最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第214話 ガラの悪い四人
「え? えっと……なんて言いました?」
「その剣はあたしのだって言ったんだよっ!」
着物を着た二十歳そこそこの女性が語気を強めて言う。
長い髪をかんざしで上にまとめている分俺よりちょっと背が高い。
「いや、あの、この剣はさっきガーゴイルが持っていた剣なんですけど……」
「だからそれがあたしの剣だって言ってるんだっ!」
「はい?」
「つべこべ言わずさっさとそれを返しなっ!」
着物姿の女性が鋭い眼差しで俺をにらみつけてくる。
う~ん、この人は何を言っているんだろう?
俺が呆気にとられているとそこへ、
「姐さん、一人で先に行ったら危ないですぜっ!」
「さっきのガーゴイルみつかりましたか、姐さんっ!」
「とっちめてやりやしょうぜっ!」
三人の男性が威勢よく駆けつけてきた。
みんな気合いの入った髪型と服装でいかにも反社っぽいのだが……。
俺に気付いた三人。
「なんや兄ちゃん、珍しいもんでも見たよな顔しよってからに」
「何見てんだこら、しばき回すぞっ!」
「姐さん、このガキなんすか?」
「こいつ、あたしの剣を返さないつもりらしい」
あごをしゃくる女性。
「いやいや、別に返さないって言ってるわけじゃなくてですね、この剣はさっき――」
「ごたごたとじゃかましんじゃこらぁっ!」
黒地にまだら模様の入ったシャツを着たオールバックの男性がほえる。
続けざまに、
「いいから返せやガキっ! いてまうぞ、われぇっ!」
太った大男が叫んだ。
すると、
「やめや、お前ら。かたぎの人にそんな態度とんなや」
四人の中では最年長に見える眼鏡をかけたインテリ風の男性が二人を制する。
そのインテリ風の男性は続けて、
「兄ちゃん、その剣はもともと姐さんのもんなんや。ちぃっとよそ見してる隙にガーゴイルが盗んで持っていきよったんや。だから返してくれるか?」
穏やかな口調で俺に言った。
口調こそ穏やかだが敵意のこもった目で俺をずっと見据えている。
「あー、そうだったんですか。そういうことなら返しますよ」
なんか関わり合いになりたくない人たちだ。
剣を渡して話が済むならそれでいい。
俺は女性に近付いていき剣を差し出した。
「すいませんでした。じゃあ……はいこれ、お返しします」
「わかればいいんだ、わかればなっ」
横柄な態度で女性が剣を受け取ったその時だった。
『お礼くらい言ったらいいのに。変なのっ』
キューンが口を開いた。
「「「あぁん?」」」
その言葉を聞いて男性三人の目の色が変わる。
「なんじゃクソガキっ!」
大男が俺の胸ぐらを掴んできた。
「いや、俺は言ってないですって……」
「てめぇ以外に誰がいるんだこらぁっ!」
オールバックがいきり立つ。
「えっと、だからこのキューンていう俺の仲間の魔物が……」
俺はキューンを指差すが、
「兄ちゃんな、あんまなめたこと言ってると沈めちゃうよ」
インテリ眼鏡も眠たそうな目で俺を見てきていた。
別にこんな奴ら本気を出さずともどうとでもなるのだが出来れば話し合いで解決したい。
俺はそう思いキューンに目を向ける。
「おい、キューン。この人たちになんとか言ってくれ」
「てめぇこら、魔物が喋るわけねぇだろうがっ!」
『おいら喋れるよっ』
「「「「っ!?」」」」
キューンが声を発すると女性を含めた全員がぎょっとして驚いた。
そして女性がキューンに近寄っていく。
「……あんた人間の言葉を喋れるのか?」
『うん、そうだよっ』
「そうか……ってそのネックレスはどうしたんだっ!!」
キューンの首にぶら下がったネックレスを見た女性の表情が一変して険しい顔になった。
『これ? これはさっき拾ったんだよ。ねぇマスター』
「ん? ああ、そうだったな」
たしかデスアントライオンのドロップアイテムだったか。
「ちょっとそれ、よく見せなっ!」
『何? どうしたのさ』
「いいからっ!」
女性はネックレスをまじまじとみつめそれからこう言い放った。
「この金のネックレスはあたしの親父の大和田組組長が泰造にくれてやったもんだっ! それをなんであんたたちが持ってやがるっ! 泰造は無事なんだろうなっ、答え次第じゃただじゃおかないぞっ!」
「……は?」
『……は?』
俺とキューンは意味が分からずシンクロするように同時に首をかしげたのだった。
「その剣はあたしのだって言ったんだよっ!」
着物を着た二十歳そこそこの女性が語気を強めて言う。
長い髪をかんざしで上にまとめている分俺よりちょっと背が高い。
「いや、あの、この剣はさっきガーゴイルが持っていた剣なんですけど……」
「だからそれがあたしの剣だって言ってるんだっ!」
「はい?」
「つべこべ言わずさっさとそれを返しなっ!」
着物姿の女性が鋭い眼差しで俺をにらみつけてくる。
う~ん、この人は何を言っているんだろう?
