最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第269話 なげきの王
黒い雪のダンジョン地下九階。
デビルズダイスの効果により階全体が一つの大きなモンスターハウスとなっていた。
メトロゴーストと邪神兵とゾンビマスターとラスティウルフが百体以上で俺たちを取り囲んでいる。
『うわー、魔物がすごいいっぱいいるよー』
サイコロを投げた張本人のキューンがのんきに口を開いた。
「佐倉くん、さっき使った氷結魔法とやらをまた頼むよ」
ショーンさんが俺を見る。
「いいですけど部屋が広すぎて多分敵全部は凍らせることが出来ないと思います。なので別の魔法を使ってみますね」
そう返すと俺は魔物たちに両手を向けて、
「スキル、電撃魔法ランク10っ」
と唱えた。
その刹那、
バリバリバリィィィー!!!
雷にも似た轟音が鳴り響き超電撃が隣り合った魔物同士を伝って部屋全体に広がっていく。
周囲にいた魔物たちは黒焦げになり消滅していった。
《佐倉真琴のレベルが412上がりました》
輪からはみ出ていた電撃が届かなかった残りの魔物たちが一斉に向かってくる。
だがそいつらも、
「スキル、電撃魔法ランク10っ」
電気の槍が全員貫いていった。
《佐倉真琴のレベルが235上がりました》
それを見たショーンさんが、
「……す、すごい。あの数の魔物を一瞬で……」
口をあんぐりと開けている。
『いえーい。マスター、かっこいい!』
とキューンは俺の胸に飛び込んできた。
「はいはい。ありがとうなキューン」
キューンの頭を撫でながら俺は自分のステータスを確認してみた。
すると――
*************************************
名前:佐倉真琴
レベル:102201
HP:339437/345687 MP:302704/308539
ちから:325261
みのまもり:305074
すばやさ:288967
スキル:経験値1000倍
:レベルフリー
:必要経験値1/4000
:魔法耐性(強)
:魔法効果10倍
:状態異常無効
:即死無効
:火炎魔法ランク10
:氷結魔法ランク10
:電撃魔法ランク10
:飛翔魔法ランク10
:転移魔法ランク10
:識別魔法ランク10
:生成魔法ランク10
:帰還魔法ランク10
:浄化魔法ランク7
:回復魔法ランク2
:レベル消費
:峰打ち
*************************************
俺は回復魔法を新たに習得していたのだった。
☆ ☆ ☆
黒い雪のダンジョン地下十階に足を踏み入れた俺たちは肌寒い感覚を覚えていた。
つまりこの階にボスがいるということだった。
出てくる魔物を返り討ちにしながらアイテムとボスを探す俺たち。
二十分ほどかけて地下十階を見て回った結果エリクサーを一つとボスのいる部屋を発見していた。
通路からボスを眺めつつ、
「あれがフロアボスか……思っていたよりだいぶ小さいな」
ショーンさんが言う。
「そうですね」
ショーンさんの言う通りボスは人間の子どもくらいの大きさだった。
黒いローブを身にまとっていて頭にはフードをかぶっており顔はよく見えないが俺の識別魔法で調べたところ間違いなくボスだった。
*************************************
なげきの王――黒い雪のダンジョンのボス。体に触れた者を呪う。呪われると意思とは無関係に体が勝手に動いてしまう。
*************************************
「ここからなら即死魔法で倒せるかもしれない。わたしがやろう」
言うなりショーンさんはなげきの王に向かって手を伸ばした。
そして、
「スキル、即死魔法ランク10っ」
と唱える。
だがなげきの王は消滅しない。
「なぜだっ? わたしの即死魔法は百発百中のはずなのにっ……」
それどころかなげきの王がこちらに気付いた。
俺たちめがけて駆けてくる。
『ウォォォ~ン』
「ショーンさん下がって。あいつに触れたら呪われますよっ」
俺はショーンさんの前に出るとなげきの王に火炎魔法を放った。
ゴオオオオ……と巨大な炎の玉がなげきの王に飛んでいき飲み込む。
『ウォォォ~ン……』
なげきの王のうなり声が上がった。
しかし次の瞬間なげきの王が炎の中から飛び出してきて俺を無視してショーンさんの腕を鷲掴みにする。
ボロボロに焼け焦げたローブからは骸骨の姿があらわになっていた。
「うわあぁっ!?」
「このっ!」
俺はとっさになげきの王の頭部を蹴り上げた。
頭蓋骨がふっ飛んでいく。
と同時に、
『ウォォォ~ン……』
なげきの王が消滅していった。
《佐倉真琴のレベルが501上がりました》
『マスター、やったね!』
「ああ。でもショーンさんが……」
見るとショーンさんは顔色が悪くなっていてふらふらしている。
『これって呪われちゃったってこと……?』
「ああ、多分な」
「ショーンさん、大丈夫ですか?」と訊いても心ここにあらずといった感じで返事がない。
ただうつろな目で俺を見返してくるだけ。
『どうする? マスター』
「俺の浄化魔法で治してみるか」
浄化薬もあることにはあるが俺の浄化魔法のランクは7。
さらに【魔法効果10倍】のスキルも相まって魔法の方が効き目がありそうだ。
そう考え、
「スキル、浄化魔法ランク7っ」
俺はショーンさんに手を向けて唱えた。
するとオレンジ色の光がショーンさんを包み込んでみるみるうちに顔色がよくなっていく。
「……はっ。た、助かったっ!」
ショーンさんが生気を取り戻した。
『よかった。ショーンが治ったよっ』
「ああ、みたいだな」
「いやあ、ありがとう佐倉くん。一時はどうなることかと思ったよ。意識はあるのに体が上手く動かなくってさ……」
ショーンさんは自分の身に起こったことを早口で説明する。
うん。後遺症もないようなので問題はなさそうだな。
デビルズダイスの効果により階全体が一つの大きなモンスターハウスとなっていた。
メトロゴーストと邪神兵とゾンビマスターとラスティウルフが百体以上で俺たちを取り囲んでいる。
『うわー、魔物がすごいいっぱいいるよー』
サイコロを投げた張本人のキューンがのんきに口を開いた。
「佐倉くん、さっき使った氷結魔法とやらをまた頼むよ」
ショーンさんが俺を見る。
「いいですけど部屋が広すぎて多分敵全部は凍らせることが出来ないと思います。なので別の魔法を使ってみますね」
そう返すと俺は魔物たちに両手を向けて、
「スキル、電撃魔法ランク10っ」
と唱えた。
その刹那、
バリバリバリィィィー!!!
