最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第193話 翻訳まんじゅう
「……あなたは、誰?」
首をかしげる斎藤。
「いや、格闘大会で戦った佐倉真琴だよっ。忘れたのか?」
「……あー……思い出した」
斎藤は俺をじーっとみつめてからそう言った。
「まったく。それにしても斎藤って青森の人間だったのか?」
「……違う」
「え、じゃあなんでここにいるんだよ」
「……休みだから従妹の家に泊まりに来てるだけ」
愛想なく淡々と答える。
「なんだ、そうなのか」
「……ねぇ、その魔物どうしたの? 召喚したの?」
斎藤が俺の頭の上に乗っているキューンを指差し口にした。
そういえば斎藤は召喚魔法が使えたんだったな。
「いいや、そうじゃない。フロアボスが落としていった卵から出てきたんだよ」
「……ふーん」
そう言うと斎藤はキューンを見上げ「……わたしは斎藤春子。あなたは?」と問いかける。
『キュイイィィ』
「……そう。かっこいい」
『キュイイィィー』
「……それわかる」
「なあ、何してるんだ?」
俺の言葉を無視して斎藤はキューンを手招きする。
するとキューンは『キュイイィィ』とそれに従い斎藤の肩に自ら飛び乗った。
「おっ、珍しいな。キューンが俺以外になつくなんて」
『キュイイィィ~』
キューンが斎藤の顔にすり寄る。
それでも斎藤は無表情のまま、
「……あなた幸せ?」
『キュイイィィ~』
「……そう。よかった」
キューンと言葉を交わしていた。
「なあ斎藤、お前もしかしてキューンの言ってることがわかるのか?」
もしくは高野のように読心魔法でも使っているのだろうか……。
「……? 佐倉くんはわからないの?」
「ああ、何を言ってるかさっぱりだ。ってことはやっぱり斎藤はキューンの言葉がわかるんだな」
「……うん」
そう返した斎藤はスカートのポケットに手を入れると何かを取り出してみせる。
「……これあげる」
そしてまんじゅうらしきものを俺に差し出してきた。
「なんだこれ?」
「……おまんじゅう」
「それは見ればわかるさ。だからなんなんだ?」
「……これを人間が食べると魔物と会話できるようになる。魔物に食べさせれば人間と会話できるようになる」
「マジでっ? これダンジョンで拾ったアイテムなのか?」
「……そう」
こくりとうなずく斎藤。
「これ、ただで貰っていいのか?」
「……うん、あげる」
「おお、ありがとう」
「……従妹が待ってるからもう行く」
「ああ、わかった……サンキュー斎藤っ」
去っていく後ろ姿に声をかけたが斎藤はなんの反応もしなかった。
手の中のまんじゅうをみつめる俺とキューン。
「これを食べればお前と会話できるようになるらしいぞ」
『キュイイィィ』
俺は早速まんじゅうを食べてみようと口元まで運ぶ。が――
ぱくっ。
「あっ、キューンっ!?」
もぐもぐ……。
キューンが俺よりも先にまんじゅうを頬張ってしまった。
そしてキューンは味わうように何度もかみしめてからごくんとまんじゅうを飲み込んだ。
「キューン……?」
俺はおそるおそるキューンに話しかける。
すると、
『あ~美味しかったっ。ごめんねマスター、おいらお腹すいてたから食べちゃったよっ』
キューンは人間の言葉を話していた。
首をかしげる斎藤。
「いや、格闘大会で戦った佐倉真琴だよっ。忘れたのか?」
「……あー……思い出した」
斎藤は俺をじーっとみつめてからそう言った。
「まったく。それにしても斎藤って青森の人間だったのか?」
「……違う」
「え、じゃあなんでここにいるんだよ」
「……休みだから従妹の家に泊まりに来てるだけ」
愛想なく淡々と答える。
「なんだ、そうなのか」
「……ねぇ、その魔物どうしたの? 召喚したの?」
斎藤が俺の頭の上に乗っているキューンを指差し口にした。
そういえば斎藤は召喚魔法が使えたんだったな。
「いいや、そうじゃない。フロアボスが落としていった卵から出てきたんだよ」
「……ふーん」
そう言うと斎藤はキューンを見上げ「……わたしは斎藤春子。あなたは?」と問いかける。
『キュイイィィ』
「……そう。かっこいい」
『キュイイィィー』
「……それわかる」
「なあ、何してるんだ?」
俺の言葉を無視して斎藤はキューンを手招きする。
するとキューンは『キュイイィィ』とそれに従い斎藤の肩に自ら飛び乗った。
「おっ、珍しいな。キューンが俺以外になつくなんて」
『キュイイィィ~』
キューンが斎藤の顔にすり寄る。
それでも斎藤は無表情のまま、
「……あなた幸せ?」
『キュイイィィ~』
「……そう。よかった」
キューンと言葉を交わしていた。
「なあ斎藤、お前もしかしてキューンの言ってることがわかるのか?」
もしくは高野のように読心魔法でも使っているのだろうか……。
「……? 佐倉くんはわからないの?」
「ああ、何を言ってるかさっぱりだ。ってことはやっぱり斎藤はキューンの言葉がわかるんだな」
「……うん」
そう返した斎藤はスカートのポケットに手を入れると何かを取り出してみせる。
「……これあげる」
そしてまんじゅうらしきものを俺に差し出してきた。
「なんだこれ?」
「……おまんじゅう」
「それは見ればわかるさ。だからなんなんだ?」
「……これを人間が食べると魔物と会話できるようになる。魔物に食べさせれば人間と会話できるようになる」
「マジでっ? これダンジョンで拾ったアイテムなのか?」
「……そう」
こくりとうなずく斎藤。
「これ、ただで貰っていいのか?」
「……うん、あげる」
「おお、ありがとう」
「……従妹が待ってるからもう行く」
「ああ、わかった……サンキュー斎藤っ」
去っていく後ろ姿に声をかけたが斎藤はなんの反応もしなかった。
手の中のまんじゅうをみつめる俺とキューン。
「これを食べればお前と会話できるようになるらしいぞ」
『キュイイィィ』
俺は早速まんじゅうを食べてみようと口元まで運ぶ。が――
ぱくっ。
「あっ、キューンっ!?」
もぐもぐ……。
キューンが俺よりも先にまんじゅうを頬張ってしまった。
そしてキューンは味わうように何度もかみしめてからごくんとまんじゅうを飲み込んだ。
「キューン……?」
俺はおそるおそるキューンに話しかける。
すると、
『あ~美味しかったっ。ごめんねマスター、おいらお腹すいてたから食べちゃったよっ』
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