最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第258話 日常へ
「えっ、あるんですかっ? 大天使の涙石がっ?」
『はい、ございますよ』
電話の相手はダンジョンセンターの職員だった。
全国のダンジョンセンターにあるアイテムの在庫をパソコンで調べてくれたらしく宮崎県に大天使の涙石が置いてあるということを教えてくれたのだった。
「宮崎に行けば大天使の涙石が買えるんですねっ?」
『はい。しかしお一つ三億円になりますが……』
「あ、それは大丈夫です。じゃあ今すぐ向かいますので」
『はい、承知したしました。それではこちらからその旨伝えておきます』
「ありがとうございますっ」
電話を切った俺は神代を見やる。
「あるってさ」
「そのようですね」
神代は涼しい笑みで俺を見返した。
「じゃあ俺はこのまま宮崎に飛んでいくけど、神代はどうするんだ?」
「僕はそうですね……」
腕時計に目をやり、
「まだ時間があるので普段のSSTの活動に戻ります」
と答える。
「そうか。じゃあここでお別れだな」
「はい」
「いろいろ世話になったな」
「いえ、こちらこそ」
俺は神代と別れの挨拶を交わすと「スキル、飛翔魔法ランク10っ」と唱え宙に浮き上がった。
「じゃあな、またどこかで」
「はい、お元気で」
神代に向かって軽く手を上げると俺は一旦自宅のある青森県へと飛び立つのだった。
☆ ☆ ☆
このあと三億円を手にした俺は宮崎県宮崎市にあるダンジョンセンターで大天使の涙石を購入した。
そしてそれをSST本部にいた竹原さんに届けた。
竹原さんはそれを持って亡くなった橋本さんの自宅に向かうと橋本さんの家族の前で橋本さんを見事生き返らせることに成功したということだった。
俺はそれを電話で竹原さんから聞いてやっと心から安堵できたのだった。
☆ ☆ ☆
大天使の涙石を手に入れるため三億円を支払ったことによって俺の貯金は八千万円ほどになっていた。
貯金といっても銀行に預けているわけではなく自宅の金庫に保管してあるだけだが。
決して銀行を信用していないというわけではないのだが自宅の頑強な金庫に入れておく方が俺は安心するのだ。
それに自分の稼いだ大金が目の前にあるというのも気分がいい。
『マスタ~。マスタ~』
ちなみに今俺は自宅の自分の部屋にいるのだがキューンが俺から離れようとしないのだった。
「キューン、もうお前を置いてどこかに行ったりはしないから離れてくれないか?」
『駄目っ。マスタ~。マスタ~』
まるで子猫のようにじゃれついてくるキューン。
家に置き去りにしていったことを根に持っているのかな……?
「俺、ちょっとトイレ行ってくるから待っててくれよ」
と言っても、
『だったらおいらも一緒に行くっ』
と言って聞かない。
「いやいや、トイレくらい一人で行かせてくれよ」
『じゃあおいらドアの前で待ってる』
「はあ……もう好きにしろよ」
ずっとこんな調子だった。
結局キューンの機嫌がもとに戻るまで丸三日を要した。
☆ ☆ ☆
「さてと、最近ダンジョンに潜ってなかったしそろそろ行くかな」
『マスター、ダンジョン行くのっ?』
「ああ。やっぱりダンジョンに潜ってないとなんか張り合いがなくてさ」
学校に行っていないので時間は腐るほどある。
家でとりためておいたテレビ番組を観るのも悪くはないがそれもだんだん飽きてくる。
それにいつまでダンジョンで稼げるかわからないのだから稼げるときに稼いでおきたい。
俺の所持金は一億円を下回ってしまったので将来的なことを考えるとその金額では心もとない。
もっと今のうちに稼いでおかなくては将来遊んで暮らせなくなる。
俺の夢は何不自由なく穏やかな生活を送ること。これに尽きるのだった。
「キューン、今度は試しにランクCのダンジョンに入ってみるか」
『いいよー。面白そう』
「よし、じゃあ次は……」
最近はランクE、ランクDのダンジョンも次々にクリアされていっているので俺はほかのプレイヤーより一足早くランクCのダンジョンに挑んでみることを考える。
早速スマホのアプリでダンジョンを検索。
すると宮城県にランクCのダンジョンをみつけた。
その名も――
「黒い雪のダンジョンだっ」
こうして俺とキューンは初めてランクCのダンジョンに挑戦する運びとなった。
