最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第219話 レベル20970
オークキングに向かって駆け出した有希さん。
着物の裾をはだけさせ長い脚を露出させながらオークキングに飛び掛かる。
「はあぁっ!」
手に持った扇子でオークキングの肩口に斬りかかった。
『グルルッ……!?』
動きの遅いオークキングの肩から胸にかけてザクッと裂傷が出来る。
「おりゃっ!」
着地した有希さんが今度はあざやかな回し蹴りをオークキングに浴びせた。
ひるんだオークキングに畳みかけるようにそこから剣と扇子の連撃をくらわせていく。
おおー、なかなかやるな~。
口だけではないその身のこなしに俺は感心していた。
おそらくだが有希さんはなんらかの格闘訓練を受けているのだろう。
「はっ!」
オークキングの懐に潜った有希さんがアッパーカットのように扇子を振り上げる。
『グルッ……!』
その攻撃によってオークキングの腹が縦に斬り裂かれた。
血を噴き出しながら後ろによろめくオークキング。
「どうだい、真琴っ。あたしが本気を出せばこんなもんさっ」
余裕だということを見せつけたかったのだろう後ろにいた俺を振り返り見る有希さん。
とその時だった。
『グルルッ!』
「ぅぐっ……!?」
オークキングが有希さんの首を掴んだ。
そして軽々と持ち上げる。
「有希さんっ」
俺は助けに入ろうとするが、
「へ、平気だっ……」
有希さんは苦しそうにそうつぶやくと扇子を大きく振った。
その扇子の攻撃はオークキングには届かない。
だがしかし、大きく振り下ろされた扇子からは真空の刃が飛び出していた。
オークキングの首に真空の刃が直撃する。
『グルルッ……!?』
その拍子に有希さんを掴んでいたオークキングの手が開いた。
「この豚野郎がっ!」
自由になった有希さんは一旦着地したあと跳び上がりお返しとばかりにオークキングの首を扇子ではね飛ばした。
オークキングの頭部が地面に転がり落ちる。
「ふぅっ……ちょっとてこずったがこんなもんだ」
と俺を見る有希さん。
「この辺りの魔物だったらあたしでも一人で倒せるんだ。わかったか?」
「ええ、わかりましたよ」
少々自信過剰なきらいもあるが有希さんはスキルがない割にはかなり強い部類に入るようだ。
剣と扇子の二刀流はなかなか様になっていた。
「おっと、そういえば忘れるところだった。真琴のステータスボードを早く確認させてくれ」
「え、まだそれ言うんですか? それはさっき断ったじゃないですか」
「なんで嫌なんだ、見られてまずいものなんかないだろう」
「それは、そうですけど……」
なんかこのやり取りも面倒くさくなってきたな。
嘘をついているという罪悪感も少しはあるし……いっそもう秘密にするのはやめにしようか。
この世界には俺以外にも【レベルフリー】を持っている人間がいることもわかったし何も俺だけが特別というわけではないのかもしれない。
だったら秘密にしておく理由はだいぶ薄れてくる。
するとキューンが口を開いた。
『ねぇマスター。有希は多分マスターがステータスボードを見せるまで諦めないと思うよ』
「おっ、いいこと言うじゃないかキューン。その通り、あたしは一度こうだと決めたらてこでも動かないからな」
『ねっ? マスター』
「うーん、そうだなぁ……」
有希さんとキューンは俺をじっとみつめている。
『おいらがダンジョンセンターに入った時だって大して騒ぎにはならなかったし、人間って他人を見ているようであまり見ていないんじゃないかな』
哲学めいたことを言ってくるキューン。
「キューンは俺がステータスボードを見せることに賛成なのか?」
俺はキューンの耳元でささやく。
『うん、おいらは賛成だよっ。だってその方がマスターだって誰にも気兼ねなく本気が出せるでしょ』
「まあ、そうだな」
「おい、二人して何をこそこそ話してるんだ? あたしたちはもう仲間なんだ、隠し事はよくないぞ」
ぐっと身を乗り出してくる有希さん。
「わかりましたよ、もう隠し事はしませんよ」
俺は覚悟を決めた。
そして、
「俺のレベルは異常ですからね。見ても驚かないでくださいよ……ステータスオープン」と口にした。
