最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第207話 十時間睡眠
「えーっと、ここをこうかな……?」
『え~、そうじゃないんじゃないかな~』
「そっか?」
俺はキューンに見守られながら透明テントとやらを組み立てていた。
不親切なことに説明書などが一切ついていなかったのでテントなど組み立てたことのない俺にとっては一苦労だった。
「こことここを合わせるんだろ。多分」
『う~ん……どうだろ~』
あらゆる角度から見つつキューンが頭をひねる。
頭をひねりたいのは俺も同じだ。
『マスター大丈夫? これ組み立てられる?』
「ああ、もうちょっと頑張ってみるよ」
ここで諦めたらキューンに格好がつかない。
俺のことを慕ってくれているキューンのためにもなんとか完成させなければ。
『あっ、マスターっ。敵だよっ』
「おうっ」
俺は持っていたステンレス製の棒を一旦地面に置くと魔導騎士に向かって駆け出した。
そして次の瞬間ガシャーンと魔導騎士の腹を打ち砕く。
《佐倉真琴のレベルが173上がりました》
「よしっ。続きだ続き」
魔導騎士を倒した俺はまたもテントと格闘するのだった。
☆ ☆ ☆
「出来たっ。出来たぞキューン」
『ほんとだっ。マスターすごいやっ』
俺はその後時間をかけてテントを組み立てることに見事成功した。
すると透明テントは文字通りすぅーっと透明になっていく。
「おおっ、消えていくぞっ」
『すごいすごいっ。見えなくなったよっ』
透明になったテントを見てキューンがはしゃぐ中、俺は透明テントの入り口を開けてみた。
「うん、中は透明じゃないんだな」
透明テントの中は緑色の世界だった。
「ほらキューン、入ってみな」
『うんっ』
俺が開けた隙間からキューンがテントの中に飛び込む。
『へー、中は結構広いんだね~』
「そうだな。二人で寝る分には充分すぎるくらいだな」
正確には一人と一匹だが。
俺は入り口を閉めると早速横になった。
「ふぅー。別に疲れていたわけじゃないけど横になると気持ちいいな」
『おいらも寝よっと』
言ってキューンが俺のすぐ隣に横たわる。
「なんか落ち着くなぁ……」
『そうだね~……』
そうして俺たちは目を閉じると深い眠りへと落ちていった。
☆ ☆ ☆
『……マスター。マスター起きてよ、マスターってばっ』
耳元でキューンの声がする。
「……ぅん……キューン……?」
『マスターってば、そろそろ起きた方がいいんじゃないの。もう十時間くらい眠ってるよ』
「えっ……十時間もっ?」
十時間という言葉に反応して俺は目が覚めた。
上半身を起こすと、
「え、マジで十時間も寝てたの、俺?」
枕元に置いていたスマホを確認する。
「あっ本当だ。すげー寝てたな」
『まあ、おいらも今さっき起きたばかりだけどさ』
目をこすりながらキューン。
「いやぁよく寝た。透明テント様様だな」
透明テントのおかげかノンストレスで快眠できた。
透明テントの中にいれば魔物に気付かれないというのは本当のようだ。
「じゃあそろそろダンジョン探索再開するか」
『あっマスター。その前においら、お腹が減――』
きゅるるるる~。
空腹なのだろうキューンの腹が鳴る。
「ふふっ、わかったよ。まずは腹ごしらえだな」
『うんっ。おいらお腹が減ってたんだ』
「食べ物なら沢山あるから心配するな。ほとんどは缶詰めだけどな」
『おいら缶詰め大好きだよっ』
「そりゃよかった」
俺は不思議な袋の中に手を突っ込むと水とお菓子と大量の缶詰めを取り出して並べた。
「さあ、どれでも好きなものを食べてくれ」
『迷うな~。どれがいいかな~っ』
目を輝かせて缶詰めを見比べているキューンを見ながら俺は十時間も寝たのにまだ眠り足りないのか大きなあくびを一つしたのだった。
