最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第169話 硬い畝のダンジョン地下十階
「わぁっ、本当に全部のパラメータが100ずつ増えてますよっ!」
途中まで舐めていたのだが待ちきれなくなったのか高野がマジカルドロップをかみ砕いて飲み込んだ。
その直後ステータスボードを確認した高野が嬉しそうに声を上げる。
「真琴さん、ありがとうございますっ。こんな貴重なアイテムをわたしにくれるなんてっ」
「別にいいよ。俺には必要ないものだったし」
とちょっとだけ強がってみたり。
今さら本当は売りたかったんだとは言えない。
☆ ☆ ☆
「えいっ! やあっ!」
『グアアァッ……』
腹にパンチを受けたオーガが顔からどしーんと地面にうつ伏せに倒れる。
そして消滅していく。
全パラメータが100ずつアップしたことにより高野はオーガまでも一人で倒せるようになっていた。
「やりましたよ、真琴さんっ」
「ああ、すごいじゃないか」
しかも【透明化】を使っていない素の状態でだ。
これは大きな進歩と言えるだろう。
「もうこの辺りの魔物相手なら透明にならなくても問題なさそうだな」
「そうですね。ありがとうございますっ」
高野は「にひひっ」と白い歯を見せる。
高野の飛躍的な成長によりこれまで以上にダンジョン探索がスムーズになったのは間違いない。
高野の成長のおかげもあってか地下九階はものの十五分ほどで探索を終えることが出来た。
☆ ☆ ☆
硬い畝のダンジョン地下十階に下り立った俺と高野。
そんな俺たちの目の前にはすやすやと気持ちよさそうに眠る体長八メートルほどの見たことのないドラゴンがいた。
「識別魔法ランク10」
俺は起こさない程度の声量で魔法を唱える。
*************************************
エンペラードラゴン――硬いうろこを身にまとったドラゴンの亜種。大きな翼によって真空魔法のような風の刃を作り出すことが出来る。弱点は電撃魔法。
*************************************
「なるほど……弱点は電撃魔法か」
わざわざ弱点を突かなくとも俺ならば問題なく倒せるだろうがな。
「真琴さん、この魔物どうします? 倒しますか?」
高野がエンペラードラゴンを指差し小声で訊ねてくる。
倒すことくらいなんてことないが……。
「高野はどうしたいんだ?」
訊き返してみた。
「試しに戦ってみたいです。でも無理そうだったら真琴さんに倒してもらってもいいですか?」
「別に構わないけど」
「ありがとうございます。じゃあ見ててください」
そう言うと高野は眠りこけているエンペラードラゴンに近付いていきその鼻先を思いきり蹴飛ばす。
「えぇいっ!」
『グオアアァァーッ!?』
鼻先を蹴られて痛そうにのけぞるエンペラードラゴン。
完全に起き上がったその姿はまるで小さな山のよう。
ギョロッと瞳を動かし高野を視界にとらえたエンペラードラゴンは、
『グオアアァァーッ!!』
怒った様子で大きく鳴く。
そして自身の翼を素早くはためかせると風の刃を高野に飛ばした。
「っ!」
高野は襲い来る風の刃を横にかわし難を逃れるが次の瞬間エンペラードラゴンが目の前まで迫っていた。
エンペラードラゴンの見た目に反した俊敏な動きに虚を突かれた高野は、
『グオアアァァーッ!!』
エンペラードラゴンの鋭い爪による一振りによって「きゃあっ!」と壁際にはじき飛ばされる。
「高野っ」
「……だ、大丈夫ですっ」
そう口にして立ち上がった高野だったが破れた服の隙間からは血がしたたり落ちていた。
「で、でもごめんなさい。やっぱりわたしにはちょっと無理みたいです……」
「ああ、わかった。休んでろ」
俺も高野も回復魔法は使えない。
薬草とラストポーションこそ持ってはいるがこれ以上深手を負わないうちに交代した方が賢明だろう。
『グオアアァァーッ!!』
高野への怒り未だ冷めやらぬといった形相で高野をにらみつけているエンペラードラゴンの前に立ちふさがった俺は、
「おい、俺が相手だっ」
と声を飛ばす。
『グオアアァァーッ!!』
邪魔するなと言わんばかりにエンペラードラゴンが大声を上げた。
そして俺を見下ろしながら大きな翼をはためかせる。
直後、
ビュオォォォー!
