最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第245話 タイマン勝負
「タイマン勝負ってどういう意味ですか?」
俺は初めて聞く言葉に首をかしげた。
「なんだ、佐倉真琴。そんなことも知らないのかっ。タイマン勝負ってのは一対一の男の真剣勝負だっ」
「じゃあ、もしかして俺と竹原さんが殴り合ったりするってことですか?」
「殴り合うほどの実力が佐倉真琴、お前にあればだがなっ」
竹原さんは「はっはっは」と高笑いしている。
「神代っ、神代っ。どうすればいい?」
俺は神代を呼び寄せこそっと耳打ちした。
「竹原さんは真剣勝負とか言ってるけど、俺本気出したらまずいよな」
神代は竹原さんのことをSST最強と言っていた気がするがここまでの竹原さんの言動を見る限りとてもそうは思えない。
「あの人、本当にSSTのトップか? お前の方が強いんじゃないのか?」
「とんでもない。竹原さんは僕なんかより間違いなく強いですよ」
そう前置きしたうえで神代は、
「ただ、佐倉さん。今のあなたが超人的なまでに強すぎるせいで竹原さんが大したことないように見えるだけです」
そうささやく。
「なので絶対に本気を出してはいけませんよ。SSTのトップを万が一殺しでもしたら収拾がつかなくなりますからね。警察全体を敵に回しかねませんよ」
「わ、わかってるよ」
さらっと怖いことを言うなよな、まったく。
「おい、佐倉真琴っ。神代と何楽しげにこそこそ話しているんだ、ええっ。これからおれとタイマン張るっていう割にずいぶんと余裕じゃないかっ」
「いや、別に楽しくは――」
「ごたくはいいっ! これは正々堂々とした真剣勝負だからな、本気でかかって来いよっ。おれも本気で行くっ」
「本気……」
だから本気でやったらあなたを殺してしまうのですが……。
「佐倉真琴っ。お前が気絶する前におれに一発でもクリーンヒットを決めてみせろ、そうしたらお前のSST入りを認めてやるっ! ここにいる全員が証人だっ。いいな、お前らっ!」
「「「はいっ!」」」
周りにいたSSTのメンバーたちが声を揃えて返事をした。
「よし、神代っ。お前が合図をしろっ。佐倉真琴っ、準備はいいなっ!」
竹原さんは神代と俺に順に目を向ける。
神代も俺も返事とともにうなずいてみせた。
そして直後、神代が声を上げる。
「よーい、初めっ!」
その瞬間だった。
竹原さんが「スキル、パラメータ3倍化っ!」と口にする。
さらに続けて「スキル、膨張魔法ランク10っ!」と発した。
すると竹原さんの両腕がぼこっ、ぼこっと信じられないくらいに大きく肥大化した。
「えっ……!?」
虚を突かれた俺は一瞬動きが止まる。
そこを見逃さず竹原さんは俺の目の前に迫るとこぶしを振り回した。
竹原さんの強烈な右フックを俺はとっさに左腕でガードするが床にはじき飛ばされる。
ゆっくり立ち上がりながら、
「おー、びっくりした」
つぶやく俺。
それを見てSSTのメンバーたちが、
「おい、あいつ平気な顔してるぞっ」
「竹原さんのパンチをもろに受けたのに立ち上がったっ!?」
「あいつ、腕が折れてないのかっ」
驚愕の表情を浮かべていた。
「ほう。おれの一撃をくらって立ち上がれるとはすごいじゃないか、佐倉真琴っ。防御力を上げるスキルでも使っているのかなっ」
竹原さんは笑いながら巨大化した腕をぐるぐると回す。
「佐倉真琴。かかってこいっ!」
「じゃあ、今度はこっちから行きますよっ」
言うなり俺は超高速で移動した。
「なっ!?」
「「「っ!?」」」
その場にいた全員には俺がその刹那消えたと思ったことだろう。
だがもちろん消えたわけではない。俺はちょっと早めに走っただけだった。
次の瞬間竹原さんの目の前に姿を見せた俺は、
「スキル、峰打ちっ」
覚えたばかりの新スキルである【峰打ち】を発動させて竹原さんの腹を殴った。
ボゴッ!!