『はい、ございますよ』
電話の相手はダンジョンセンターの職員だった。
全国のダンジョンセンターにあるアイテムの在庫をパソコンで調べてくれたらしく宮崎県に大天使の涙石が置いてあるということを教えてくれたのだった。
「宮崎に行けば大天使の涙石が買えるんですねっ?」
『はい。しかしお一つ三億円になりますが……』
「あ、それは大丈夫です。じゃあ今すぐ向かいますので」
『はい、承知したしました。それではこちらからその旨伝えておきます』
「ありがとうございますっ」
電話を切った俺は神代を見やる。
「あるってさ」
「そのようですね」
神代は涼しい笑みで俺を見返した。
「じゃあ俺はこのまま宮崎に飛んでいくけど、神代はどうするんだ?」
「僕はそうですね……」
腕時計に目をやり、
「まだ時間があるので普段のSSTの活動に戻ります」
と答える。
「そうか。じゃあここでお別れだな」
「はい」
「いろいろ世話になったな」
「いえ、こちらこそ」
俺は神代と別れの挨拶を交わすと「スキル、飛翔魔法ランク10っ」と唱え宙に浮き上がった。
「じゃあな、またどこかで」
「はい、お元気で」
神代に向かって軽く手を上げると俺は一旦自宅のある青森県へと飛び立つのだった。
☆ ☆ ☆
このあと三億円を手にした俺は宮崎県宮崎市にあるダンジョンセンターで大天使の涙石を購入した。
そしてそれをSST本部にいた竹原さんに届けた。
竹原さんはそれを持って亡くなった橋本さんの自宅に向かうと橋本さんの家族の前で橋本さんを見事生き返らせることに成功したということだった。
俺はそれを電話で竹原さんから聞いてやっと心から安堵できたのだった。
☆ ☆ ☆
大天使の涙石を手に入れるため三億円を支払ったことによって俺の貯金は八千万円ほどになっていた。
貯金といっても銀行に預けているわけではなく自宅の金庫に保管してあるだけだが。
決して銀行を信用していないというわけではないのだが自宅の頑強な金庫に入れておく方が俺は安心するのだ。
それに自分の稼いだ大金が目の前にあるというのも気分がいい。
『マスタ~。マスタ~』
ちなみに今俺は自宅の自分の部屋にいるのだがキューンが俺から離れようとしないのだった。
「キューン、もうお前を置いてどこかに行ったりはしないから離れてくれないか?」
『駄目っ。マスタ~。マスタ~』
まるで子猫のようにじゃれついてくるキューン。
家に置き去りにしていったことを根に持っているのかな……?
「俺、ちょっとトイレ行ってくるから待っててくれよ」
と言っても、
『だったらおいらも一緒に行くっ』
と言って聞かない。
「いやいや、トイレくらい一人で行かせてくれよ」
『じゃあおいらドアの前で待ってる』
「はあ……もう好きにしろよ」
ずっとこんな調子だった。
結局キューンの機嫌がもとに戻るまで丸三日を要した。
☆ ☆ ☆
「さてと、最近ダンジョンに潜ってなかったしそろそろ行くかな」
『マスター、ダンジョン行くのっ?』
「ああ。やっぱりダンジョンに潜ってないとなんか張り合いがなくてさ」
学校に行っていないので時間は腐るほどある。
家でとりためておいたテレビ番組を観るのも悪くはないがそれもだんだん飽きてくる。
それにいつまでダンジョンで稼げるかわからないのだから稼げるときに稼いでおきたい。
俺の所持金は一億円を下回ってしまったので将来的なことを考えるとその金額では心もとない。
もっと今のうちに稼いでおかなくては将来遊んで暮らせなくなる。
俺の夢は何不自由なく穏やかな生活を送ること。これに尽きるのだった。
「キューン、今度は試しにランクCのダンジョンに入ってみるか」
『いいよー。面白そう』
「よし、じゃあ次は……」
最近はランクE、ランクDのダンジョンも次々にクリアされていっているので俺はほかのプレイヤーより一足早くランクCのダンジョンに挑んでみることを考える。
早速スマホのアプリでダンジョンを検索。
すると宮城県にランクCのダンジョンをみつけた。
その名も――
「黒い雪のダンジョンだっ」
こうして俺とキューンは初めてランクCのダンジョンに挑戦する運びとなった。
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