最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第217話 新たな同行者
『も~、マスターは優しすぎるんだから』
「悪いなキューン。勝手に決めちゃって」
『別にいいけどさ~。おいらはマスターといられればそれで』
キューンの理解も得られたようだし俺は有希さんに向き直った。
「じゃあ有希さん、とりあえず有希さんを実家まで送りましょうか? それからエクゾディア探しをするってことでいいですよね?」
有希さんに確かめる。
すると、
「全然よくないぞっ。何言ってんだ真琴っ」
顔をしかめる有希さん。
「え、だって今約束したじゃないですか」
「約束したのはあたしに手を貸すってことだろう」
「そうですよ。だから有希さんのエクゾディア探しを俺が手伝いますって」
「ああ、あたしもそう言っているじゃないか」
「……?」
有希さんの言っていることがよくわからない。
「え? もしかして有希さんと一緒にエクゾディアを探すってことですか?」
「そう言っているだろうが」
「みつかるまでずっと一緒にですか? 俺がみつけたらその時に渡しに行って買い取ってもらうってことじゃなくてですか?」
「ああ、みつかるまであたしのエクゾディア探しに協力してもらう。そういう約束のはずだぞ」
俺は絶句する。
なぜなら俺はてっきりダンジョン探索の途中にエクゾディアをみつけたらその時に有希さんに連絡してそれを渡せば二億円で買い取ってくれるものだと思い込んでいた。
まさかみつかるまで一緒にダンジョン探索をするだなんて……思ってもいなかった。
「あの、じゃあもしこのダンジョンでエクゾディアがみつからなかった場合別のダンジョンにも一緒に行くってことですか?」
「まあ、そうなるな」
「そんな……」
「おいおい、一応訊いておくがまさか約束を破ろうなんて考えてないよな? 真琴」
有希さんは凍てつくような視線を俺によこす。
「男に二言はないんだろ。言ったよな、真琴」
「は、はい。まあ……」
「よし、それならいいんだ。じゃあ早速行こうかっ」
言って有希さんは歩き出した。
『マスター、なんか話が違うけど』
恨めしそうに俺を見るキューン。
「すまん、キューン。俺にとってもこれは予想外だ……」
「おーい何してるっ。真琴、キューン、早く来いっ!」
有希さんが俺とキューンに向かって手招きしている。
『はぁ~。おいら、あの人苦手かも』
「気が合うな。俺もだよ」
俺とキューンは愚痴りながらも有希さんのあとを追った。
☆ ☆ ☆
「有希さん、参考までに今の有希さんの装備品とか持っているアイテムとか教えてもらってもいいですか?」
俺は横を歩く有希さんに訊ねる。
「装備品か? あたしの装備品は真琴が取り返してくれたこのなまくらソードとこのかんざしとこの着物とそれからこの扇子だ」
言って有希さんは持っていた剣、それから頭に差していたかんざしと着ている着物と着物の袖の中に隠し持っていた扇子を順々に指差していった。
「ほかに持っているアイテムは一つもない、銀次に持たせていたからな。今頃はあいつの遺体と一緒に地面の中で眠っているだろうさ」
「そうですか」
「それがどうかしたか?」
「いえ、有希さんの強さを確認しておきたかったので……一応識別魔法で有希さんの装備品見てもいいですか?」
「ああ、構わない。好きにしな」
男のような口調で返す有希さん。
褐色の肌をしていて見た目はエスニック美女なのにどうも違和感がある。
やはりヤクザの家で生まれ育ったせいなのかな……?
「なんだ? あたしの顔に何かついているか?」
「あ、いえなんでもないですっ」
危ない危ない、じろじろ見すぎてしまったか。
気を取り直して、
「スキル、識別魔法ランク10っ」
「スキル、識別魔法ランク10っ」
「スキル、識別魔法ランク10っ」
俺は有希さんの装備品それぞれに識別魔法を唱えた。
*************************************
紅のかんざし――身につけていると火炎魔法の威力が上がる。さらに炎への耐性が少しつく。
*************************************
*************************************
不死鳥の着物――身につけている者が死ぬと一度だけHP1の状態で生き返ることが出来る。
*************************************
*************************************
竜宮の扇子――斬れ味の鋭い扇子。大きく振って使うとランク3程度の真空魔法を発生させることが出来る。
*************************************
「へー、結構いい装備品みたいですね」
「そうだろう。あ、そうだっ。ついでにあたしのステータスも見ておくか?」
「え、いいんですか?」
「ああ、あたしたちはもう仲間だからな」
そう言うと有希さんは「ステータスオープン」と口にした。
俺は横から有希さんのステータスボードを覗かせてもらう。
*************************************
名前:大和田有希
レベル:99
HP:847/847 MP:989/989
ちから:812
みのまもり:866
すばやさ:1028
スキル:なし
*************************************
「あー、スキルほんとに一つも覚えてないんですね」
「だからそう言っただろ」
と有希さん。
同じステータスボードを見ているから顔が近い。
『最大MP高いのに魔法覚えてないなんてもったいないね』
「そうだな。あたしもそれは思っていたがこればっかりはどうしようもないからな」
「あ、もういいですよ。ありがとうございました」
「そうか。ステータスクローズ」
有希さんはレベル99だけあってなかなか強いがやはりスキルが一つもないのが痛い。
素材アイテムがあれば生成魔法で強力な武器や防具を作ってやることも出来るが。
