステータス画面開きなさいよっ」
くってかかってくる。
「こら、やめろ。服を引っ張るなっ」
「あんたが言うこと聞かないからでしょっ」
すると、
「ローレル落ち着いて。私がこの人に説明するわ」
ビアンキが一歩前に歩み出た。
それを受けてローレルが俺の服からしぶしぶといった感じで手を放す。
「サクラさんですよね。つい先ほど偶然会ったブライドさんから話は聞かせてもらいました。なんでも記憶喪失だとか」
「え、ああ、まあ」
「私は一年ほど前に天啓を授かりました」
「天啓?」
「神からの啓示のことだ」
とエライザ。
「私はその天啓により私が生涯をかけて仕えるべき勇者様に一年後に出会うだろうと宣告されました」
ビアンキは天を見上げながら続ける。
「そしてその勇者様はレベルフリーというスキルを覚えている異世界の人間だと」
「え、異世界の人間?」
「ブライドさんはあなたがレベルフリーというスキルを覚えていたと言っていました。ですから私はそれをたしかめたいのです。どうかお願いします」
ビアンキは俺に向かって深々と頭を下げた。
「……よくわからないけどステータスボードを見せればいいんだな?」
「はい、お願いします」
「わかったよ……初めからそう言ってくれよな、まったく」
俺はローレルに恨みがましい目線を送りながら答えると、
「ステータスオープン」
と口にする。
*************************************
名前:佐倉真琴
レベル:117756
HP:406780/406780 MP:381852/381852
ちから:392601
みのまもり:380093
すばやさ:346842
スキル:経験値1000倍
:レベルフリー
:必要経験値1/4250
:魔法耐性(強)
:魔法効果10倍
:状態異常無効
:即死無効
:火炎魔法ランク10
:氷結魔法ランク10
:電撃魔法ランク10
:飛翔魔法ランク10
:転移魔法ランク10
:識別魔法ランク10
:生成魔法ランク10
:帰還魔法ランク10
:浄化魔法ランク10
:回復魔法ランク10
:レベル消費
:峰打ち
*************************************
ステータス画面を開くと「これでいいか?」とビアンキに言った。
ビアンキとローレルとエライザは俺の両隣と背後に回りこんでステータス画面を覗き込む。
そして一拍間があってから、
「「「なっ……!?」」」
三人は同時に声を上げた。
「な、なによこれっ!? レベル117756ですって!?」
「ちからが三十九万だとっ!?」
「こ、この数値はどういう……?」
【レベルフリー】というスキルを確認するはずだったがあまりの俺のレベルの高さに三人はみな一様に驚愕の表情を浮かべるのだった。
「「「いらっしゃいませーっ!」」」
店員さんたちは昨日の騒ぎのことなど何もなかったかのように相変わらず明るく振る舞っている。
俺は昨晩の喧嘩の当事者として捕まったはずなのに特段変な目で見られることもなかった。
もしかしたら酒場での喧嘩というのは日常茶飯事なのかもしれない。
「お客様、お一人様ですか?」
「はい」
「ではこちらへどうぞ」
昨日とは違い俺はカウンター席に案内される。
「それではご注文はいかがなさいますか?」
「えーっと……じゃあこのオムライスで」
俺はメニューにでかでかと載っていたオムライスを指差した。
「はい、かしこまりました。では失礼いたします」
俺は水を飲みながら料理が運ばれてくるのを待つ。
周りを見回すが朝だからなのかお客さんの姿はまばらだった。
昨晩のにぎやかな雰囲気も悪くはないがどちらかというと俺は今の落ち着いた静かな雰囲気の方が好きかもしれない。
「お待たせいたしました」
「あ、どうも」
俺は早速目の前に置かれたオムライスをスプーンですくい口に運ぶ。
うん。美味しい。
俺の現在の所持金は金貨三枚に銀貨五枚。
宿屋が一泊金貨一枚だから少なくとも三日以内にまた新たな依頼をこなさなくてはな。
☆ ☆ ☆
「「「またお越しくださいませーっ」」」
オムライス分の銀貨一枚を支払ってから猫猫亭をあとにした俺はその足で冒険者ギルドへと向かった。
もちろん新たな依頼を引き受けてお金を稼ぐためだ。
☆ ☆ ☆
しばらく歩いてギルドの外観が見えてきた時、
「……あれ?」
そこには思いがけない人物たちがいた。
「おっそーい! どこ行ってたのよっ」
「ふんっ、やっぱり来たか」
「ここにいればまたあなたに会えると思っていました」
つい一時間ほど前に別れたばかりのローレルとエライザとビアンキだ。
三人はギルドの前で俺を待ち構えていたようだった。
「なんであんたたちがここにいるんだ? この町を出ていったはずだろ」
「事情が変わったんだ」
「事情?」
エライザの言う事情とはなんだろう……?
