最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第268話 メス
「キューンってメスだったのか?」
『嘘でしょ、マスターもおいらのことオスだと思っていたの?』
「ああ、完全に」
キューンはどうやらメスだったらしい。
『マスターってばずっとおいらと一緒にいたのになんで気付かないのさ』
「だって自分のことおいらって呼んでるし……」
『そういう口癖だってば。おいらこんなに女の子っぽいのに失礼しちゃうよっ』
キューンはぷいっとそっぽを向く。
いやいや、ドラゴンの性別なんかわかるわけないだろ。
おいらって一人称ならオスだと思うのが普通じゃないか。
とはいえ機嫌を損ねたようだから謝らないとな。
「いや、悪いキューン……そ、そうだよなっ、よく見たら女の子っぽいよな。うん。キューンはすごく可愛いし、声も女の子そのものだったな。悪い悪いっ」
『まったくも~。おいらマスターのこと好きだって何度も言ってたじゃん』
「あ、ああ。そうだな。ありがとうなキューン」
キューンに好かれているとは思っていたがまさかメスだったとは。
「キューンくん、いやキューンちゃんと呼ぶべきかな。ごめんよキューンちゃん。わたしも男だとばかり思っていたよ」
ショーンさんもキューンに謝る。
『も~、ショーンだって自分のことわたしって言ってるけど男でしょ』
「そう言われればそうだ。うんわたしが悪かった」
『じゃあ、ピンクリボンはおいらが貰ってもいいよね』
「あ、ああ。わかった、それでキューンちゃんの気が済むのならわたしは遠慮しよう」
『やったーっ。可愛いリボンもーらいっ』
キューンは機嫌を直したようでその場で宙がえりをしてみせた。
「いいんですか? ショーンさん」
「ああ、ヒーローは紳士たれ、だよ。佐倉くん」
「はあ……」
よくわからないけどショーンさんがそれでいいならいいか。
俺は生成魔法で作り出した即死無効の効果のあるピンクリボンをキューンの頭のふさふさした毛の部分につけてやる。
「これでいいか? キューン」
『うんっ。すっごく可愛い。マスター、ショーン、ありがとうねっ』
「どういたしまして」
「喜んでもらえたようで何よりだよ」
キューンは『えっへへ』と顔をほころばせながら宙を舞った。
☆ ☆ ☆
黒い雪のダンジョン地下八階。
俺たちは邪神兵を蹴散らしながら通路を進んでいきアイテムを一つ発見。
*************************************
デビルズダイス――このサイコロを振って1~5の目が出ると次の階に宝箱がその数だけ出現する。しかし6の目が出ると次の階全体が大きなモンスターハウスになる。
*************************************
さらに襲い来るラスティウルフの群れを撃破しつつもう一つアイテムをみつけた。
*************************************
三日月刀――一振りで二つの斬撃が放てる刀。
*************************************
「デビルズダイスとやらを使ってみようか」
下の階への階段を前にしてショーンさんが言う。
慎重な俺は使うより売ろうと思っていたのだが『おいらが振る~っ』とキューンもショーンさんに続いて言うので仕方なく俺はデビルズダイスを不思議な袋の中から取り出してキューンに手渡した。
「さあ、頑張って5の目を出してくれっ。キューンちゃん」
『いっくよー! せーのっ』
まあ宝箱が出る確率は六分の五。
二人が乗り気ならそれでもいいかと思っていると――
ころんころん。
――出目は6。
「ああーっ、そんな~っ」
『うわっ、6が出ちゃったっ』
「おいおい……」
勘弁してくれ。
こうして俺たちは次の階全体がモンスターハウスだとわかりながら階段を下りることになった。
『嘘でしょ、マスターもおいらのことオスだと思っていたの?』
「ああ、完全に」
キューンはどうやらメスだったらしい。
『マスターってばずっとおいらと一緒にいたのになんで気付かないのさ』
「だって自分のことおいらって呼んでるし……」
『そういう口癖だってば。おいらこんなに女の子っぽいのに失礼しちゃうよっ』
キューンはぷいっとそっぽを向く。
いやいや、ドラゴンの性別なんかわかるわけないだろ。
おいらって一人称ならオスだと思うのが普通じゃないか。
とはいえ機嫌を損ねたようだから謝らないとな。
「いや、悪いキューン……そ、そうだよなっ、よく見たら女の子っぽいよな。うん。キューンはすごく可愛いし、声も女の子そのものだったな。悪い悪いっ」
『まったくも~。おいらマスターのこと好きだって何度も言ってたじゃん』
「あ、ああ。そうだな。ありがとうなキューン」
キューンに好かれているとは思っていたがまさかメスだったとは。
「キューンくん、いやキューンちゃんと呼ぶべきかな。ごめんよキューンちゃん。わたしも男だとばかり思っていたよ」
ショーンさんもキューンに謝る。
『も~、ショーンだって自分のことわたしって言ってるけど男でしょ』
「そう言われればそうだ。うんわたしが悪かった」
『じゃあ、ピンクリボンはおいらが貰ってもいいよね』
「あ、ああ。わかった、それでキューンちゃんの気が済むのならわたしは遠慮しよう」
『やったーっ。可愛いリボンもーらいっ』
キューンは機嫌を直したようでその場で宙がえりをしてみせた。
「いいんですか? ショーンさん」
「ああ、ヒーローは紳士たれ、だよ。佐倉くん」
「はあ……」
よくわからないけどショーンさんがそれでいいならいいか。
俺は生成魔法で作り出した即死無効の効果のあるピンクリボンをキューンの頭のふさふさした毛の部分につけてやる。
「これでいいか? キューン」
『うんっ。すっごく可愛い。マスター、ショーン、ありがとうねっ』
「どういたしまして」
「喜んでもらえたようで何よりだよ」
キューンは『えっへへ』と顔をほころばせながら宙を舞った。
☆ ☆ ☆
黒い雪のダンジョン地下八階。
俺たちは邪神兵を蹴散らしながら通路を進んでいきアイテムを一つ発見。
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デビルズダイス――このサイコロを振って1~5の目が出ると次の階に宝箱がその数だけ出現する。しかし6の目が出ると次の階全体が大きなモンスターハウスになる。
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さらに襲い来るラスティウルフの群れを撃破しつつもう一つアイテムをみつけた。
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三日月刀――一振りで二つの斬撃が放てる刀。
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「デビルズダイスとやらを使ってみようか」
下の階への階段を前にしてショーンさんが言う。
慎重な俺は使うより売ろうと思っていたのだが『おいらが振る~っ』とキューンもショーンさんに続いて言うので仕方なく俺はデビルズダイスを不思議な袋の中から取り出してキューンに手渡した。
「さあ、頑張って5の目を出してくれっ。キューンちゃん」
『いっくよー! せーのっ』
まあ宝箱が出る確率は六分の五。
二人が乗り気ならそれでもいいかと思っていると――
ころんころん。
――出目は6。
「ああーっ、そんな~っ」
『うわっ、6が出ちゃったっ』
「おいおい……」
勘弁してくれ。
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