最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第221話 深い魔のダンジョン地下八~十階
深い魔のダンジョン地下八階でブレッドシードという種をみつける。
この種は土の中に植えると半日で沢山のパンをみのらせる木に成長するというアイテムだった。
有希さんは何も食料は持っていないし俺も持っている食べ物は缶詰めとお菓子くらいなので本当にパンが木になるのならあとで休憩する時にでも使ってみようという話になった。
キューンも『食べてみたいっ』と目を輝かせていた。
☆ ☆ ☆
深い魔のダンジョン地下九階にて、先頭を歩いていた有希さんの足元からデスアントライオンが前足を伸ばし襲ってきた。
「有希さんっ」という俺の声に反応した有希さんはすぐに後ろに飛び退いてこれを間一髪かわす。
蟻地獄の中にいたデスアントライオンめがけて有希さんが竜宮の扇子を大きく振った。
それにより真空魔法が発動し真空の刃がデスアントライオンに向かって飛んでいく。
するとデスアントライオンはとっさに地中に潜って真空の刃をやり過ごし次の瞬間、蟻地獄の中から飛び出て前足を振り上げながら有希さんに攻撃を仕掛けてきた。
『有希っ』
「問題ないっ!」
有希さんはキューンの呼びかけに答えるように叫ぶと持っていたなまくらソードでデスアントライオンの横っ腹めがけフルスイングした。
『グエェェッ……!』
有希さんの打撃はクリーンヒット。
デスアントライオンは壁に激突すると力なく地面に倒れた。
『グ、ググ……』
「銀次たちの仇だっ!」
有希さんは竜宮の扇子で倒れているデスアントライオンを一閃。
斜めに斬り裂かれたデスアントライオンが消滅していった。
……まあ実際は、今のデスアントライオンが銀次さんたちの命を奪った個体というわけではないのだが有希さんからしたらデスアントライオンすべてが憎いのかもしれないな。
地下九階では帰還石を拾うことが出来た。
帰還石は名前の通りダンジョンから地上へと帰還できるアイテムだが、俺自身帰還魔法という魔法を覚えているのでもしかしたら今後は不要なものとして売ることになるかもしれない。
俺はとりあえずそれを不思議な袋の中にしまった。
☆ ☆ ☆
深い魔のダンジョン地下十階。
*************************************
バロンドール――人形タイプの魔物。手に持ったマントをかざすことで魔法を跳ね返すことが出来る。まれにベヒーモスを呼び寄せることもある。
*************************************
マントを持ち闘牛士のような出で立ちのバロンドールと対峙する有希さん。
有希さんは舌なめずりしてバロンドールの様子をうかがっている。
毎度のことながら俺は有希さんから手を出すなと言われているので少し離れたところからキューンと一緒に黙って見ていた。
これまで俺が一緒に行動してきたプレイヤーの人たちとは違って有希さんはかなり好戦的な人なので出来る限り魔物は自分で倒したいのだそうだ。
また、いくら魔物相手とはいっても二人がかりで倒すのは卑怯だという考えを持っているようで、俺は「そこで見ていろよっ」と有希さんにしっかりと念押しされていた。
「はぁっ!」
有希さんが先に仕掛けた。
左手に持っていた扇子を振り上げ真空の刃をバロンドールめがけて放つ。
するとバロンドールはマントをひらりとさせて真空の刃を有希さんに跳ね返した。
「はっ! はぁっ!」
だが有希さんはそんなことはお構いなしに扇子を何度も振りかぶる。
両者の間で真空の刃が行き来してそれぞれがぶつかり合い相殺されていく。
と、
『ッ!?』
直後バロンドールが目を見張った。
というのもさっきまでいた場所に有希さんの姿はもうなかったからだ。
すでに横から回り込んでいた有希さんはバロンドールの懐に潜り込んでいた。
「くらえっ!」
心臓部分に力任せに剣を突き刺す有希さん。
剣はバロンドールの体を見事貫通する。
カタカタと小刻みに震えながらバロンドールはそのまま消滅していった。
「どうだっ、見てたかっ」
有希さんは楽しそうに俺を振り返り見る。
「はい、見てましたよ」
『有希、なかなかやるじゃん』
俺とキューンが答えると有希さんは満足げにうなずいた。
うーん……有希さんが積極的に魔物を倒すのはいいんだけどそれだと俺のレベルが全然上がらないんだよなぁ。
これまでの同行者とは明らかに違う有希さんを見つつ俺は心の中でそうつぶやいていた。
