最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第284話 猫猫亭
「あった。看板」
俺は猫猫亭と書かれた大きな看板を見上げながらつぶやく。
その看板は夜の町のネオンに照らされオレンジ色に光っていた。
看板がある奥の道には大きな店が構えている。
続々と人が入っていっているのであそこが宿屋の女主人が教えてくれた猫猫亭だろう。
奥に進んでいき店に近付いていくとにぎやかな声が聞こえてきて肉を焼いたような香ばしいいい匂いが俺の鼻孔をくすぐった。
ぎゅるるるる~。
お腹の虫もどうやら我慢の限界らしい。
俺はその猫猫亭とやらの入り口の扉に手をかけると開け放つ。
「「「いらっしゃいませ~っ!」」」
店内に入ると可愛らしい服を着た猫耳姿の女性たちが笑顔で迎えてくれた。
手にはグラスやお皿が乗ったお盆を持っている。
店の中はかなり広く丸テーブルが沢山あって、多くの人たちが席についてお酒と料理に舌鼓を打っていた。
ごはん屋さんっていうよりも酒場のような雰囲気に感じられた。
「お客様、何名様ですか?」
猫耳姿の店員さんが話しかけてくる。
「一人です」
「ただいま満席ですので相席でもよろしいですか?」
「えーっと……はい、いいですよ」
見知らぬ人との相席に一瞬戸惑うもお腹はぺこぺこなのでまあいいだろう。
「ではとりあえずこちらにどうぞ」
俺は店員さんに連れられて隅っこの席に案内された。
そこには四人掛けの丸テーブルに三人の女性たちがいてお酒と食事を楽しんでいた。
「すみませんがこちらのお客様と相席していただいてもよろしいでしょうか?」
その女性たちににこにこしながら声をかける店員さん。
すると三人のうちの小柄な女性、というより明らかに俺より年下っぽい少女が、
「えぇ、なんでよ。あたしたち三人で楽しくやってるのにぃ。ほか行ってよほかっ」
酔っ払っているのか舌っ足らずな口調で返す。
「すみません。今どこの席も埋まっておりましてこちらだけしか空いておりませんので……」
「えぇ~。だってそいつ男でしょ。あたしたち男って好きじゃないのよねぇ~。臭いしうるさいし下品だし……」
「そこをなんとかお願いいたします。特別にビールのおかわりをサービスさせていただきますので――」
店員さんが言うと、
「えっほんとっ? だったらいいわっ。その代わり今すぐビール持ってきてちょうだいっ」
少女はお酒と聞いてころっと態度が変わった。
「ありがとうございます。ではお客様こちらに。わたしはすぐにビールを持ってまいりますので少々お待ちください」
「早くねぇ~」
店員さんの背中に少女が手を振る。
「ローレルったら私たちの意見も聞かずに一人で勝手に決めちゃうんだから」
「えへへ、ごめーんビアンキっ。でもビールがただで貰えるんだからいいじゃん。ねっ? エライザ」
「まあ、わたしは別に構わないがな……おいお前、そんなところに突っ立ってないで早く座ったらどうだ」
エライザと呼ばれた大柄な女性がにらみつけるように俺を見上げた。
「あー、どうも」
「ねぇあんた冒険者っ?」
ローレルといったか、少女がビールジョッキ片手に俺に話しかけてくる。
「ん、ああ。冒険者だけど」
「あんた、もしかして一人で冒険者やってんのっ? 友達いないわけっ?」
「は?」
なんだ、こいつは……。
初対面なのに失礼な奴だな。
「あんた冒険者のランク何? ちなみにあたしたちは三人ともA級だけど」
「俺はF級だよ」
「あっはは、F級だって! ねぇ聞いたビアンキ? こいつF級だってさ、ウケる~っ」
何が面白いのかローレルはテーブルを叩いてげらげらと笑った。
「ローレル、女の子がはしたないわよ」
「だって男がF級って、あっはは!」
ビアンキという長い金髪を三つ編みにした女性はローレルの態度こそ注意したものの俺への謝罪の言葉などは一切ない。
それどころか俺に見向きもしない。
かたやエライザという褐色の肌の大女は射殺すような目で俺をずっと見てきていた。
居心地が悪い。