と風の刃が俺に向かって襲い掛かってきた。
俺は突風まじりの風の刃を腕を体の前でクロスさせ正面から受けきると、
「もう終わりか? だったら今度はこっちの番だっ」
地面を蹴って飛び上がりエンペラードラゴンの鼻先を右のこぶしで打ち抜く。
メキョッとこぶしがめり込んだ次の瞬間エンペラードラゴンの顔面が大きくひしゃげてトマトのように潰れた。
《佐倉真琴のレベルが170上がりました》
地面に下り立った俺の脳内には無機質な機械音が響いていた。
途中まで舐めていたのだが待ちきれなくなったのか高野がマジカルドロップをかみ砕いて飲み込んだ。
その直後ステータスボードを確認した高野が嬉しそうに声を上げる。
「真琴さん、ありがとうございますっ。こんな貴重なアイテムをわたしにくれるなんてっ」
「別にいいよ。俺には必要ないものだったし」
とちょっとだけ強がってみたり。
今さら本当は売りたかったんだとは言えない。
☆ ☆ ☆
「えいっ! やあっ!」
『グアアァッ……』
腹にパンチを受けたオーガが顔からどしーんと地面にうつ伏せに倒れる。
そして消滅していく。
全パラメータが100ずつアップしたことにより高野はオーガまでも一人で倒せるようになっていた。
「やりましたよ、真琴さんっ」
「ああ、すごいじゃないか」
しかも【透明化】を使っていない素の状態でだ。
これは大きな進歩と言えるだろう。
「もうこの辺りの魔物相手なら透明にならなくても問題なさそうだな」
「そうですね。ありがとうございますっ」
高野は「にひひっ」と白い歯を見せる。
高野の飛躍的な成長によりこれまで以上にダンジョン探索がスムーズになったのは間違いない。
高野の成長のおかげもあってか地下九階はものの十五分ほどで探索を終えることが出来た。
☆ ☆ ☆
硬い畝のダンジョン地下十階に下り立った俺と高野。
そんな俺たちの目の前にはすやすやと気持ちよさそうに眠る体長八メートルほどの見たことのないドラゴンがいた。
「識別魔法ランク10」
俺は起こさない程度の声量で魔法を唱える。
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エンペラードラゴン――硬いうろこを身にまとったドラゴンの亜種。大きな翼によって真空魔法のような風の刃を作り出すことが出来る。弱点は電撃魔法。
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「なるほど……弱点は電撃魔法か」
わざわざ弱点を突かなくとも俺ならば問題なく倒せるだろうがな。
「真琴さん、この魔物どうします? 倒しますか?」
高野がエンペラードラゴンを指差し小声で訊ねてくる。
倒すことくらいなんてことないが……。
「高野はどうしたいんだ?」
訊き返してみた。
「試しに戦ってみたいです。でも無理そうだったら真琴さんに倒してもらってもいいですか?」
「別に構わないけど」
「ありがとうございます。じゃあ見ててください」
そう言うと高野は眠りこけているエンペラードラゴンに近付いていきその鼻先を思いきり蹴飛ばす。
「えぇいっ!」
『グオアアァァーッ!?』
鼻先を蹴られて痛そうにのけぞるエンペラードラゴン。
完全に起き上がったその姿はまるで小さな山のよう。
ギョロッと瞳を動かし高野を視界にとらえたエンペラードラゴンは、
『グオアアァァーッ!!』
怒った様子で大きく鳴く。
そして自身の翼を素早くはためかせると風の刃を高野に飛ばした。
「っ!」
高野は襲い来る風の刃を横にかわし難を逃れるが次の瞬間エンペラードラゴンが目の前まで迫っていた。
エンペラードラゴンの見た目に反した俊敏な動きに虚を突かれた高野は、
『グオアアァァーッ!!』
エンペラードラゴンの鋭い爪による一振りによって「きゃあっ!」と壁際にはじき飛ばされる。
「高野っ」
「……だ、大丈夫ですっ」
そう口にして立ち上がった高野だったが破れた服の隙間からは血がしたたり落ちていた。
「で、でもごめんなさい。やっぱりわたしにはちょっと無理みたいです……」
「ああ、わかった。休んでろ」
俺も高野も回復魔法は使えない。
薬草とラストポーションこそ持ってはいるがこれ以上深手を負わないうちに交代した方が賢明だろう。
『グオアアァァーッ!!』
高野への怒り未だ冷めやらぬといった形相で高野をにらみつけているエンペラードラゴンの前に立ちふさがった俺は、
「おい、俺が相手だっ」
と声を飛ばす。
『グオアアァァーッ!!』
邪魔するなと言わんばかりにエンペラードラゴンが大声を上げた。
そして俺を見下ろしながら大きな翼をはためかせる。
直後、
ビュオォォォー!
と風の刃が俺に向かって襲い掛かってきた。
俺は突風まじりの風の刃を腕を体の前でクロスさせ正面から受けきると、
「もう終わりか? だったら今度はこっちの番だっ」
地面を蹴って飛び上がりエンペラードラゴンの鼻先を右のこぶしで打ち抜く。
メキョッとこぶしがめり込んだ次の瞬間エンペラードラゴンの顔面が大きくひしゃげてトマトのように潰れた。
《佐倉真琴のレベルが170上がりました》
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