「っていうかほんとにこいつが探してた勇者なわけ?」
「ブライドさんの話によるとこの人で間違いないわ」
「ふんっ。わたしにはどうにも信じられんがな」
三人は俺を置き去りにして話し出す。
「ん? あんたら、ブライドさんのこと知ってるのか?」
ビアンキが口にしたブライドさんという言葉にひっかかった俺は問いかけた。
「ええ。ブライドさんはライコウ大帝国に行商におもむく際冒険者を雇うのでその時に何度かご一緒したことがあります」
「へー、そうだったのか」
三人がブライドさんと知り合いだったとは……。
意外と世間は狭いな。
「そんなことはどうでもいいのよっ。それよりあんた、ステータスボードをあたしたちに見せなさいっ」
ローレルが突然そんなことを言い出した。
「え、なんで?」
「あんたがほんとにビアンキの探してた人間か確認するためよっ」
「は? 何を言ってるのかよくわからないんだが……」
するとローレルは俺の胸ぐらを掴んで、
「いいからステータス画面開きなさいよっ」
くってかかってくる。
「こら、やめろ。服を引っ張るなっ」
「あんたが言うこと聞かないからでしょっ」
すると、
「ローレル落ち着いて。私がこの人に説明するわ」
ビアンキが一歩前に歩み出た。
それを受けてローレルが俺の服からしぶしぶといった感じで手を放す。
「サクラさんですよね。つい先ほど偶然会ったブライドさんから話は聞かせてもらいました。なんでも記憶喪失だとか」
「え、ああ、まあ」
「私は一年ほど前に天啓を授かりました」
「天啓?」
「神からの啓示のことだ」
とエライザ。
「私はその天啓により私が生涯をかけて仕えるべき勇者様に一年後に出会うだろうと宣告されました」
ビアンキは天を見上げながら続ける。
「そしてその勇者様はレベルフリーというスキルを覚えている異世界の人間だと」
「え、異世界の人間?」
「ブライドさんはあなたがレベルフリーというスキルを覚えていたと言っていました。ですから私はそれをたしかめたいのです。どうかお願いします」
ビアンキは俺に向かって深々と頭を下げた。
「……よくわからないけどステータスボードを見せればいいんだな?」
「はい、お願いします」
「わかったよ……初めからそう言ってくれよな、まったく」
俺はローレルに恨みがましい目線を送りながら答えると、
「ステータスオープン」
と口にする。
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名前:佐倉真琴
レベル:117756
HP:406780/406780 MP:381852/381852
ちから:392601
みのまもり:380093
すばやさ:346842
スキル:経験値1000倍
:レベルフリー
:必要経験値1/4250
:魔法耐性(強)
:魔法効果10倍
:状態異常無効
:即死無効
:火炎魔法ランク10
:氷結魔法ランク10
:電撃魔法ランク10
:飛翔魔法ランク10
:転移魔法ランク10
:識別魔法ランク10
:生成魔法ランク10
:帰還魔法ランク10
:浄化魔法ランク10
:回復魔法ランク10
:レベル消費
:峰打ち
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ステータス画面を開くと「これでいいか?」とビアンキに言った。
ビアンキとローレルとエライザは俺の両隣と背後に回りこんでステータス画面を覗き込む。
そして一拍間があってから、
「「「なっ……!?」」」
三人は同時に声を上げた。
「な、なによこれっ!? レベル117756ですって!?」
「ちからが三十九万だとっ!?」
「こ、この数値はどういう……?」
【レベルフリー】というスキルを確認するはずだったがあまりの俺のレベルの高さに三人はみな一様に驚愕の表情を浮かべるのだった。
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