腹にこぶしがめり込み竹原さんが口から血反吐をまき散らす。
そしてそのまま竹原さんは膝から崩れ落ちるようにして床に倒れ込んだ。
「た、竹原さんっ!?」
竹原さんはうつ伏せのままぴくぴく痙攣している。
「おい、回復魔法使える奴早くっ!」
「竹原さん、しっかりしてくださいっ!」
SSTのメンバーたちが竹原さんに駆け寄る中、神代が俺に近付いてきて、
「佐倉さん。今の攻撃は?」
そっと訊いてくる。
「あー、峰打ちっていってな。相手を絶対に殺すことなく倒せるスキルだよ。人間相手には便利だろ」
「ふふっ……そうですか。なるほど。佐倉さん、あなたはまた僕の知らない領域に足を踏み入れてしまっていたのですね」
「なんだそれ? 変な言い方するなよな……恥ずかしい」
SSTのメンバーたちに囲まれて回復魔法を施されている竹原さんを眺めながら、
「それより俺は合格できたのか?」
神代に訊ねた。
「大丈夫ですよ佐倉さん。あなたが合格じゃなかったらSSTには誰一人として参加できませんから。それに竹原さんは負けず嫌いですが伊達にSSTのトップを張ってはいませんからね」
神代の言葉通り、このあと起き上がってきた竹原さんによって俺は正式にSST入りを認められたのだった。
俺は初めて聞く言葉に首をかしげた。
「なんだ、佐倉真琴。そんなことも知らないのかっ。タイマン勝負ってのは一対一の男の真剣勝負だっ」
「じゃあ、もしかして俺と竹原さんが殴り合ったりするってことですか?」
「殴り合うほどの実力が佐倉真琴、お前にあればだがなっ」
竹原さんは「はっはっは」と高笑いしている。
「神代っ、神代っ。どうすればいい?」
俺は神代を呼び寄せこそっと耳打ちした。
「竹原さんは真剣勝負とか言ってるけど、俺本気出したらまずいよな」
神代は竹原さんのことをSST最強と言っていた気がするがここまでの竹原さんの言動を見る限りとてもそうは思えない。
「あの人、本当にSSTのトップか? お前の方が強いんじゃないのか?」
「とんでもない。竹原さんは僕なんかより間違いなく強いですよ」
そう前置きしたうえで神代は、
「ただ、佐倉さん。今のあなたが超人的なまでに強すぎるせいで竹原さんが大したことないように見えるだけです」
そうささやく。
「なので絶対に本気を出してはいけませんよ。SSTのトップを万が一殺しでもしたら収拾がつかなくなりますからね。警察全体を敵に回しかねませんよ」
「わ、わかってるよ」
さらっと怖いことを言うなよな、まったく。
「おい、佐倉真琴っ。神代と何楽しげにこそこそ話しているんだ、ええっ。これからおれとタイマン張るっていう割にずいぶんと余裕じゃないかっ」
「いや、別に楽しくは――」
「ごたくはいいっ! これは正々堂々とした真剣勝負だからな、本気でかかって来いよっ。おれも本気で行くっ」
「本気……」
だから本気でやったらあなたを殺してしまうのですが……。
「佐倉真琴っ。お前が気絶する前におれに一発でもクリーンヒットを決めてみせろ、そうしたらお前のSST入りを認めてやるっ! ここにいる全員が証人だっ。いいな、お前らっ!」
「「「はいっ!」」」
周りにいたSSTのメンバーたちが声を揃えて返事をした。
「よし、神代っ。お前が合図をしろっ。佐倉真琴っ、準備はいいなっ!」
竹原さんは神代と俺に順に目を向ける。
神代も俺も返事とともにうなずいてみせた。
そして直後、神代が声を上げる。
「よーい、初めっ!」
その瞬間だった。
竹原さんが「スキル、パラメータ3倍化っ!」と口にする。
さらに続けて「スキル、膨張魔法ランク10っ!」と発した。
すると竹原さんの両腕がぼこっ、ぼこっと信じられないくらいに大きく肥大化した。
「えっ……!?」
虚を突かれた俺は一瞬動きが止まる。
そこを見逃さず竹原さんは俺の目の前に迫るとこぶしを振り回した。
竹原さんの強烈な右フックを俺はとっさに左腕でガードするが床にはじき飛ばされる。
ゆっくり立ち上がりながら、
「おー、びっくりした」
つぶやく俺。
それを見てSSTのメンバーたちが、
「おい、あいつ平気な顔してるぞっ」
「竹原さんのパンチをもろに受けたのに立ち上がったっ!?」
「あいつ、腕が折れてないのかっ」
驚愕の表情を浮かべていた。
「ほう。おれの一撃をくらって立ち上がれるとはすごいじゃないか、佐倉真琴っ。防御力を上げるスキルでも使っているのかなっ」
竹原さんは笑いながら巨大化した腕をぐるぐると回す。
「佐倉真琴。かかってこいっ!」
「じゃあ、今度はこっちから行きますよっ」
言うなり俺は超高速で移動した。
「なっ!?」
「「「っ!?」」」
その場にいた全員には俺がその刹那消えたと思ったことだろう。
だがもちろん消えたわけではない。俺はちょっと早めに走っただけだった。
次の瞬間竹原さんの目の前に姿を見せた俺は、
「スキル、峰打ちっ」
覚えたばかりの新スキルである【峰打ち】を発動させて竹原さんの腹を殴った。
ボゴッ!!
腹にこぶしがめり込み竹原さんが口から血反吐をまき散らす。
そしてそのまま竹原さんは膝から崩れ落ちるようにして床に倒れ込んだ。
「た、竹原さんっ!?」
竹原さんはうつ伏せのままぴくぴく痙攣している。
「おい、回復魔法使える奴早くっ!」
「竹原さん、しっかりしてくださいっ!」
SSTのメンバーたちが竹原さんに駆け寄る中、神代が俺に近付いてきて、
「佐倉さん。今の攻撃は?」
そっと訊いてくる。
「あー、峰打ちっていってな。相手を絶対に殺すことなく倒せるスキルだよ。人間相手には便利だろ」
「ふふっ……そうですか。なるほど。佐倉さん、あなたはまた僕の知らない領域に足を踏み入れてしまっていたのですね」
「なんだそれ? 変な言い方するなよな……恥ずかしい」
SSTのメンバーたちに囲まれて回復魔法を施されている竹原さんを眺めながら、
「それより俺は合格できたのか?」
神代に訊ねた。
「大丈夫ですよ佐倉さん。あなたが合格じゃなかったらSSTには誰一人として参加できませんから。それに竹原さんは負けず嫌いですが伊達にSSTのトップを張ってはいませんからね」
神代の言葉通り、このあと起き上がってきた竹原さんによって俺は正式にSST入りを認められたのだった。
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