現時点では不死鳥の着物が唯一の救いか……。
「悪いなキューン。勝手に決めちゃって」
『別にいいけどさ~。おいらはマスターといられればそれで』
キューンの理解も得られたようだし俺は有希さんに向き直った。
「じゃあ有希さん、とりあえず有希さんを実家まで送りましょうか? それからエクゾディア探しをするってことでいいですよね?」
有希さんに確かめる。
すると、
「全然よくないぞっ。何言ってんだ真琴っ」
顔をしかめる有希さん。
「え、だって今約束したじゃないですか」
「約束したのはあたしに手を貸すってことだろう」
「そうですよ。だから有希さんのエクゾディア探しを俺が手伝いますって」
「ああ、あたしもそう言っているじゃないか」
「……?」
有希さんの言っていることがよくわからない。
「え? もしかして有希さんと一緒にエクゾディアを探すってことですか?」
「そう言っているだろうが」
「みつかるまでずっと一緒にですか? 俺がみつけたらその時に渡しに行って買い取ってもらうってことじゃなくてですか?」
「ああ、みつかるまであたしのエクゾディア探しに協力してもらう。そういう約束のはずだぞ」
俺は絶句する。
なぜなら俺はてっきりダンジョン探索の途中にエクゾディアをみつけたらその時に有希さんに連絡してそれを渡せば二億円で買い取ってくれるものだと思い込んでいた。
まさかみつかるまで一緒にダンジョン探索をするだなんて……思ってもいなかった。
「あの、じゃあもしこのダンジョンでエクゾディアがみつからなかった場合別のダンジョンにも一緒に行くってことですか?」
「まあ、そうなるな」
「そんな……」
「おいおい、一応訊いておくがまさか約束を破ろうなんて考えてないよな? 真琴」
有希さんは凍てつくような視線を俺によこす。
「男に二言はないんだろ。言ったよな、真琴」
「は、はい。まあ……」
「よし、それならいいんだ。じゃあ早速行こうかっ」
言って有希さんは歩き出した。
『マスター、なんか話が違うけど』
恨めしそうに俺を見るキューン。
「すまん、キューン。俺にとってもこれは予想外だ……」
「おーい何してるっ。真琴、キューン、早く来いっ!」
有希さんが俺とキューンに向かって手招きしている。
『はぁ~。おいら、あの人苦手かも』
「気が合うな。俺もだよ」
俺とキューンは愚痴りながらも有希さんのあとを追った。
☆ ☆ ☆
「有希さん、参考までに今の有希さんの装備品とか持っているアイテムとか教えてもらってもいいですか?」
俺は横を歩く有希さんに訊ねる。
「装備品か? あたしの装備品は真琴が取り返してくれたこのなまくらソードとこのかんざしとこの着物とそれからこの扇子だ」
言って有希さんは持っていた剣、それから頭に差していたかんざしと着ている着物と着物の袖の中に隠し持っていた扇子を順々に指差していった。
「ほかに持っているアイテムは一つもない、銀次に持たせていたからな。今頃はあいつの遺体と一緒に地面の中で眠っているだろうさ」
「そうですか」
「それがどうかしたか?」
「いえ、有希さんの強さを確認しておきたかったので……一応識別魔法で有希さんの装備品見てもいいですか?」
「ああ、構わない。好きにしな」
男のような口調で返す有希さん。
褐色の肌をしていて見た目はエスニック美女なのにどうも違和感がある。
やはりヤクザの家で生まれ育ったせいなのかな……?
「なんだ? あたしの顔に何かついているか?」
「あ、いえなんでもないですっ」
危ない危ない、じろじろ見すぎてしまったか。
気を取り直して、
「スキル、識別魔法ランク10っ」
「スキル、識別魔法ランク10っ」
「スキル、識別魔法ランク10っ」
俺は有希さんの装備品それぞれに識別魔法を唱えた。
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紅のかんざし――身につけていると火炎魔法の威力が上がる。さらに炎への耐性が少しつく。
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不死鳥の着物――身につけている者が死ぬと一度だけHP1の状態で生き返ることが出来る。
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竜宮の扇子――斬れ味の鋭い扇子。大きく振って使うとランク3程度の真空魔法を発生させることが出来る。
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「へー、結構いい装備品みたいですね」
「そうだろう。あ、そうだっ。ついでにあたしのステータスも見ておくか?」
「え、いいんですか?」
「ああ、あたしたちはもう仲間だからな」
そう言うと有希さんは「ステータスオープン」と口にした。
俺は横から有希さんのステータスボードを覗かせてもらう。
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名前:大和田有希
レベル:99
HP:847/847 MP:989/989
ちから:812
みのまもり:866
すばやさ:1028
スキル:なし
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「あー、スキルほんとに一つも覚えてないんですね」
「だからそう言っただろ」
と有希さん。
同じステータスボードを見ているから顔が近い。
『最大MP高いのに魔法覚えてないなんてもったいないね』
「そうだな。あたしもそれは思っていたがこればっかりはどうしようもないからな」
「あ、もういいですよ。ありがとうございました」
「そうか。ステータスクローズ」
有希さんはレベル99だけあってなかなか強いがやはりスキルが一つもないのが痛い。
素材アイテムがあれば生成魔法で強力な武器や防具を作ってやることも出来るが。
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