最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第246話 ワンチーム
「佐倉、こっちに来い!」
神代にSST本部の中を案内してもらっていたところ竹原さんからお呼びがかかる。
「はいっ」
俺と神代が竹原さんのもとへ駆けつけるとそこには眼鏡をかけた利発そうな一人の少年がいた。
「神代はもちろん知っているだろうが佐倉のために紹介しておこう。こいつは鬼頭優太だ」
竹原さんが鬼頭優太という少年の肩に手を置く。
「佐倉さん、よろしくお願いします」
「ああ、こちらこそよろしくな」
俺は優太と握手を交わした。
「優太はランク10の探知魔法とランク6の感知魔法を使えるんだ」
「へー、すごいですね」
探知魔法は魔物とアイテムを感知魔法は罠を見つけ出せる魔法だ。
ランク10の探知魔法はダンジョン探索に役に立つだろうな。うらやましい限りだ。
「ダンジョン外で探知魔法を使うと近くにあるアイテムの位置を割り出せるんだがな、こいつがかけているレアリティ眼鏡を使うことでその中でも特にレア度の高いアイテムだけを探し出すことが出来るんだ」
「はあ」
「それだけじゃないぞ。優太には千里眼というスキルがあってな、探知魔法と組み合わせると日本国内のレアアイテムの位置をすべて把握できるようになるんだ」
竹原さんは自分のことのように胸を張る。
そこに隣で聞いていた神代が俺に話しかけてきた。
「佐倉さん、この鬼頭さんのスキルによって僕たちは宮園健作からレアアイテムを買った八人のスキル犯罪者たちを追いかけて捕まえようというわけです」
「そっか、なるほどな」
どうやって逃げた八人をみつけるのかと思っていたがそういうことだったのか。
「SSTは現在千人ほどが在籍しているのだが日本各地に散らばってスキル犯罪者たちを取り締まっているからな、人手が充分足りているとは言えない。本来なら佐倉にも格闘訓練などを受けさせてやりたいところだが死者が出た以上そうも言っていられない。そこでSSTに入ったばかりで悪いが佐倉には宮園からレアアイテムを買った八人を早急に捕まえてもらいたい。いいなっ」
「はい、もちろんですっ」
初めからそのつもりだった。
俺のせいでレアアイテムが犯罪者の手に渡ってしまったのだからな、言われなくてもやるさ。
「SSTは今三人編成で動いている。そこで当然佐倉にも三人で行動してもらうことになるが構わないよなっ」
「はい、それは構いませんけど……」
「海道さんと長澤さんと水川さんも今まさに三人で鬼頭さんの指示した場所にレアアイテムを追いかけに行っているんですよ」
と神代。
「へー、そうなのか。えっと、竹原さん。それでメンバーは誰なんですか?」
一人は神代だとしてもう一人は……優太じゃないよな。
「おれとお前と神代の三人に決まっているだろうがっ」
「え、竹原さんもですか?」
「なんだ、おれでは不満かっ?」
「いえ、そうじゃないですけどっ……」
竹原さんは本部に残るのだと勝手に思い込んでいた。
「よーしっ。じゃあ優太、レアアイテムの場所はどこだっ?」
「ちょっと待ってくださいね。スキル、千里眼っ。スキル、探知魔法ランク10っ」
優太がスキルを発動させてから魔法を唱える。
すると神代が俺に話しかけてくる。
「ダンジョンセンターにあるレアアイテムを除くと個人で所有しているレアアイテムの数は千個ほどだそうです。それを三人一組でしらみつぶしに当たっていくというわけです」
「へー」
「その中でもやはり東京が一番多いそうですよ」
その時、
「わかりましたっ」
優太が声を発した。
「ここから直線距離にして約十キロの場所に現在移動しているレアアイテムがあります。SSTのメンバーは誰もこのレアアイテムを追っていません」
「なあ、優太。どんなアイテムかはわからないのか?」
「ごめんなさい佐倉さん。レアアイテムだということはわかるんですけどそれ以上は……」
と言って悲しげな顔で首を横に振る優太。
「あ、いや、いいんだ悪いっ」
余計なことを訊いてしまったと少し反省する俺。
「佐倉、無駄話はそれくらいでいいだろう。優太よくやった。詳しい場所は作戦指令室に伝えておけ、いいなっ」
「はいっ、竹原さん」
優太は元気にうなずいた。
「では神代、佐倉、行くぞっ! おれたちはワンチームっ!」
竹原さんは人差し指を天高く掲げると言い放つ。
「おいおい、どうしたっ。元気がないぞ二人ともっ」
「え?」
俺は呆気にとられるも、
「お前たちも声を出せっ。遊びじゃないんだぞっ!」
竹原さんは真剣そのもの。
「神代……?」
神代に目をやると神代はにこっと微笑むだけ。
えー。俺もさっきのをやるのか……?