この種は土の中に植えると半日で沢山のパンをみのらせる木に成長するというアイテムだった。
有希さんは何も食料は持っていないし俺も持っている食べ物は缶詰めとお菓子くらいなので本当にパンが木になるのならあとで休憩する時にでも使ってみようという話になった。
キューンも『食べてみたいっ』と目を輝かせていた。
☆ ☆ ☆
深い魔のダンジョン地下九階にて、先頭を歩いていた有希さんの足元からデスアントライオンが前足を伸ばし襲ってきた。
「有希さんっ」という俺の声に反応した有希さんはすぐに後ろに飛び退いてこれを間一髪かわす。
蟻地獄の中にいたデスアントライオンめがけて有希さんが竜宮の扇子を大きく振った。
それにより真空魔法が発動し真空の刃がデスアントライオンに向かって飛んでいく。
するとデスアントライオンはとっさに地中に潜って真空の刃をやり過ごし次の瞬間、蟻地獄の中から飛び出て前足を振り上げながら有希さんに攻撃を仕掛けてきた。
『有希っ』
「問題ないっ!」
有希さんはキューンの呼びかけに答えるように叫ぶと持っていたなまくらソードでデスアントライオンの横っ腹めがけフルスイングした。
『グエェェッ……!』
有希さんの打撃はクリーンヒット。
デスアントライオンは壁に激突すると力なく地面に倒れた。
『グ、ググ……』
「銀次たちの仇だっ!」
有希さんは竜宮の扇子で倒れているデスアントライオンを一閃。
斜めに斬り裂かれたデスアントライオンが消滅していった。
……まあ実際は、今のデスアントライオンが銀次さんたちの命を奪った個体というわけではないのだが有希さんからしたらデスアントライオンすべてが憎いのかもしれないな。
地下九階では帰還石を拾うことが出来た。
帰還石は名前の通りダンジョンから地上へと帰還できるアイテムだが、俺自身帰還魔法という魔法を覚えているのでもしかしたら今後は不要なものとして売ることになるかもしれない。
俺はとりあえずそれを不思議な袋の中にしまった。
☆ ☆ ☆
深い魔のダンジョン地下十階。
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バロンドール――人形タイプの魔物。手に持ったマントをかざすことで魔法を跳ね返すことが出来る。まれにベヒーモスを呼び寄せることもある。
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マントを持ち闘牛士のような出で立ちのバロンドールと対峙する有希さん。
有希さんは舌なめずりしてバロンドールの様子をうかがっている。
毎度のことながら俺は有希さんから手を出すなと言われているので少し離れたところからキューンと一緒に黙って見ていた。
これまで俺が一緒に行動してきたプレイヤーの人たちとは違って有希さんはかなり好戦的な人なので出来る限り魔物は自分で倒したいのだそうだ。
また、いくら魔物相手とはいっても二人がかりで倒すのは卑怯だという考えを持っているようで、俺は「そこで見ていろよっ」と有希さんにしっかりと念押しされていた。
「はぁっ!」
有希さんが先に仕掛けた。
左手に持っていた扇子を振り上げ真空の刃をバロンドールめがけて放つ。
するとバロンドールはマントをひらりとさせて真空の刃を有希さんに跳ね返した。
「はっ! はぁっ!」
だが有希さんはそんなことはお構いなしに扇子を何度も振りかぶる。
両者の間で真空の刃が行き来してそれぞれがぶつかり合い相殺されていく。
と、
『ッ!?』
直後バロンドールが目を見張った。
というのもさっきまでいた場所に有希さんの姿はもうなかったからだ。
すでに横から回り込んでいた有希さんはバロンドールの懐に潜り込んでいた。
「くらえっ!」
心臓部分に力任せに剣を突き刺す有希さん。
剣はバロンドールの体を見事貫通する。
カタカタと小刻みに震えながらバロンドールはそのまま消滅していった。
「どうだっ、見てたかっ」
有希さんは楽しそうに俺を振り返り見る。
「はい、見てましたよ」
『有希、なかなかやるじゃん』
俺とキューンが答えると有希さんは満足げにうなずいた。
うーん……有希さんが積極的に魔物を倒すのはいいんだけどそれだと俺のレベルが全然上がらないんだよなぁ。
これまでの同行者とは明らかに違う有希さんを見つつ俺は心の中でそうつぶやいていた。
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