*************************************
名前:佐倉真琴
レベル:20970
HP:110527/131045 MP:84127/112716
ちから:120318
みのまもり:108323
すばやさ:99871
スキル:経験値1000倍
:レベルフリー
:必要経験値1/3000
:魔法耐性(強)
:魔法効果10倍
:状態異常自然回復
:火炎魔法ランク10
:氷結魔法ランク10
:電撃魔法ランク10
:飛翔魔法ランク10
:転移魔法ランク10
:識別魔法ランク10
:生成魔法ランク10
:帰還魔法ランク6
:レベル消費
*************************************
「ほら、見てください。これが俺のステータスです」
俺は自分のステータスボードを有希さんに見るよううながす。
「どれどれ……ってなんだこれはっ!? レベルが二万超えてるじゃないかっ!?」
目を見開いて声を上げる有希さん。
「だからそう言ったじゃないですか。俺のレベルは【レベルフリー】ってスキルのおかげで際限なく上がるんですよ」
「それにしたって上がりすぎだろっ!」
「レベルが上がりやすくなるスキルも覚えてますから。ほら、これとこれです」
俺はステータスボードに表示されている【経験値1000倍】と【必要経験値1/3000】を指差して説明した。
「それにしても、すごいなこれは。まさに桁違いじゃないか」
「そうですね。これが国のお偉いさんとかに知られるとまずいかなぁと思って黙っていたんですよ」
「ん? なんでまずいんだ? 全然問題ないだろ」
「いや、なんか変に頼りにされても嫌だったので……俺は穏やかに暮らしたいんですよ」
「ふーん。正直あたしには真琴の考えはちっともわからないがあたしに本当のことを話してくれたことは素直に嬉しいよ、ありがとうな真琴」
根本的に性格の違う有希さんには俺の考えは理解してもらえなかったようだが、それでも有希さんの笑顔を見ることが出来て正直に話してよかったなと思えたのだった。
着物の裾をはだけさせ長い脚を露出させながらオークキングに飛び掛かる。
「はあぁっ!」
手に持った扇子でオークキングの肩口に斬りかかった。
『グルルッ……!?』
動きの遅いオークキングの肩から胸にかけてザクッと裂傷が出来る。
「おりゃっ!」
着地した有希さんが今度はあざやかな回し蹴りをオークキングに浴びせた。
ひるんだオークキングに畳みかけるようにそこから剣と扇子の連撃をくらわせていく。
おおー、なかなかやるな~。
口だけではないその身のこなしに俺は感心していた。
おそらくだが有希さんはなんらかの格闘訓練を受けているのだろう。
「はっ!」
オークキングの懐に潜った有希さんがアッパーカットのように扇子を振り上げる。
『グルッ……!』
その攻撃によってオークキングの腹が縦に斬り裂かれた。
血を噴き出しながら後ろによろめくオークキング。
「どうだい、真琴っ。あたしが本気を出せばこんなもんさっ」
余裕だということを見せつけたかったのだろう後ろにいた俺を振り返り見る有希さん。
とその時だった。
『グルルッ!』
「ぅぐっ……!?」
オークキングが有希さんの首を掴んだ。
そして軽々と持ち上げる。
「有希さんっ」
俺は助けに入ろうとするが、
「へ、平気だっ……」
有希さんは苦しそうにそうつぶやくと扇子を大きく振った。
その扇子の攻撃はオークキングには届かない。
だがしかし、大きく振り下ろされた扇子からは真空の刃が飛び出していた。
オークキングの首に真空の刃が直撃する。
『グルルッ……!?』
その拍子に有希さんを掴んでいたオークキングの手が開いた。
「この豚野郎がっ!」
自由になった有希さんは一旦着地したあと跳び上がりお返しとばかりにオークキングの首を扇子ではね飛ばした。
オークキングの頭部が地面に転がり落ちる。
「ふぅっ……ちょっとてこずったがこんなもんだ」
と俺を見る有希さん。
「この辺りの魔物だったらあたしでも一人で倒せるんだ。わかったか?」
「ええ、わかりましたよ」
少々自信過剰なきらいもあるが有希さんはスキルがない割にはかなり強い部類に入るようだ。