さっさと注文を済ませて食事を終えて宿屋に戻ろう。
俺は猫猫亭と書かれた大きな看板を見上げながらつぶやく。
その看板は夜の町のネオンに照らされオレンジ色に光っていた。
看板がある奥の道には大きな店が構えている。
続々と人が入っていっているのであそこが宿屋の女主人が教えてくれた猫猫亭だろう。
奥に進んでいき店に近付いていくとにぎやかな声が聞こえてきて肉を焼いたような香ばしいいい匂いが俺の鼻孔をくすぐった。
ぎゅるるるる~。
お腹の虫もどうやら我慢の限界らしい。
俺はその猫猫亭とやらの入り口の扉に手をかけると開け放つ。
「「「いらっしゃいませ~っ!」」」
店内に入ると可愛らしい服を着た猫耳姿の女性たちが笑顔で迎えてくれた。
手にはグラスやお皿が乗ったお盆を持っている。
店の中はかなり広く丸テーブルが沢山あって、多くの人たちが席についてお酒と料理に舌鼓を打っていた。
ごはん屋さんっていうよりも酒場のような雰囲気に感じられた。
「お客様、何名様ですか?」
猫耳姿の店員さんが話しかけてくる。
「一人です」
「ただいま満席ですので相席でもよろしいですか?」
「えーっと……はい、いいですよ」
見知らぬ人との相席に一瞬戸惑うもお腹はぺこぺこなのでまあいいだろう。
「ではとりあえずこちらにどうぞ」
俺は店員さんに連れられて隅っこの席に案内された。
そこには四人掛けの丸テーブルに三人の女性たちがいてお酒と食事を楽しんでいた。
「すみませんがこちらのお客様と相席していただいてもよろしいでしょうか?」
その女性たちににこにこしながら声をかける店員さん。
すると三人のうちの小柄な女性、というより明らかに俺より年下っぽい少女が、
「えぇ、なんでよ。あたしたち三人で楽しくやってるのにぃ。ほか行ってよほかっ」
酔っ払っているのか舌っ足らずな口調で返す。
「すみません。今どこの席も埋まっておりましてこちらだけしか空いておりませんので……」
「えぇ~。だってそいつ男でしょ。あたしたち男って好きじゃないのよねぇ~。臭いしうるさいし下品だし……」
「そこをなんとかお願いいたします。特別にビールのおかわりをサービスさせていただきますので――」
店員さんが言うと、
「えっほんとっ? だったらいいわっ。その代わり今すぐビール持ってきてちょうだいっ」
少女はお酒と聞いてころっと態度が変わった。
「ありがとうございます。ではお客様こちらに。わたしはすぐにビールを持ってまいりますので少々お待ちください」
「早くねぇ~」
店員さんの背中に少女が手を振る。
「ローレルったら私たちの意見も聞かずに一人で勝手に決めちゃうんだから」
「えへへ、ごめーんビアンキっ。でもビールがただで貰えるんだからいいじゃん。ねっ? エライザ」
「まあ、わたしは別に構わないがな……おいお前、そんなところに突っ立ってないで早く座ったらどうだ」
エライザと呼ばれた大柄な女性がにらみつけるように俺を見上げた。
「あー、どうも」
「ねぇあんた冒険者っ?」
ローレルといったか、少女がビールジョッキ片手に俺に話しかけてくる。
「ん、ああ。冒険者だけど」
「あんた、もしかして一人で冒険者やってんのっ? 友達いないわけっ?」
「は?」
なんだ、こいつは……。
初対面なのに失礼な奴だな。
「あんた冒険者のランク何? ちなみにあたしたちは三人ともA級だけど」
「俺はF級だよ」
「あっはは、F級だって! ねぇ聞いたビアンキ? こいつF級だってさ、ウケる~っ」
何が面白いのかローレルはテーブルを叩いてげらげらと笑った。
「ローレル、女の子がはしたないわよ」
「だって男がF級って、あっはは!」
ビアンキという長い金髪を三つ編みにした女性はローレルの態度こそ注意したものの俺への謝罪の言葉などは一切ない。
それどころか俺に見向きもしない。
かたやエライザという褐色の肌の大女は射殺すような目で俺をずっと見てきていた。
居心地が悪い。
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