最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第257話 生き返らせてあげたい
気を失った陣川を俺は竹原さんと神代のもとへ連れていった。
「終わりました」
「佐倉よくやった! これでお前も気が楽になっただろう」
「佐倉さん、おめでとうございます」
だが俺には素直に喜べないわけがあった。
「とりあえずほっとはしましたけど、俺のせいでSSTのメンバー一人が亡くなっているんですよね……」
「別に佐倉のせいってわけじゃないぞ」
「そうですよ」
「いや……」
二人はそう言ってくれるが俺が生成魔法で作り出した武器によって人が一人亡くなっている以上責任を感じずにはいられない。
「なんとかその人を生き返らせることは出来ないですかね」
俺は竹原さんに訊ねる。
「ふーむ、そうだなぁ……」
「ダンジョンセンターに訊いてみたらどうですか?」
頭をかかえる竹原さんを見て神代が口を開いた。
「今現在人を生き返らせることが出来ると確認されているアイテムはエクゾディアと大天使の涙石だけです。この二つのどちらかがダンジョンセンターにあれば買い取ってその方を生き返らせることも可能ですよ」
と神代。
「もしくはランク10の蘇生魔法を使えるプレイヤーを探すという手もありますが、もしそんな方がいたらとっくに名前が知られているでしょうからこちらは望み薄だと思いますが」
「となるとやっぱりエクゾディアか大天使の涙石を手に入れるしかないのか……」
どちらのアイテムも過去に手に入れたことはあるが使ってしまって手元にはもうない。
あれ? そういえば前に出会った綾子さんがドラゴンの宝珠で生き返ったことがあったはずだが……。
「神代。ドラゴンの宝珠ってアイテムはどうなんだ?」
「ドラゴンの宝珠ですか。そのアイテムはたしか持っていると一度だけ生き返ることが出来るというアイテムだったと思いますよ。ですから今手に入れてもそのアイテムでは亡くなった方を生き返らせることは出来ないかと……」
残念そうに言う。
「そっか……」
ではやはり神代の言う通りエクゾディアか大天使の涙石が必要なわけだ。
「さっきの二つのアイテムだけどいくらで買い取れるか神代は知っているのか?」
訊くと、
「ええ。エクゾディアが十億円で大天使の涙石が三億円だったと思います」
神代が俺を見て答える。
「十億と三億……かなりするなぁ」
「そうですね、どちらもかなりのレアアイテムですからね」
すると竹原さんが、
「佐倉、お前の気持ちはありがたいが死んだ人間をいちいち生き返らせていたらキリがないぞ。死んだ橋本だって警察官の仕事の危険さは充分承知していたはずだ。だからお前がそこまで責任を負う必要はないんだ」
真顔で俺の肩に手を置いた。
「自分の作った包丁で人が殺されたからってその包丁を作った職人が責任を負うのか?」
「はぁ……」
竹原さんは俺を気遣ってこんな発言をしてくれているのだろう。
同じ警察官仲間でありSSTのメンバーだった橋本さんを殺されてSSTのリーダーの竹原さんが平気なはずはないからな。
「竹原さん。お気持ちは嬉しいですけどやっぱり橋本さんは俺が生き返らせてあげたいです」
一度も会ったこともない今初めて名前を知ったくらいの関係性でしかないがそれでもこれは俺がすべきことだと心からそう思う。
すると俺の熱意が伝わったのか竹原さんは「わかった」と一言言ってから、
「その代わり、そこまで言ったからには絶対に橋本を生き返らせるんだぞっ」
怖いくらいに目を見開いて俺を見据えた。
「橋本の家族にはおれから話しておく。佐倉、お前は一刻も早く橋本を生き返らせろ。いいなっ」
「はい、わかりました」
俺の返事にうなずくと竹原さんは陣川を連れて車で走り去っていった。
「佐倉さん、あんなこと言って大丈夫ですか? 最低でも三億円ですよ。それもあるかどうかもわからないのに」
「大丈夫だ、とりあえず三億円は手元にあるから……それにもしダンジョンセンターに置いてなかったら俺がダンジョンで必ずみつけてやるさ」
といつになく強気に言い放つ俺。
まるで自分に言い聞かせるように。
この時の俺は内心プレッシャーに押しつぶされそうになっていたのだが、結果だけ先に言うと俺のこの不安は杞憂に終わる。
なぜならこのあとダンジョンセンターに連絡した俺は大天使の涙石がちょうど宮崎県のダンジョンセンターに持ち込まれたばかりだという情報を知ることになるからだ。