剣と扇子の二刀流はなかなか様になっていた。
「おっと、そういえば忘れるところだった。真琴のステータスボードを早く確認させてくれ」
「え、まだそれ言うんですか? それはさっき断ったじゃないですか」
「なんで嫌なんだ、見られてまずいものなんかないだろう」
「それは、そうですけど……」
なんかこのやり取りも面倒くさくなってきたな。
嘘をついているという罪悪感も少しはあるし……いっそもう秘密にするのはやめにしようか。
この世界には俺以外にも【レベルフリー】を持っている人間がいることもわかったし何も俺だけが特別というわけではないのかもしれない。
だったら秘密にしておく理由はだいぶ薄れてくる。
するとキューンが口を開いた。
『ねぇマスター。有希は多分マスターがステータスボードを見せるまで諦めないと思うよ』
「おっ、いいこと言うじゃないかキューン。その通り、あたしは一度こうだと決めたらてこでも動かないからな」
『ねっ? マスター』
「うーん、そうだなぁ……」
有希さんとキューンは俺をじっとみつめている。
『おいらがダンジョンセンターに入った時だって大して騒ぎにはならなかったし、人間って他人を見ているようであまり見ていないんじゃないかな』
哲学めいたことを言ってくるキューン。
「キューンは俺がステータスボードを見せることに賛成なのか?」
俺はキューンの耳元でささやく。
『うん、おいらは賛成だよっ。だってその方がマスターだって誰にも気兼ねなく本気が出せるでしょ』
「まあ、そうだな」
「おい、二人して何をこそこそ話してるんだ? あたしたちはもう仲間なんだ、隠し事はよくないぞ」
ぐっと身を乗り出してくる有希さん。
「わかりましたよ、もう隠し事はしませんよ」
俺は覚悟を決めた。
そして、
「俺のレベルは異常ですからね。見ても驚かないでくださいよ……ステータスオープン」と口にした。
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名前:佐倉真琴
レベル:20970
HP:110527/131045 MP:84127/112716
ちから:120318
みのまもり:108323
すばやさ:99871
スキル:経験値1000倍
:レベルフリー
:必要経験値1/3000
:魔法耐性(強)
:魔法効果10倍
:状態異常自然回復
:火炎魔法ランク10
:氷結魔法ランク10
:電撃魔法ランク10
:飛翔魔法ランク10
:転移魔法ランク10
:識別魔法ランク10
:生成魔法ランク10
:帰還魔法ランク6
:レベル消費
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「ほら、見てください。これが俺のステータスです」
俺は自分のステータスボードを有希さんに見るよううながす。
「どれどれ……ってなんだこれはっ!? レベルが二万超えてるじゃないかっ!?」
目を見開いて声を上げる有希さん。
「だからそう言ったじゃないですか。俺のレベルは【レベルフリー】ってスキルのおかげで際限なく上がるんですよ」
「それにしたって上がりすぎだろっ!」
「レベルが上がりやすくなるスキルも覚えてますから。ほら、これとこれです」
俺はステータスボードに表示されている【経験値1000倍】と【必要経験値1/3000】を指差して説明した。
「それにしても、すごいなこれは。まさに桁違いじゃないか」
「そうですね。これが国のお偉いさんとかに知られるとまずいかなぁと思って黙っていたんですよ」
「ん? なんでまずいんだ? 全然問題ないだろ」
「いや、なんか変に頼りにされても嫌だったので……俺は穏やかに暮らしたいんですよ」
「ふーん。正直あたしには真琴の考えはちっともわからないがあたしに本当のことを話してくれたことは素直に嬉しいよ、ありがとうな真琴」
根本的に性格の違う有希さんには俺の考えは理解してもらえなかったようだが、それでも有希さんの笑顔を見ることが出来て正直に話してよかったなと思えたのだった。
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