俺が呆気にとられているとそこへ、
「姐さん、一人で先に行ったら危ないですぜっ!」
「さっきのガーゴイルみつかりましたか、姐さんっ!」
「とっちめてやりやしょうぜっ!」
三人の男性が威勢よく駆けつけてきた。
みんな気合いの入った髪型と服装でいかにも反社っぽいのだが……。
俺に気付いた三人。
「なんや兄ちゃん、珍しいもんでも見たよな顔しよってからに」
「何見てんだこら、しばき回すぞっ!」
「姐さん、このガキなんすか?」
「こいつ、あたしの剣を返さないつもりらしい」
あごをしゃくる女性。
「いやいや、別に返さないって言ってるわけじゃなくてですね、この剣はさっき――」
「ごたごたとじゃかましんじゃこらぁっ!」
黒地にまだら模様の入ったシャツを着たオールバックの男性がほえる。
続けざまに、
「いいから返せやガキっ! いてまうぞ、われぇっ!」
太った大男が叫んだ。
すると、
「やめや、お前ら。かたぎの人にそんな態度とんなや」
四人の中では最年長に見える眼鏡をかけたインテリ風の男性が二人を制する。
そのインテリ風の男性は続けて、
「兄ちゃん、その剣はもともと姐さんのもんなんや。ちぃっとよそ見してる隙にガーゴイルが盗んで持っていきよったんや。だから返してくれるか?」
穏やかな口調で俺に言った。
口調こそ穏やかだが敵意のこもった目で俺をずっと見据えている。
「あー、そうだったんですか。そういうことなら返しますよ」
なんか関わり合いになりたくない人たちだ。
剣を渡して話が済むならそれでいい。
俺は女性に近付いていき剣を差し出した。
「すいませんでした。じゃあ……はいこれ、お返しします」
「わかればいいんだ、わかればなっ」
横柄な態度で女性が剣を受け取ったその時だった。
『お礼くらい言ったらいいのに。変なのっ』
キューンが口を開いた。
「「「あぁん?」」」
その言葉を聞いて男性三人の目の色が変わる。
「なんじゃクソガキっ!」
大男が俺の胸ぐらを掴んできた。
「いや、俺は言ってないですって……」
「てめぇ以外に誰がいるんだこらぁっ!」
オールバックがいきり立つ。
「えっと、だからこのキューンていう俺の仲間の魔物が……」
俺はキューンを指差すが、
「兄ちゃんな、あんまなめたこと言ってると沈めちゃうよ」
インテリ眼鏡も眠たそうな目で俺を見てきていた。
別にこんな奴ら本気を出さずともどうとでもなるのだが出来れば話し合いで解決したい。
俺はそう思いキューンに目を向ける。
「おい、キューン。この人たちになんとか言ってくれ」
「てめぇこら、魔物が喋るわけねぇだろうがっ!」
『おいら喋れるよっ』
「「「「っ!?」」」」
キューンが声を発すると女性を含めた全員がぎょっとして驚いた。
そして女性がキューンに近寄っていく。
「……あんた人間の言葉を喋れるのか?」
『うん、そうだよっ』
「そうか……ってそのネックレスはどうしたんだっ!!」
キューンの首にぶら下がったネックレスを見た女性の表情が一変して険しい顔になった。
『これ? これはさっき拾ったんだよ。ねぇマスター』
「ん? ああ、そうだったな」
たしかデスアントライオンのドロップアイテムだったか。
「ちょっとそれ、よく見せなっ!」
『何? どうしたのさ』
「いいからっ!」
女性はネックレスをまじまじとみつめそれからこう言い放った。
「この金のネックレスはあたしの親父の大和田組組長が泰造にくれてやったもんだっ! それをなんであんたたちが持ってやがるっ! 泰造は無事なんだろうなっ、答え次第じゃただじゃおかないぞっ!」
「……は?」
『……は?』
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