「終わりました」
「佐倉よくやった! これでお前も気が楽になっただろう」
「佐倉さん、おめでとうございます」
だが俺には素直に喜べないわけがあった。
「とりあえずほっとはしましたけど、俺のせいでSSTのメンバー一人が亡くなっているんですよね……」
「別に佐倉のせいってわけじゃないぞ」
「そうですよ」
「いや……」
二人はそう言ってくれるが俺が生成魔法で作り出した武器によって人が一人亡くなっている以上責任を感じずにはいられない。
「なんとかその人を生き返らせることは出来ないですかね」
俺は竹原さんに訊ねる。
「ふーむ、そうだなぁ……」
「ダンジョンセンターに訊いてみたらどうですか?」
頭をかかえる竹原さんを見て神代が口を開いた。
「今現在人を生き返らせることが出来ると確認されているアイテムはエクゾディアと大天使の涙石だけです。この二つのどちらかがダンジョンセンターにあれば買い取ってその方を生き返らせることも可能ですよ」
と神代。
「もしくはランク10の蘇生魔法を使えるプレイヤーを探すという手もありますが、もしそんな方がいたらとっくに名前が知られているでしょうからこちらは望み薄だと思いますが」
「となるとやっぱりエクゾディアか大天使の涙石を手に入れるしかないのか……」
どちらのアイテムも過去に手に入れたことはあるが使ってしまって手元にはもうない。
あれ? そういえば前に出会った綾子さんがドラゴンの宝珠で生き返ったことがあったはずだが……。
「神代。ドラゴンの宝珠ってアイテムはどうなんだ?」
「ドラゴンの宝珠ですか。そのアイテムはたしか持っていると一度だけ生き返ることが出来るというアイテムだったと思いますよ。ですから今手に入れてもそのアイテムでは亡くなった方を生き返らせることは出来ないかと……」
残念そうに言う。
「そっか……」
ではやはり神代の言う通りエクゾディアか大天使の涙石が必要なわけだ。
「さっきの二つのアイテムだけどいくらで買い取れるか神代は知っているのか?」
訊くと、
「ええ。エクゾディアが十億円で大天使の涙石が三億円だったと思います」
神代が俺を見て答える。
「十億と三億……かなりするなぁ」
「そうですね、どちらもかなりのレアアイテムですからね」
すると竹原さんが、
「佐倉、お前の気持ちはありがたいが死んだ人間をいちいち生き返らせていたらキリがないぞ。死んだ橋本だって警察官の仕事の危険さは充分承知していたはずだ。だからお前がそこまで責任を負う必要はないんだ」
真顔で俺の肩に手を置いた。
「自分の作った包丁で人が殺されたからってその包丁を作った職人が責任を負うのか?」
「はぁ……」
竹原さんは俺を気遣ってこんな発言をしてくれているのだろう。
同じ警察官仲間でありSSTのメンバーだった橋本さんを殺されてSSTのリーダーの竹原さんが平気なはずはないからな。
「竹原さん。お気持ちは嬉しいですけどやっぱり橋本さんは俺が生き返らせてあげたいです」
一度も会ったこともない今初めて名前を知ったくらいの関係性でしかないがそれでもこれは俺がすべきことだと心からそう思う。
すると俺の熱意が伝わったのか竹原さんは「わかった」と一言言ってから、
「その代わり、そこまで言ったからには絶対に橋本を生き返らせるんだぞっ」
怖いくらいに目を見開いて俺を見据えた。
「橋本の家族にはおれから話しておく。佐倉、お前は一刻も早く橋本を生き返らせろ。いいなっ」
「はい、わかりました」
俺の返事にうなずくと竹原さんは陣川を連れて車で走り去っていった。
「佐倉さん、あんなこと言って大丈夫ですか? 最低でも三億円ですよ。それもあるかどうかもわからないのに」
「大丈夫だ、とりあえず三億円は手元にあるから……それにもしダンジョンセンターに置いてなかったら俺がダンジョンで必ずみつけてやるさ」
といつになく強気に言い放つ俺。
まるで自分に言い聞かせるように。
この時の俺は内心プレッシャーに押しつぶされそうになっていたのだが、結果だけ先に言うと俺のこの不安は杞憂に終わる。
なぜならこのあとダンジョンセンターに連絡した俺は大天使の涙石がちょうど宮崎県のダンジョンセンターに持ち込まれたばかりだという情報を知ることになるからだ。
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