雷にも似た轟音が鳴り響き超電撃が隣り合った魔物同士を伝って部屋全体に広がっていく。
周囲にいた魔物たちは黒焦げになり消滅していった。
《佐倉真琴のレベルが412上がりました》
輪からはみ出ていた電撃が届かなかった残りの魔物たちが一斉に向かってくる。
だがそいつらも、
「スキル、電撃魔法ランク10っ」
電気の槍が全員貫いていった。
《佐倉真琴のレベルが235上がりました》
それを見たショーンさんが、
「……す、すごい。あの数の魔物を一瞬で……」
口をあんぐりと開けている。
『いえーい。マスター、かっこいい!』
とキューンは俺の胸に飛び込んできた。
「はいはい。ありがとうなキューン」
キューンの頭を撫でながら俺は自分のステータスを確認してみた。
すると――
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名前:佐倉真琴
レベル:102201
HP:339437/345687 MP:302704/308539
ちから:325261
みのまもり:305074
すばやさ:288967
スキル:経験値1000倍
:レベルフリー
:必要経験値1/4000
:魔法耐性(強)
:魔法効果10倍
:状態異常無効
:即死無効
:火炎魔法ランク10
:氷結魔法ランク10
:電撃魔法ランク10
:飛翔魔法ランク10
:転移魔法ランク10
:識別魔法ランク10
:生成魔法ランク10
:帰還魔法ランク10
:浄化魔法ランク7
:回復魔法ランク2
:レベル消費
:峰打ち
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俺は回復魔法を新たに習得していたのだった。
☆ ☆ ☆
黒い雪のダンジョン地下十階に足を踏み入れた俺たちは肌寒い感覚を覚えていた。
つまりこの階にボスがいるということだった。
出てくる魔物を返り討ちにしながらアイテムとボスを探す俺たち。
二十分ほどかけて地下十階を見て回った結果エリクサーを一つとボスのいる部屋を発見していた。
通路からボスを眺めつつ、
「あれがフロアボスか……思っていたよりだいぶ小さいな」
ショーンさんが言う。
「そうですね」
ショーンさんの言う通りボスは人間の子どもくらいの大きさだった。
黒いローブを身にまとっていて頭にはフードをかぶっており顔はよく見えないが俺の識別魔法で調べたところ間違いなくボスだった。
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なげきの王――黒い雪のダンジョンのボス。体に触れた者を呪う。呪われると意思とは無関係に体が勝手に動いてしまう。
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「ここからなら即死魔法で倒せるかもしれない。わたしがやろう」
言うなりショーンさんはなげきの王に向かって手を伸ばした。
そして、
「スキル、即死魔法ランク10っ」
と唱える。
だがなげきの王は消滅しない。
「なぜだっ? わたしの即死魔法は百発百中のはずなのにっ……」
それどころかなげきの王がこちらに気付いた。
俺たちめがけて駆けてくる。
『ウォォォ~ン』
「ショーンさん下がって。あいつに触れたら呪われますよっ」
俺はショーンさんの前に出るとなげきの王に火炎魔法を放った。
ゴオオオオ……と巨大な炎の玉がなげきの王に飛んでいき飲み込む。
『ウォォォ~ン……』
なげきの王のうなり声が上がった。
しかし次の瞬間なげきの王が炎の中から飛び出してきて俺を無視してショーンさんの腕を鷲掴みにする。
ボロボロに焼け焦げたローブからは骸骨の姿があらわになっていた。
「うわあぁっ!?」
「このっ!」
俺はとっさになげきの王の頭部を蹴り上げた。
頭蓋骨がふっ飛んでいく。
と同時に、
『ウォォォ~ン……』
なげきの王が消滅していった。
《佐倉真琴のレベルが501上がりました》
『マスター、やったね!』
「ああ。でもショーンさんが……」
見るとショーンさんは顔色が悪くなっていてふらふらしている。
『これって呪われちゃったってこと……?』
「ああ、多分な」
「ショーンさん、大丈夫ですか?」と訊いても心ここにあらずといった感じで返事がない。
ただうつろな目で俺を見返してくるだけ。
『どうする? マスター』
「俺の浄化魔法で治してみるか」
浄化薬もあることにはあるが俺の浄化魔法のランクは7。
さらに【魔法効果10倍】のスキルも相まって魔法の方が効き目がありそうだ。
そう考え、
「スキル、浄化魔法ランク7っ」
俺はショーンさんに手を向けて唱えた。
するとオレンジ色の光がショーンさんを包み込んでみるみるうちに顔色がよくなっていく。
「……はっ。た、助かったっ!」
ショーンさんが生気を取り戻した。
『よかった。ショーンが治ったよっ』
「ああ、みたいだな」
「いやあ、ありがとう佐倉くん。一時はどうなることかと思ったよ。意識はあるのに体が上手く動かなくってさ……」
ショーンさんは自分の身に起こったことを早口で説明する。
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