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最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~

シオヤマ琴@『最強最速』10月2日発売

第208話 HP・MP全回復

「よし、それじゃそろそろ行くとするか」
『うんっ。沢山寝たしお腹もいっぱいになったしダンジョン探索頑張ろうねっ』


睡眠と食事を済ませた俺とキューンはダンジョン探索を再開するため透明テントから出るとテントを片付ける。
そしてそれを不思議な袋の中にしまうと歩き出した。




『マスター、MP回復した?』
横を飛ぶキューンの問いに、
「十時間も寝たんだ。全回復してるはずだよ」
と答えつつ俺はステータスボードを開いてみる。


「ステータスオープン」




*************************************


名前:佐倉真琴


レベル:16782


HP:110527/110527 MP:86227/86227


ちから:100375


みのまもり:85969


すばやさ:80451


スキル:経験値1000倍
   :レベルフリー
   :必要経験値1/2850
   :魔法耐性(強)
   :魔法効果10倍
   :状態異常自然回復
   :火炎魔法ランク10
   :氷結魔法ランク10
   :電撃魔法ランク10
   :飛翔魔法ランク10
   :転移魔法ランク10
   :識別魔法ランク10
   :生成魔法ランク10
   :帰還魔法ランク3
   :レベル消費


*************************************




「ああ、やっぱり全回復してる。これだけMPがあればもう残りMPを気にする必要もないな。魔法は使い放題だ」
『よかったね、マスター』


【必要経験値1/2850】の効果で前以上にレベルが上がりやすくなっているし生成魔法や帰還魔法も覚えられたのでレベル1になったのも意外と悪くなかったのかもしれない。
……ただそれは結果論であってまたスライム退治から始めるのは億劫だからもう【レベル消費】を使うつもりはないがな。




『あれ、マスター。誰かの足音がするよ』
突然キューンが耳をぴくっとさせて言った。


「誰か? 魔物じゃなくてか?」
『うん、人間だと思う。こっちに近付いてきてるよ』


俺には何も聞こえないがキューンには足音が聞こえているらしい。


「じゃあプレイヤーか」
『すごく大勢いる感じだよ。足音が沢山するもん』
キューンは耳を澄ましている。


まあ、俺のように高ランクダンジョンをソロで探索するプレイヤーは珍しいからな。
チームを組んで挑むのが普通だろう。


「大勢のプレイヤーと挨拶するのも面倒だからさっさと移動しようか」
提案するが、
『でももうすぐそこまで来てるよ。あ、ほらっ』
キューンが通路を指差した。


俺がその方向を見ると通路から俺たちのいる空間へとプレイヤーたちがぞろぞろ入ってきた。
そして俺を見るなり、
「おっ、本当に佐倉くんがいたぞっ」
「やった、ラッキーっ。まだ地下一階にいたわっ」
「佐倉さん、こんにちは~!」
みな一様に笑みを浮かべ駆け寄ってくる。


年代も性別もばらばらな十人くらいのプレイヤーが俺のもとへやってくるとその中の一人のおじさんが口を開いた。


「きみ佐倉くんだよね。はじめまして、私は戸叶という者です」
五十代後半くらいの戸叶と名乗ったそのおじさんは人懐っこい笑顔で握手を求めてくる。


「あ、どうも。はじめまして」
俺はその手をそっと握ると挨拶を返した。


「その魔物はもしかして佐倉くんが召喚魔法で呼び出した魔物かな?」
戸叶さんが可愛らしく首をかしげているキューンを見て口にする。


「あ、えっとまあ……そんなとこです」
ちょっと違うのだが敵の魔物だとは思っていないようなのでそう答えておいた。


「いきなりこんな大人数で押しかけてごめんね。びっくりしたよね」
「はあ……そうですね」


俺が戸惑った顔をしていると戸叶さんが優しく微笑む。


「私たちは北海道民だけで結成したチーム北海道のメンバーなんだ。私は一応そこの代表というかリーダーなんだけどね……いやあ、頼りないリーダーでみんなには迷惑かけてばかりでね……」
「リーダー、そんなことより本題本題っ」
後ろにいた若い男性が戸叶さんに声をかけた。


「あ、そうだったね、ごめんごめん。こほんっ……えーっとね、実はうちのメンバーがSNSで興味深い投稿を目にしてね」
「SNSですか……」
「そうなんだ。そのSNSにはね、深い魔のダンジョンで会ったきみに生成魔法で魔法を一切受け付けないっていうすごくレアな鎧を作ってもらったってそれは嬉しそうに書かれてあったんだよ」


生成魔法で鎧を作ってもらった……?
もしかして森久保夫妻のことかな……。


「そのSNSを頼りに私たちはここまでやってきたんだ」
「はあ……そうなんですか」
「そこで佐倉真琴くん、きみにお願いがあるんだ」


戸叶さんは俺の目をしっかりとみつめて言う。


「私たちにも生成魔法で特別な武具を作ってもらえないだろうか」

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