『え~、そうじゃないんじゃないかな~』
「そっか?」
俺はキューンに見守られながら透明テントとやらを組み立てていた。
不親切なことに説明書などが一切ついていなかったのでテントなど組み立てたことのない俺にとっては一苦労だった。
「こことここを合わせるんだろ。多分」
『う~ん……どうだろ~』
あらゆる角度から見つつキューンが頭をひねる。
頭をひねりたいのは俺も同じだ。
『マスター大丈夫? これ組み立てられる?』
「ああ、もうちょっと頑張ってみるよ」
ここで諦めたらキューンに格好がつかない。
俺のことを慕ってくれているキューンのためにもなんとか完成させなければ。
『あっ、マスターっ。敵だよっ』
「おうっ」
俺は持っていたステンレス製の棒を一旦地面に置くと魔導騎士に向かって駆け出した。
そして次の瞬間ガシャーンと魔導騎士の腹を打ち砕く。
《佐倉真琴のレベルが173上がりました》
「よしっ。続きだ続き」
魔導騎士を倒した俺はまたもテントと格闘するのだった。
☆ ☆ ☆
「出来たっ。出来たぞキューン」
『ほんとだっ。マスターすごいやっ』
俺はその後時間をかけてテントを組み立てることに見事成功した。
すると透明テントは文字通りすぅーっと透明になっていく。
「おおっ、消えていくぞっ」
『すごいすごいっ。見えなくなったよっ』
透明になったテントを見てキューンがはしゃぐ中、俺は透明テントの入り口を開けてみた。
「うん、中は透明じゃないんだな」
透明テントの中は緑色の世界だった。
「ほらキューン、入ってみな」
『うんっ』
俺が開けた隙間からキューンがテントの中に飛び込む。
『へー、中は結構広いんだね~』
「そうだな。二人で寝る分には充分すぎるくらいだな」
正確には一人と一匹だが。
俺は入り口を閉めると早速横になった。
「ふぅー。別に疲れていたわけじゃないけど横になると気持ちいいな」
『おいらも寝よっと』
言ってキューンが俺のすぐ隣に横たわる。
「なんか落ち着くなぁ……」
『そうだね~……』
そうして俺たちは目を閉じると深い眠りへと落ちていった。
☆ ☆ ☆
『……マスター。マスター起きてよ、マスターってばっ』
耳元でキューンの声がする。
「……ぅん……キューン……?」
『マスターってば、そろそろ起きた方がいいんじゃないの。もう十時間くらい眠ってるよ』
「えっ……十時間もっ?」
十時間という言葉に反応して俺は目が覚めた。
上半身を起こすと、
「え、マジで十時間も寝てたの、俺?」
枕元に置いていたスマホを確認する。
「あっ本当だ。すげー寝てたな」
『まあ、おいらも今さっき起きたばかりだけどさ』
目をこすりながらキューン。
「いやぁよく寝た。透明テント様様だな」
透明テントのおかげかノンストレスで快眠できた。
透明テントの中にいれば魔物に気付かれないというのは本当のようだ。
「じゃあそろそろダンジョン探索再開するか」
『あっマスター。その前においら、お腹が減――』
きゅるるるる~。
空腹なのだろうキューンの腹が鳴る。
「ふふっ、わかったよ。まずは腹ごしらえだな」
『うんっ。おいらお腹が減ってたんだ』
「食べ物なら沢山あるから心配するな。ほとんどは缶詰めだけどな」
『おいら缶詰め大好きだよっ』
「そりゃよかった」
俺は不思議な袋の中に手を突っ込むと水とお菓子と大量の缶詰めを取り出して並べた。
「さあ、どれでも好きなものを食べてくれ」
『迷うな~。どれがいいかな~っ』
目を輝かせて缶詰めを見比べているキューンを見ながら俺は十時間も寝たのにまだ眠り足りないのか大きなあくびを一つしたのだった。
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