「もう一度やり直しだっ。では行くぞっ! おれたちは――」
えーい、ヤケだっ。
「「「ワンチームっ!」」」
俺と神代は竹原さんにならって人差し指を高々と掲げながら大声を上げた。
……珍しく神代が顔を赤くしていたのが印象的だった。
神代にSST本部の中を案内してもらっていたところ竹原さんからお呼びがかかる。
「はいっ」
俺と神代が竹原さんのもとへ駆けつけるとそこには眼鏡をかけた利発そうな一人の少年がいた。
「神代はもちろん知っているだろうが佐倉のために紹介しておこう。こいつは鬼頭優太だ」
竹原さんが鬼頭優太という少年の肩に手を置く。
「佐倉さん、よろしくお願いします」
「ああ、こちらこそよろしくな」
俺は優太と握手を交わした。
「優太はランク10の探知魔法とランク6の感知魔法を使えるんだ」
「へー、すごいですね」
探知魔法は魔物とアイテムを感知魔法は罠を見つけ出せる魔法だ。
ランク10の探知魔法はダンジョン探索に役に立つだろうな。うらやましい限りだ。
「ダンジョン外で探知魔法を使うと近くにあるアイテムの位置を割り出せるんだがな、こいつがかけているレアリティ眼鏡を使うことでその中でも特にレア度の高いアイテムだけを探し出すことが出来るんだ」
「はあ」
「それだけじゃないぞ。優太には千里眼というスキルがあってな、探知魔法と組み合わせると日本国内のレアアイテムの位置をすべて把握できるようになるんだ」
竹原さんは自分のことのように胸を張る。
そこに隣で聞いていた神代が俺に話しかけてきた。
「佐倉さん、この鬼頭さんのスキルによって僕たちは宮園健作からレアアイテムを買った八人のスキル犯罪者たちを追いかけて捕まえようというわけです」
「そっか、なるほどな」
どうやって逃げた八人をみつけるのかと思っていたがそういうことだったのか。
「SSTは現在千人ほどが在籍しているのだが日本各地に散らばってスキル犯罪者たちを取り締まっているからな、人手が充分足りているとは言えない。本来なら佐倉にも格闘訓練などを受けさせてやりたいところだが死者が出た以上そうも言っていられない。そこでSSTに入ったばかりで悪いが佐倉には宮園からレアアイテムを買った八人を早急に捕まえてもらいたい。いいなっ」
「はい、もちろんですっ」
初めからそのつもりだった。
俺のせいでレアアイテムが犯罪者の手に渡ってしまったのだからな、言われなくてもやるさ。
「SSTは今三人編成で動いている。そこで当然佐倉にも三人で行動してもらうことになるが構わないよなっ」
「はい、それは構いませんけど……」
「海道さんと長澤さんと水川さんも今まさに三人で鬼頭さんの指示した場所にレアアイテムを追いかけに行っているんですよ」
と神代。
「へー、そうなのか。えっと、竹原さん。それでメンバーは誰なんですか?」
一人は神代だとしてもう一人は……優太じゃないよな。
「おれとお前と神代の三人に決まっているだろうがっ」
「え、竹原さんもですか?」
「なんだ、おれでは不満かっ?」
「いえ、そうじゃないですけどっ……」
竹原さんは本部に残るのだと勝手に思い込んでいた。
「よーしっ。じゃあ優太、レアアイテムの場所はどこだっ?」
「ちょっと待ってくださいね。スキル、千里眼っ。スキル、探知魔法ランク10っ」
優太がスキルを発動させてから魔法を唱える。
すると神代が俺に話しかけてくる。
「ダンジョンセンターにあるレアアイテムを除くと個人で所有しているレアアイテムの数は千個ほどだそうです。それを三人一組でしらみつぶしに当たっていくというわけです」
「へー」
「その中でもやはり東京が一番多いそうですよ」
その時、
「わかりましたっ」
優太が声を発した。
「ここから直線距離にして約十キロの場所に現在移動しているレアアイテムがあります。SSTのメンバーは誰もこのレアアイテムを追っていません」
「なあ、優太。どんなアイテムかはわからないのか?」
「ごめんなさい佐倉さん。レアアイテムだということはわかるんですけどそれ以上は……」
と言って悲しげな顔で首を横に振る優太。
「あ、いや、いいんだ悪いっ」
余計なことを訊いてしまったと少し反省する俺。
「佐倉、無駄話はそれくらいでいいだろう。優太よくやった。詳しい場所は作戦指令室に伝えておけ、いいなっ」
「はいっ、竹原さん」
優太は元気にうなずいた。
「では神代、佐倉、行くぞっ! おれたちはワンチームっ!」
竹原さんは人差し指を天高く掲げると言い放つ。
「おいおい、どうしたっ。元気がないぞ二人ともっ」
「え?」
俺は呆気にとられるも、
「お前たちも声を出せっ。遊びじゃないんだぞっ!」
竹原さんは真剣そのもの。
「神代……?」
神代に目をやると神代はにこっと微笑むだけ。
えー。俺もさっきのをやるのか……?
「もう一度やり直しだっ。では行くぞっ! おれたちは――」
えーい、ヤケだっ。
「「「ワンチームっ!」」」
俺と神代は竹原さんにならって人差し指を高々と掲げながら大声を上げた。
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